明日は秋分の日。近所の田んぼ脇に彼岸花が咲きました。この田んぼ、ことしは稲でなくハトムギが植えられています。稲穂と彼岸花は絵になりますが、ハトムギはちょっと違うみたい。
隣の用水路が背景になるようにして、バックを暗くしました。彼岸花の紅色が一層引き立ちます。
Nikon D700 + Nikon Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D
彼岸花の球根状の鱗茎にはアルカロイド系の毒を含み、ネズミやモグラを近づけないと言われます。墓地が土葬だった時代に墓を守るために、人為的に植えられました。そのようなことから「死人花」「地獄花」などと呼ばれ、不吉で忌み嫌われることもあります。
鱗茎は石蒜(せきさん)という名の生薬になり、でんぷん質を多く含み、毒成分は水溶性で水に晒すことで無毒化できますので飢饉時の非常食にもなった有用植物だそうです。
真紅の花弁が想像させる地に潜む怨念、妖艶な恨みの雰囲気を醸し出しています。