神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

28-105mmズームレンズ

2012年05月28日 14時25分37秒 | 日記

 義父よりいただき物のレンズです。Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)。実はフィルム一眼レフのF100と一緒になっていたのですが、F100は化粧箱に大切に保管して、そのままお蔵入り。
1998年に販売開始されたレンズで、同時期に発売されたF100のレンズキットだったかもしれません。

 広角から望遠まで、日常的に使う焦点距離の範囲をカバーしています。F値は3.5~4.5とちょっと暗いのですがそのぶんコンパクトです。金属鏡筒ですので意外とずっしりとしています。フォーカス駆動はカップリング軸を介してカメラ本体のモーターでおこないます。
 非球面レンズが使われています。EDレンズは搭載していませんので、EDレンズのエンブレムがありません。プリント文字によりチープな外観です。


 私の常用標準ズーム28-70と比較して小さいこと。フードを付けるとさらに巨大になる28-70が比較の対象として適切かどうか。
 ズームリングの感触は滑らかとは言い難く、カムリングを動かしている感触です。でもこのあたり結構好きです。フォーカスリングは駆動軸の歯車を回しているのが解ります。総じて機械仕掛けのレンズで、フィルム時代のレンズとはこのようなものでしょうか。


 望遠にすると鏡筒がビューンと伸びます。この時、前玉が回転するのでフードは丸型フードで、不細工なほど大きいそうです。今回このレンズにはフードは付いていませんでした。


 昨日、試写を兼ねて好天の荒神谷史跡公園へ。二千年ハスの開花にはまだまだですが、ハス池にはハスの葉が茂り始めています。

 広角端の28mmで池の全体像。広角独特の歪みも味わえます。


 望遠端の105mmでカエルさんをアップ。


 50mm以上の領域ではマクロも使えます。

Nikon Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)

 感想としては晴天でF8まで絞っているのでシャープネスに関しては問題ないでしょう。開放ではどうかしら?。マクロは結構使えそうです。旅行で手荷物を増やせない時、これ一本ならばのレンズです。暗いシーン、あるいは建物の撮影には使えるかどうか、もう少し経験が必要です。


可部屋集成館の新緑

2012年05月28日 07時06分41秒 | 日記

 好天の日曜日、奥出雲町の可部屋集成館へドライブ。昨年、紅葉のシーズンに訪れましたが、新緑は如何に。

 鰐淵寺のもみじは下から見上げるカットが多いのですが、可部屋集成館は渓谷の上から見下ろす写真となります。背景は水の流れ。逆光にならずに済みます。

 駐車場に車を停めて広角ズーム、標準ズーム、マクロの3本のレンズをチョイス。カメラバックに入れて撮影開始です。紅葉シーズンと違うのは観光客は誰も居ないこと。人目を気兼ねすること無くベストポジションが取れます。全てが私の被写体。

 最初に渓谷にかかる橋の上から全体像を広角ズームで。

Nikon Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF)

 次にマクロで葉っぱの形です。

Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 庭園に入るには料金がかかりますので、建物周囲を撮影。


Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

 あとは、敷地内周囲をぶらぶらしながら、渓流を上流に向かって撮影します。レンズを取っ替え引っ替え。


Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)


Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8


Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)


Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8
 新緑と言っても、ベストシーズンを少し逃していますが、濃くなり始めた緑の葉を通して太陽に光が緑に染まり、泡立つ水の流れに光が吸い込まれ白に戻ります。もみじに水の流れは似合います。


麦秋の神名火山

2012年05月20日 17時49分21秒 | 日記

 明日は金環日食。ここいら島根県では部分日食ですが、お天気が心配。今日は朝は晴れていましたが、お昼前から薄曇り。午後からふたたび雲が薄くなり、青空が見えてきました。空気も澄んでいて近くの山の木々の緑がより一層濃く見え、5月も後半になると明るい緑の新緑から濃い新緑に変化してきました。

 周囲の田んぼは田植えの真っ最中。麦畑は黄金色になりました。もう一度、麦秋を撮影です。14日(月)と同じ撮影場所です。


 青空と白い雲が綺麗だったのでまずは広角レンズで空を入れて。


Nikon Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF)

 麦の穂が黄金色に輝いていたので、今度はマクロレンズで。


Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 最後に標準ズームで全体的な雰囲気を。


Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

 広角ズームは色のノリがはっきりしています。派手に発色します。一方、マクロはあっさりとした写りです。標準ズームは望遠端では色が濃く、ワイドでは淡色に変化します。露出の違いがあるのでレンズの癖なのかどうか?。ホワイトバランスはいずれも晴天、露出は絞り優先オートで補正なしです。午後3時過ぎなので、太陽の色は黄色味が強くなっています。色づいた麦の穂にちょうどいい光の色でした。


斐川の麦秋

2012年05月15日 13時17分35秒 | 日記

 5月連休を過ぎる頃、田植えが終わった水田の脇に収穫を待つ麦が黄色く色づき始めます。「麦秋」です。斐川町で栽培されている麦は二条大麦、ビールの原料になります。

 減反で米が作れない田んぼに秋になると麦が植えられ、冬を越して春になると青々とした葉が一気に茂り、今の「麦秋」の季節を迎えます。

 春の斐川町は風が強いです。麦の穂の先が風にふかれて麦の海原に黄金の波を作ります。5月12日(土)午後7時頃、求院(ぐい)の日没直前の風景です。


Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
 逆光で麦の穂がキラキラ光るはずですが。静止画では難しいかな。

 次は13日(日)出雲空港の近く、沖洲(おきす)の麦畑。午後4時頃です。ちょっと青いです。残念ながら、風が弱いです。麦の穂のキラキラ感は出ていますが、色的には「麦秋」というより初夏の感じ。




 昨年の夏、8月の同じ場所です。ここにはヒマワリが栽培されていました。ひまわり祭りの風景。日差しがきついですね。

Nikon Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 最後に昨日の富村(とびむら)の風景。午後1時頃。曇り空で色彩がはっきりしません。後ろに見えるのは仏経山、すなわち神名火山です。収穫直前でしょうか



Nikon Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF)
 場所を変え、レンズを変え、時間を変えてみましたが、似たり寄ったり。ビールのテレビコマーシャルのように大平原の黄金の波打つ麦畑は難しいようです。でも、この麦は美味いビールになります。


立久恵峡の五百羅漢

2012年05月05日 22時31分11秒 | 日記

 山陰の耶馬溪と言われる立久恵峡、耶馬溪がどんなところかよく判りませんが、私の訪れたところから比喩すると、ちっちゃな層雲峡ですか。神戸川があって、その両岸に断崖絶壁が迫ります。奇岩と包み込むような木々。秘境といった感じです。ここを通る国道は下り線と上り線が別れており、それぞれが一方通行です。上流方向はかつての鉄道線路(一畑電気鉄道立久恵線)が道路となり、下流方向は人道として作られ、今は自動車道路です



 5月5日、天気快晴、風強し、新緑を撮影に立久恵峡に行ってみました。立久恵峡に近づきますと吊り橋が見えます。ここの辺り吊り橋が多いです。以前の洪水で流されて再建された真新しい橋です。断崖の自然曲線と人工物の直線的な橋脚の赤色と新緑のコントラストが絵になります。


Nikon Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF)

 川岸の木漏れ日の中、遊歩道を進むと無数のお地蔵さんが姿を現します。立久恵山霊光寺の五百羅漢です。川岸の崖に、杉の木の根本に、遊歩道脇にいろいろな表情、喜怒哀楽、姿勢、たったり座ったり、古いものは苔で覆われ、風化著しく表情が窺い知れないもの、新しいものはノミ跡がくっきりと見えます。なんか近所のお爺さんみたいな見慣れた顔。もしかしてこれは私?。いろいろなお顔が見てて飽きません。

 赤い毛糸の帽子をかぶっていますが、苔とカビに侵食されて、有機物が無機物へと時間の経過とともに変質していく様子が不気味でもあります。これも輪廻の断片でしょうか。



Nikon Ai AF Zoom-Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF)




Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8










Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)

 午後3時から4時ごろですので、太陽の光が暖色系に遷移しています。木々の枝間から差す直射日光は温かみがありますが、木陰は周囲を緑に染め冷ややかな雰囲気を作ります。カメラのホワイトバランスは晴天設定のままです。光の色によってもお地蔵さんの表情、周囲の雰囲気は変わります。