神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

荒神谷史跡公園の椿

2017年02月28日 05時00分00秒 | 日記

 冬に咲く花と言えば梅か椿。私の頭の中はこの程度の選択肢しかありません。

 荒神谷史跡公園の椿です。消毒のための石灰硫黄合剤が散布されていたために葉っぱの表面に白い汚れがあります。屋外で咲く椿は花びらが痛みやすいです。きれいに咲いてるものを探すのが大変。やっと見つけた幾つかの椿の花です。






Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N








Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N

 すべてのカットはVoigtlander NOKTONを用いてf/4で撮影しています。前回の当ブログで、花撮りでの露出条件を検討しましたので、そのデータを活用してます。



Voigtlander NOKTONで斐川公園の白梅を撮る

2017年02月26日 20時27分57秒 | 日記

 斐川公園では白梅が満開です。で、Voigtlander NOKTON 58mmで花撮りです。

 このレンズの特徴である絞り値を変えて、実験的要素もありますが、白梅のいろいろな表情を追ってみました。

 まずは開放f/1.4です。雄しべの先端にピントを合わせていますが、花びらの辺縁にはソフトフォーカスレンズのような、ふわっとした滲みが現れ、幻想的な雰囲気を作り出しています。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N f/1.4

 つぎにひと絞り絞ってf/2です。花びらの縁は部分的にもピントが合っています。背景は完全にぼけています。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N f/2

 f/2.8です。花全体がカリッとピントが合っています。シャープになってきました。コントラストが高くなってきました。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N f/2.8

 最後にf/4です。目の覚めるようなシャープネスです。マクロレンズほどは寄れないので花粉の一粒一粒は描写できていませんが、キリッとした描写です。背景のボケも少なくなり何があるか判るようになりましたが、ごちゃごちゃした、絵的にはうるさい感じになってきました。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLII N f/4

 考察。f/2~f/2.8位だと花にピントが合って背景はうまい具合にボケてくれます。主題を際立たせる効果が期待できます。梅の花は小さいので、開放近くでも被写界深度の範囲内にも収まります。もう少し暖かくなって、チューリップのような大きな花で今回と同じような条件で撮影を試みてみたいと考えています。


来待の菅原天満宮

2017年02月16日 18時04分45秒 | 日記

 松江市来待の菅原天満宮です。春を予感させる好天でしたのでドライブがてら行ってみました。フォクトレンダー58mmの練習も兼ねています。



 菅原道真の誕生の地はいくつもあるようですが、ここもその一つです。



 菅原道真の父親、菅原是善が出雲の国庁に在任していた時、菅原氏の祖先、野見宿禰(のみのすくね)のお墓をたずねて菅原の里に来ました。そのさい案内をしてくれた女性を気に入り、国庁につれて帰りました。
 そして是善の任期が終わり、京都に帰ることになりましたが、かの女性は妊娠しており、菅原の地に帰って産んだのが菅原道真とのことです。

 牛は菅原道真と大変ゆかりがあります。道真の遺骸を運んでいた牛が座り込んで動かなくなりました。道真のお墓はそこへ作られたので、天満宮には座った牛の像が多くあると言われています。















 野見宿禰のお墓です。野見宿禰は出雲国の勇士で、「相撲の神様」とも言われている人です。菅原道真の祖先です。


 絞り開放です。いい雰囲気が出ていますが、ピント合わせが難しいです。


 菅原道真が九州の大宰府へ左遷させられた時の和歌、「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」。京の都から一晩にして菅原道真の住む屋敷の庭へ飛んできたという「飛梅伝説」があります。菅原道真と梅は縁が深いようです。 

Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SLⅡN


斐川公園の梅と雪

2017年02月11日 18時19分33秒 | 日記

 昨日から再び寒波です。斐川町の我が家のあたりでは15センチくらいの積雪です。昼間に出かけた出雲の街中は2~3センチ位。斐伊川を渡るだけでも積雪がとても違います。ちなみに出雲大社にはまったく雪がありませんでした。

 夕方になって雪が止んだので、紅梅が満開だという斐川公園に行ってみました。フォクトレンダー一本勝負です。
















 枯れ木には白い雪の花が咲いています。


 白梅も咲いていました。




 斐川公園に誰もいませんでした。

Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

 夕方近いですので横からの光線になりました。逆光近いものもありましたが、コントラストの低下は少ないです。背景がうるさくならないように絞りは開け気味にしました。でも、シャープネスは申し分ありません。

 結論としては使えるレンズです。欠点は素手で操作していると鏡筒の冷たさで、指先が凍えます。

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

2017年02月08日 22時19分00秒 | 日記

 これが最後の単焦点レンズです。最後にするつもりです。これ以上は買いません。と自分に言い聞かせています。1年に1本ずつ交換レンズが増えています。

 単焦点は24mm、35mm、100mmマクロ、300mmの4本を所有しています。

 今回購入したのはコシナ製の「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」。ほぼ新品の中古です。

 コシナと言えばあのツァイスレンズを製造販売しているのですが、中古といえどもツァイスレンズは高価です。ちょっと手が出ない。そこで、プラナー50mm F1.4に近い描写をするというVoigtlander NOKTONです。これで35mmと100mmの間のいわゆる標準レンズが揃ったことになります。

 50mmじゃなくて58mmと云うのは、一眼レフカメラではレンズとフィルムの間にミラーボックスがあり、フランジバックが長いことがレンズ設計上のネックになっていたとのこと。技術的、歴史的な理由があるそうです。



Nikon D700 + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 マニュアルフォーカス、金属製鏡筒、ヘリコイドはグリースがいい感じで効いていてヌメッと回ります。ピントは合わせやすいです。Dfに取り付けるとスゴく似合います。実際に撮影では金属製のフードを装着します。

Nikon D700 + Nikon AF-S Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR

 例によってレンズテストです。薄曇り順光で空気はまあまあきれいです。絞り開放時の全体像ですが、周辺減光がかなりあります。コントラストが低く、甘い描写です。ピントはライブビューで確認して合わせています。ひと絞りずつ変えて、中心部赤枠部分を拡大してみました。

Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

 絞り1.4の開放ではソフトフォーカスレンズの様です。これがこのレンズの特徴だそうです。プラナー50mmも似たような癖を持つそうです。絞り2で画像はシャキッとしてきます。その後はほとんど変化なく、最大の16まで絞ると回折効果の解像度低下が見られます。電線の写りを見ると絞り4~5.6くらいが最もシャープです。

 なお、開放1.4では感度をISO100に下げてもシャッタースピードが4000分の1を超えます。このカットのみ露出が少しオーバー気味です。

 次に58mm三本勝負です。
1.Cosina Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N
2.Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
3.Nikon AF-S Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR (VRオフで撮影)

Nikon D700 + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 絞りは5.6、絞り優先自動露出です。フォクトレンダーは若干甘いかな、28-70と24-85の解像度は同程度、しいて言えば28-70の方が細い線を描写できています。


 最後に至近距離での比較です。若干トリミングをしています。絞りを開放1.4、2.8、5.6で比較します。開放では被写界深度は極めて浅く、雄しべ一本分くらい。ソフトな描写です。背景はとろけるようにボケています。絞り2.8で花のほぼ全体にピントが合います。絞り5.6で花全体がシャープ写ります。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

 一本のレンズでいろいろな描写が楽しめます。開放時の写りも面白いですが、晴天の野外ではNDフィルターが必要かもしれません。春が待ち遠しいです。