神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

2017年02月08日 22時19分00秒 | 日記

 これが最後の単焦点レンズです。最後にするつもりです。これ以上は買いません。と自分に言い聞かせています。1年に1本ずつ交換レンズが増えています。

 単焦点は24mm、35mm、100mmマクロ、300mmの4本を所有しています。

 今回購入したのはコシナ製の「Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N」。ほぼ新品の中古です。

 コシナと言えばあのツァイスレンズを製造販売しているのですが、中古といえどもツァイスレンズは高価です。ちょっと手が出ない。そこで、プラナー50mm F1.4に近い描写をするというVoigtlander NOKTONです。これで35mmと100mmの間のいわゆる標準レンズが揃ったことになります。

 50mmじゃなくて58mmと云うのは、一眼レフカメラではレンズとフィルムの間にミラーボックスがあり、フランジバックが長いことがレンズ設計上のネックになっていたとのこと。技術的、歴史的な理由があるそうです。



Nikon D700 + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 マニュアルフォーカス、金属製鏡筒、ヘリコイドはグリースがいい感じで効いていてヌメッと回ります。ピントは合わせやすいです。Dfに取り付けるとスゴく似合います。実際に撮影では金属製のフードを装着します。

Nikon D700 + Nikon AF-S Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR

 例によってレンズテストです。薄曇り順光で空気はまあまあきれいです。絞り開放時の全体像ですが、周辺減光がかなりあります。コントラストが低く、甘い描写です。ピントはライブビューで確認して合わせています。ひと絞りずつ変えて、中心部赤枠部分を拡大してみました。

Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

 絞り1.4の開放ではソフトフォーカスレンズの様です。これがこのレンズの特徴だそうです。プラナー50mmも似たような癖を持つそうです。絞り2で画像はシャキッとしてきます。その後はほとんど変化なく、最大の16まで絞ると回折効果の解像度低下が見られます。電線の写りを見ると絞り4~5.6くらいが最もシャープです。

 なお、開放1.4では感度をISO100に下げてもシャッタースピードが4000分の1を超えます。このカットのみ露出が少しオーバー気味です。

 次に58mm三本勝負です。
1.Cosina Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N
2.Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
3.Nikon AF-S Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR (VRオフで撮影)

Nikon D700 + Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

 絞りは5.6、絞り優先自動露出です。フォクトレンダーは若干甘いかな、28-70と24-85の解像度は同程度、しいて言えば28-70の方が細い線を描写できています。


 最後に至近距離での比較です。若干トリミングをしています。絞りを開放1.4、2.8、5.6で比較します。開放では被写界深度は極めて浅く、雄しべ一本分くらい。ソフトな描写です。背景はとろけるようにボケています。絞り2.8で花のほぼ全体にピントが合います。絞り5.6で花全体がシャープ写ります。





Nikon Df + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II N

 一本のレンズでいろいろな描写が楽しめます。開放時の写りも面白いですが、晴天の野外ではNDフィルターが必要かもしれません。春が待ち遠しいです。


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