おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ漢方療法推進会の資料を参考にして
不妊症(活血剤の応用) 弁証論治1－4
不妊症で活血剤が応用される場合について、いくつかの弁証を挙げていきます。
１．腎虚(腎陽虚・腎の体温を維持する機能の低下・冷えを主訴とする)
【病因病機】
虚弱体質・房事不節(性行為が過度)・慢性病などで腎の機能が不足し、衝脈任脈(上古天真論篇 第一 第六節－女 十四歳参照)が虚して精を取り込むことができないと不妊となります。
また腎の陽気(体温維持の機能)が衰えると、冷えが体内で発生し、血行が無力となり、血流が停滞を起こします。そのため衝脈、任脈を通じて子宮を温め正常化することができません。
「婦人の無子(子供が出来ない)なる所以は、衝任不足(妊娠が不可能)により、腎気虚寒(腎の機能が低下し冷えを生ずる)するの所以なり」(女科経論・嗣育)
【症状】不妊、オケツの症状の他に・・・
下腹部の冷え、性欲減退、腰や膝がだるく痛む、小便の色が透明で多尿、めまい、耳鳴、だるく力も出ない、四肢の冷え、寒がり、舌の色が淡い(血が通っていないような舌)、舌の苔が白 女性では生理が遅れてくる、生理の血の色が暗い色で少ない、無月経、不正子宮出血、透明の帯下(おりもの)
男性では陰経(ペニス)が勃起しないまま、または硬くならずじきに萎える、中途半端に勃起する、夢の中で感じることもなく精液を漏らす。
【治療原則】
腎の体を温める作用を補い、強化する
生理不順を正常化する
【方剤】
鹿茸大補湯(八味地黄丸)合桂枝茯苓丸(その他・随証治療・ずいしょうちりょうにより処方します)
腎は精を蓄え、妊娠に影響を与える脈は腎に連絡しています。このため、腎気が盛んであれば月経は自然と正常になり生殖発育機能も盛んになります。つまり、生殖・発育の根本である腎をしっかりさせることが重要です。
体外受精でも確率は30％です、100％は確約出来ません。
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分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円