おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 六節藏象論篇 第九
第四節
帝曰。五運之始、如環無端。其太過不及何如。
岐伯曰。五氣更立、各有所勝。盛虚之變、此其常也。
帝曰。平氣何如。
岐伯曰。無過者也。
帝曰。太過不及奈何。
岐伯曰。在經有也。
帝曰。何謂所勝。
岐伯曰。春勝長夏、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春。所謂得五行時之勝、各以氣命其藏。
訳
黄帝が申されるには
「五運の始まりは、環に端が無いようであるという、其の大過不及とはどのような状態をいうのか」
そこで岐伯が申し上げるには
「春夏長夏秋冬の季節がかわるがわるやって来て、季節が変わると晩春、晩夏、晩秋、晩冬というようにその季節の気が衰えて来ます、それに代り次の季節の気がとって代ります。四季それぞれの「らしさ」が盛んになったり、虚したりして変化してゆき、これが自然の成り立ちでございます」
黄帝が申されました
「平気とはどのようなことであるか」
岐伯が申し上げました
「太過が無いことであります」
黄帝が申されました
「太過と不及とはどのような状態をいうのか」
岐伯が申し上げました
「経書(気交変大論篇第六十九、五常政大論篇第七十をいう、鍼灸医学大系)に在るのでございます」
黄帝がもうされました
「何を勝つ所と謂うのであろうか」
岐伯が申し上げました
「春・木(臓は肝)は長夏・土(臓は脾)に勝ち、長夏・土は冬・水(臓は腎)に勝ち、冬・水は夏・火(心)に勝ち、夏・火は秋・金(肺)に勝ち、秋・金は春・木に勝つのでございます。所謂五行(木火土金水)を四時(春夏長夏秋冬)に該当させ、勝つところを謂い、夫々の気を以って其の藏に命名するのでございます」
黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)金匱真言論篇(きんきしんげんろんへん) 第四 第一節 読み参照
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