おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
喜寿記念 渡辺武先生 著作集 P837
丸薬と散剤 ――― 古来の英知生かし副作用少ない利点 2-2
渡辺先生の調べでは、せんじ薬と丸薬、散剤中の生薬配合には微妙な違いがある。
丸薬や散剤には、牡蛎(ぼれい=カキの貝ガラ)、沢瀉(たくしゃ=さじおもだかの塊茎)、桃仁(とうにん=モモの種子)など、成分が水に溶けにくいものや、逆にそのまま吸収しやすい動物生薬が多い。
一方で、せんじ薬に多い甘草(かんぞう)、大棗(たいそう)、生姜(しょうきょう)の配合はまれ。
これらは胃腸を守る働きがあり、丸薬や散剤の配合をそのまませんじると胃腸障害や食欲不振が起こるのはこれらが入っていないせいである可能性が高い。
散剤には揮発成分を含む生薬が多く、それもせんじ薬にしなかった理由と思われる。
慢性胃炎薬・安中散(あんちゅうさん)は八つのうち四つ、消化不良の平胃散(へいいさん)は六つのうち四つ、胃腸の弱い人のかぜ薬、香蘇散(こうそさん)は五つのうち四つがそうした生薬だ。
ところが、製造や保存、携帯にも便利で使いやすいエキス製剤は、散も丸もせんじ薬に変え、飲み方の指示も無視している。
薬学博士 渡辺武著 『平成薬証論』桃仁の項に
日中医薬研究会の漢方による難病対策というテーマで、難病の治験例数百例を検討したところ、ほぼ100パーセントに駆瘀血剤(血液が体内に瘀滞しているものを取り除く処方)が活用されていました。それが現在の難病の姿なのです。
桂枝茯苓丸(桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬各等分;煉蜜)はある意味で美容薬です。
瘀血(おけつ)がとれれば肌もきれいになるし、シミもとれるでしょう。病客がきれいになれば感謝されるし、漢方も面白くなり、興味も湧いてきます。
漢方をあまり難しく考えないで、これからは楽しんで愉快に興味を持って勉強していきたいものです。
とあります。
当店の繁用処方のトップは桂皮茯苓丸(けいひぶくりょうがん)・桂皮茯苓加大黄丸・桂皮茯苓加ヨクイニン丸の桂皮茯苓丸類で、桂皮茯苓丸類は長期服用できる処方なのです。
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