おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
気管支喘息4 ・・・方剤解説②・・・
2.五虎湯(ごことう)〔万病回春・明の龔(龍の下に共)廷賢(きょうていけん)の著書、全8巻、1587年成〕
【組成】 傷寒論(しょうかんろん)という書物にある麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)に桑白皮(そうはくひ)が加わった方剤です。
麻黄(味は苦く温めるが殆ど平の水剤) 咳を止めます
杏仁(味は甘く温める作用がある水剤) 咳を止めます
石膏(味はピリ辛く熱・炎症があれば冷やします) 麻黄と組み汗を止めます
桑白皮(味は甘く炎症をとる作用がある水剤) 呼吸器の水滞を除き、小便を出して咳の原因の水滞を除きます。
甘草(甘く平の脾胃剤)
【効能】体力中程度以上で、せきが強くでるものの次の諸症:せき、きかんしぜんそく、気管支炎、小児ぜんそく、感冒、痔の痛み
【解説】
この処方は麻杏甘石湯に桑白皮を加えたもので、更に<傷寒論><金匱要略・きんきようりゃく>に記載されている麻黄湯の変方です。
その構成は気剤(見えない気に働く作用のある生薬)の石膏、水剤(体の余分な水分を取り除く生薬)の麻黄、杏仁、桑白皮よりなり、これに他の生薬の調和をはかり、胃腸粘膜の保護する甘草よりなっています。
石膏は裏熱(りねつ・この場合肺の熱)をさまし、麻黄、杏仁は水分の停滞を調整し、桑白皮は肺の炎症に作用し水を行らします。
これらの作用によって、咳を伴う呼吸困難、自然に出る汗、咳を治します。
麻黄は桂枝と合わさると発汗作用をしますが、麻黄は石膏と一緒になると汗を止める作用があります。
五虎湯は自然に出る汗の者に用いますが、桂枝の証の自然に出る汗とは異なり、肺の裏熱(炎症)によって起る汗(汗ばみ)を治します。
五虎湯は、発熱、悪寒がなく、口が渇く、汗ばむ状態のはげしい咳、又風邪で咳のはげしい時、咳だけが取れない時に用います。
或は痰が粘い、鼻孔が乾く、夜おこる咳、など咳を中心に用いる代表的な処方です。
万病回春に「傷寒(しょうかん・外感発熱病の総称)喘急(呼吸がはやく、ゼーゼーがはげしい者)を直す」とある通り急性の咳に用いる場合が多いのですが、ぜんそくの発作時にも用いることができます。
この場合黄色い粘い痰が出るようなぜんそくに使われることが多く、脾に作用する二陳湯を一緒に用いると良い効果が得られます。
【このような人に】
○発作時に顔色が赤くなるほど激しい咳と黄色い痰が出る方
○気管支炎の発作時にも用いられる
○身体が温まると激しい咳が出る方
又、発作時に浣腸をすると良い事も有り、蜂蜜浣腸をするとよいでしょう
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