渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第三章 漢方薬は何に効くか
3 コレステロールがたまらぬ法
腹も身のうち食傷も病のうち
昔からいわれる〝腹も身のうち〟、〝腹八分に病なし〟とはうまいことをいったものです。
大食いは大病の元になります。
食事は、もうちょっと食べたいなぁと思ったときやめなさい、これが健康の秘訣だというのです。
コレステロールは、大食いで胃腸にヘドロがたまることから始まります。
栄養過多になり、栄養を吸収しきれなくて放出していることなのです。
明治以来、日本人の食生活に肉食が入りましたが、肝心な肉食の摂り方を知らないため、栄養が肝臓で処理しきれないまま、身体の中をぐるぐる回っている―つまり血管を通して流れているのですから、血液の濃度が高まるのは当然です。
これでは血のめぐりが悪くなり、血管とて流れが悪ければ沈殿してたまります。ちょうど、水道管に水垢やサビがたまるのと同じことで血管にたまって細くなれば、よけい血圧を高くしないと流れません。
血圧が高くなり、動脈硬化を起し、悪循環が始まるわけです。
コレステロールの原因は食物作用にあります。
一般にコレステロール=コレステリンは、肉、魚、エビ、カニという蛋白源に多いといわれます。
美味な物に多いということです。このヘドロを何の約束もなくパクパク食べていると、やがて動脈硬化を起し、血管の大掃除をしようと思ったときは、すでに遅し、ということになるのです。
ではこのコレステロールの正体とはどんなものでしょうか。
脂肪質の鱗片状の結晶で、水には溶けず、脳や脊髄、神経組織にたまり、肝臓で分解できないで排泄されると、胆汁の中に溶けこんで、胆石の元になります。
いわばやっかいな代物なのです。
このコレステロールが、日本で高血圧、動脈硬化の原因として医学上の問題になったのは、戦後、アメリカ占領軍が日本に駐留していたころのことです。
アメリカ軍が日本に上陸して、まず驚いたのは、日本人がてんぷらを食べたり、豚肉を油で揚げて、カツと称して食べていることでした。
「あんな脂肪分の多いものをさらに油で揚げて食べて大丈夫なのか」と、アメリカ軍の栄養担当官は首をかしげたわけです。
ところで、日本人は江戸時代から魚介類をてんぷらにして食べてきました。
てんぷらというのはポルトガル語の「テンペロ」=調理という語がなまったものといわれていますが、エビだのイカのてんぷらは、またこたえられない味覚、おそるおそるアメリカ人たちは食べてみて、その美味に舌鼓を打ったのです。
アメリカ人が喜んだ日本食は、てんぷらにスキヤキだったのです。
しかしアメリカ軍の栄養担当官は首をかしげざるを得ませんでした。
というのは日本人が肉を油で揚げて食べて、どうしてコレステロールがたまらないのか不思議だったのです。
そこで担当官がいろいろな医学上の文献を集めて調べてみると、植物油五〇%がビタミンFに混ざり、肉の脂肪のかたまりを溶かす成分である、ということがはっきりわかってきたのです。
アメリカ人というのは、実用主義に徹した民族で、早速、その動物脂肪を最も有効的に溶かす植物油はないかと、日本中をあちこち探しまわったのです。
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