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黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九 第四節 語句の意味 1-5

2014-06-24 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九

第四節 飧泄を飱泄に訂正

 帝曰。善。余知百病生於氣也。怒則氣上。喜則氣緩。悲則氣消。恐則氣下。寒則氣収。則氣泄。驚則氣亂。勞則氣耗。思則氣結。九氣不同。何病之生。

 岐伯曰。怒則氣逆。甚則嘔血及飱泄。故氣上矣。喜則氣和、志達、榮衞通利。故氣緩矣。悲則心系急、肺布葉擧而上焦不通、榮衞不散、熱気在中。故氣消矣。恐則精卻。卻則上焦閉。閉則氣還。還則下焦脹。故氣不行矣。寒則腠理閉氣不行。故氣収矣。則腠理開、榮衞通、汗大泄。故氣泄矣。驚則心無所倚、神無所歸、慮無所定。故氣亂矣。勞則喘息、汗出、外内皆越。故氣耗矣。思則心有所存。神有所歸。正氣留而不行。故氣結矣。

 

語句の意味 1-5

百病=多くの病の意。

百病皆生于(於)気=ひゃくびょうはみなきよりしょうず。<素問挙痛論>「(余知るに)百病は気より生ずるなり。怒れば則ち気上り、喜べば則ち気緩み。悲しめば則ち気消え、恐るれば則ち気下り、寒ければ則ち気収まり、(即ち熱)ならば則ち気泄れ、驚けば則ち気乱れ、労すれば則ち気耗し、思えば則ち気結ぶ」とある。非常に多くの病の原因が、皆気の活動に影響し、臓腑の働きを失調させて病になるとしている。

 

気=血と並んで人体の二大生理因子の1つで働きだけあって形がないものとされる、または天空の気、水穀の気など。新・東洋医学辞書13

 

怒=五志の一つで、木に配当される。<素問陰陽応象大論>「肝は志にあっては怒となす。」「怒は肝を傷り、悲は怒に勝る。」<霊枢本神篇>「肝気実すれば怒る。」<素問宣明五気篇>「胆は怒となす。」

怒=ド。イカる。オコる。いきどおる。しかる。勢いが強くてとめられない形容。争う。奮起する。さかだつ。肥える。憤慨させる。かどばらせる。

怒=うーんとりきむような心身のストレスをいうのである。鍼灸医学大系

 

 

悲=ひ。哀感にたえないこと。五行の五志の金に配当される。<金匱婦人雑病>「婦人、蔵躁、喜悲傷して哭せんと欲し、象神霊の作す所の如く、数欠伸す。」<素問陰陽応象大論>「志にありては悲と為す。」<素問宣明五気篇>「精気肺に并まるときは、則ち悲しむ。」<素問玉機真蔵論>「悲しむときは則ち肺気乗ず。」<霊枢本神篇>「心気虚すれば、則ち悲しむ」

悲則気消=ひすればすなわちきしょうす。気消は肺気の消耗をさす。肺は気を主り、悲傷がすぎれば肺気の運行を阻害し、久しければ気鬱が熱となり、熱蒸すれば肺気が消耗することになる。

<素問挙痛論>「悲むときは気消ゆ。・・・悲しむときは、心系急に、肺の布葉挙て、上焦通ぜず、栄衛散ぜず、熱気中に在り。故に気消ゆ。」

 

恐=キョウ。オソれる。びくびくする。あやぶむ。はばかる。疑う。かしこまる。オソれる。びくびくすること。心配。オソろしい。こわい。ひどい。オソらくは。おどす。恐迫。明解漢和辞典

恐=きょう。心中おそれおののき不安がること。五行の水に配当される五志の一つ。

<素問陰陽応象大論>「腎は志にあっては恐也。」

<素問陰陽大論>「恐るれば腎を傷り、思うは恐にまさる。」

<霊枢本神篇>「肝気虚すれば恐る。」漢方用語大辞典

恐=心中に空所ができた如き、むなしさを感ずること。たよりない気持。鍼灸医学大系<素問宣明五気篇>

 

 

漢方用語大辞典、鍼灸医学体系、明解漢和辞典、新・東洋医学辞書13

 

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行き過ぎた減塩が体調を崩した例 海の精「いのちのもと」で回復

2014-06-23 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

体調不良を訴えたお客様

漢方処方を服用して少し良いようであるが、今一つパッとしないとのことでした。

昨年発送した

海の精 『いのちのもと』 カルマグ1000を思い出し100㏄位の水に1袋を溶かし飲んだそうです、すると立ちどころに体調がよくなったそうです。

一昨日「いのちのもと」1g10入りを5袋と海の精の玄米味噌・海の精の生しぼり醤油・蘭香・漢方薬を発送しました。

行き過ぎた減塩が体調を崩した例でした。

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黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九 第四節

2014-06-21 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑥ 黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九

第四節

(原文)

 帝曰。善。余知百病生於氣也。怒則氣上。喜則氣緩。悲則氣消。恐則氣下。寒則氣収。則氣泄。驚則氣亂。勞則氣耗。思則氣結。九氣不同。何病之生。

 岐伯曰。怒則氣逆。甚則嘔血及飧泄。故氣上矣。喜則氣和、志達、榮衞通利。故氣緩矣。悲則心系急、肺布葉擧而上焦不通、榮衞不散、熱気在中。故氣消矣。恐則精卻。卻則上焦閉。閉則氣還。還則下焦脹。故氣不行矣。寒則腠理閉氣不行。故氣収矣。則腠理開、榮衞通、汗大泄。故氣泄矣。驚則心無所倚、神無所歸、慮無所定。故氣亂矣。勞則喘息、汗出、外内皆越。故氣耗矣。思則心有所存。神有所歸。正氣留而不行。故氣結矣。

 

(訓読)

 帝曰く「善し。余百病は氣より生ずるを知るなり。怒(ド)するときは則ち氣上る。喜ぶときは則ち氣緩(ゆる)む。悲(ひ)するときは則ち氣消(ショウ)する。恐するときは則ち氣下る。寒するときは則ち氣収(シュウ)す。(ケイ)するときは則ち氣泄(も)る。驚するときは則ち氣亂る。勞するときは則ち氣耗(モウ)す。思(シ)するときは則ち氣結す。九氣同じからず。何の病かこれ生ずるや」と。

 岐伯曰く「怒するときは則ち氣逆す。甚だしきときは則ち血を嘔き及び飧泄(ソンセツ)す。故に氣上るなり。

喜ぶときは則ち氣和し、志達し、榮衞通利す。故に氣緩むなり。

悲むときは則ち心系急にして肺布し葉擧して上焦通ぜず、榮衞散ぜず、熱氣中に在り。故に氣消するなり。

恐するときは則ち精卻(しりぞく)く。卻くときは則ち上焦閉(と)ず。閉(ヘイ)するときは則ち氣還(カン)す。還するときは則ち下焦張る。故に氣行かざるなり。

寒するときは則ち腠理閉じて氣行かず。故に氣収するなり。するときは則ち腠理開き、榮衞通じ、汗大いに泄(セツ)す。故に氣泄するなり。

驚するときは則ち心倚(よ)る所無く、神歸(キ)する所なく、慮(リョ)定まる所なし。故に氣亂るるなり。

勞するときは則ち喘息し汗出で外内皆越す。故に氣耗するなり。

思するときは則ち心(こころ)存(ソン)する所あり。神歸する所あり。正氣留って行かず。故に氣結するなり」と。

 

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黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九 第三節 訳

2014-06-20 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九

第三節

 帝曰。所謂言而可知者也。視而可見柰何。

 岐伯曰。五藏六府、固盡有部。視其五色、黄赤爲熱、白爲寒、青黒爲痛。此所謂視而可見者也。

 帝曰。捫而可得柰何。

 岐伯曰。視其主病之脈。堅而血、及陷下者、皆可捫而得也。

 

 黄帝が申されました

 世にいう、言うことを聞いて知る、つまり問診である。見て知る望診があるがどのようにするのであろうか。

 岐伯がお答え申し上げました

 五臓六腑にはもともと顔に出る色があります。其の五色を望診してみますと、黄と赤は熱状を、白は冷えを、青黒は痛みを為すものであります。これは所謂見て得られる情報でございます。

 黄帝が申されました

 さすったりして得られるという切診はどのようにするのであろうか。

 岐伯が申しあげました

 其の病の主る脈状を視ると、固まっている血、及び正気(生命力・抵抗力のことで真気と同じ)の虚の状態は、皆さすったりして得られる情報でございます。

 

 

鍼灸医学体系(通解)

視其主病之脈。堅而血、及陷下者、皆可捫而得也。

「病の中心となっている經脈上を擦診して堅くこっている所、鬱血している所、及びくぼんで力のぬけている所などを知ることができるのであります」と。

 

東洋学術出版社素問

視其主病之脈、堅而血、及陷下者、皆可捫而得也。

其の病の主(つかさど)るの脈を視るに、堅にして血あり、及び陥下する者、皆捫でて得べきなり。

【現代語訳】

 「その病を主る脈象を診ます。たとえば、脈が堅のときは外邪が集まっていることを示し、血の滞りがあれば絡脈は必ず旺盛であり、陥んでいるのは血気不足の陰証を示しています。これらはいずれも手で触れてわかることです。」

 

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黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九 第三節 語句の意味

2014-06-19 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 擧痛論篇 第三十九

第三節

 帝曰。所謂言而可知者也。視而可見柰何。

 岐伯曰。五藏六府、固盡有部。視其五色、黄赤爲熱、白爲寒、青黒爲痛。此所謂視而可見者也。

 帝曰。捫而可得柰何。

 岐伯曰。視其主病之脈。堅而血、及陷下者、皆可捫而得也。

 

語句の意味

四診=ししん。漢方の診察法で、望診・聞診・問診・接(切)診の総称。新・東洋医学辞書13

四診=ししん。漢方の四つの診察法で、望・聞・問・切診の総称。望はすなわち視診である。聞は聞診で、患者の声を聞いたり、喘鳴をきいたりする他に、体臭、口臭、その他排便物の臭気をかぐことも聞診である。問診は患者の訴えをきくことである。切診は医師が手を患者に接触して診察する方法で、脈をみたり、腹診をしたり、経絡や経穴を探ったりすることである。

 

言而可知者也

言いて知るべきなり

言うことを聞いて知る、つまり問診して。

問診⇒問。

問=もん。問診のこと。四診の一つである。病人が主として病状を訴えるのと同時に、病人あるいはその付き添い人に対して、患者の病んでいる部所・発病の時間・原因・経過・既応治療・既応症・生活習慣・飲食嗜好、及びその人の思想・家庭・生活・経験など疾病と関係のある情況について目的をもって聞きだすことであり、病状と病歴を全面的に理解するのに重要な方法である。そのうちでも十問が重要となる。⇒十問(じゅうもん)。<素問三部九候論>「必ずその病の始る所と今のまさに病む所とを審らかにし、しかる後にその脈に従って切すべし。」<疏五過論>「凡そ病を診せんと欲する者は、必ず飲食居処を問うべし。」<景岳全書>「一に寒熱を問い、二に汗を問い、三に頭身を問い、四に便を問い、五に飲食と問い、六に胸を問い、七に聾を問い、八に渇を問いて、ともにまさに弁ずべし。九に旧病を問い、十に因を問う。」

問診=四診の1つで、証判定に必要な情報を聞き出す診察法。新・東洋医学辞書13

 

視而可見柰何

視て見るべきはいかにするや

視て知る、つまり望診して

望診=四診の1つで視覚による診察法。新・東洋医学辞書13

望診=ぼうしん。四診の一つ。視診ともいう。病人の神色(顔面や体表にあらわれる精気・真色)・動態・体表各部・舌質舌苔・大小便やその他の分泌物などを観察して、疾病の弁証資料を得る方法で、一般には神色と舌診、小児においては指紋(示指の手のひら面、母指側に出る絡脈。小児は脈がとりにくいので指紋を判断の補助とする)を最も重視する。

 

固=コ。カタめる。かたくする。かたく守る。警備する。固守。たしかにする。カタまる。かたくなる。カタい。じょうぶ。しっかりしている。地勢がけわしく、要害である。がんこ。カタく。きっと。必ず。カタめ。要害。防備。守備。〔日〕約束・ちかい。カタまり。かたまること。かたまったもの。モトより。もちろん。かねてから。つねづね。もともと。元来。つねに。

 

部=部=ブ。ホ。区分したもの。部分。部わけ。同じ書物の一そろい。役所・会社・の事務分担の一組。今の省にあたるシナの役所、吏・戸・礼・兵・刑・工の六(リク)部。漢籍の四大分類である経・史・子・集の一。軍隊の一組。分ける。分かれる。すべる。統轄する。支配。

 

五色=青・赤・黄・白・黒の5色。新・東洋医学辞書13

五色=ごしょく。青・黄・赤・白・黒の五種類の顔色をさす。五行学説によれば、これらは次のように帰納される。青は木に属し肝に属す。黄は土に属し脾に属す。赤は火に属し心に属す。白は金に属し肺に属す。黒は水に属し腎に属する。<素問脈要精微論>「それ精明の五色は気の華なり。」<素問脈要精微論>「五色の精微象を見わすはその寿久しからざる也。」

五色主病=ごしょくはやまいをつかさどる。青・赤・黄・白・黒の五種の病色の主るところの病証をいう。1)五臓は五色に配当される。すなわち、青色は肝病を主り、赤色は心病を主り、黄色は脾病を主り、白色は肺病を主り、黒色は腎病を主る。これらはいずれも一般的な情況での病色であり、総称して五色主病という。2)五色によって疾病の性質をわける。すなわち、青色は風・寒・痛・驚などを主る。赤色は熱(虚熱と実熱を含む)を主る。黄色は湿を主る。白色は血虚、寒を主る。黒色は痛・労傷・血瘀などを主る。

 

 

視其主病之脈

其の病を主るの脈を視る

切=せつ。

①切脈の簡称。すなわち、脈を按ずること。<素問三部九候論>「切して之に従う。」

②おさえること。<素問調経論>「必ず切して出づ。」<素問骨空論>「欠盆骨上を切して堅痛すること筋の如き者は之に灸す。」

③劇烈なさま。<霊枢邪気蔵府病形>「腸中切痛す。」

④急速なるさま。<医方集解>「まさに」大いに気血を升浮し、切に命門の下脱を補うなり。

⑤切片にきざむこと。<傷寒論太陽病下>「附子瀉心湯方・・・右四味、三味を切り・・・。」

切診=四診の1つ、病人のからだ(脈、腹など)に触れて行う診断法、接診ともいう。新・東洋医学辞書13

切診=せっしん。四診の一つ。脈診と触診とに分けられるが、いずれも指先の触覚で病人の一定の部位を触れたり押さえたりする検査の方法である。脈診は病人の腕関節の橈骨動脈の搏動する所にとる。触診は病人の皮膚・胸・腹・病痛のある部位に触れたり、押さえたりして局部の冷熱・軟便・圧痛、また塊があるかどうか、そしてその他の異常を測り知ることである。

 

堅=堅勁な脈象。鍼灸医学大系五蔵生成篇第十 p1129

堅=かたく締まって充実していることである。稲は春生夏長秋収冬藏の四時の気を得、天地陰陽の和によって出来た穀物であるから、其の実は完全なものであり、その薪は堅実なものであるとの意であろう。鍼灸医学大系湯液醪醴篇第十四 p1221

堅=来る脈が堅実である。鍼灸医学大系平人気象論篇第十八 p1559

堅=堅は固くしこっている所。鍼灸医学体系擧痛論第三十九 p2932

堅=けん。硬いこと。<金匱五蔵風寒積聚病>「中焦に熱ある者は則ち堅を為す。」

 

陥下=正気の虚の状態の脈状。<素問挙痛論>「其の病を主るの脈を視る。堅にして血あり、及び陷下なる者は、皆捫でて得べきなり。」

 

漢方用語大辞典、鍼灸医学体系、新・東洋医学辞書13、明解漢和辞典

 

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