かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

スクールカウンセラーだよりNO3「表情の研究をしてみよう」

2024-10-17 19:30:00 | スクールカウンセラーだより

スクールカウンセラーだよりのNO3を出しました。

SNSが普及して、言葉だけのやりとりが多くなっています。

ラインのやり取りは一見楽だけど、返事が返ってこなくて不安になったり、

誤解をして関係が悪くなったりなど、トラブルが絶えません。

 

本当は、会って話すことが一番安心できるのですが、

スキルがなくて不安がいっぱいです。

 

そんなことをテーマに、今回は書いてみました。

 

以下、本文です。

 

「表情の研究をしてみよう」

なんと!なんと!

ことばで伝わるのは、たった7%

残りの93%は、表情や態度で相手に伝わるのです。

 

ラインでの会話は、言葉のやり取りなので、7%でしか表現できないから、

誤解されやすく、トラブルも多くなってしまうんだ。

 

受け取る側の気分で、言葉の受け取り方がずいぶんちがってくるよ。

 

たとえば、

『はやくして』と言う言葉。

気分が良ければ、「はやくしてね~」

気分が悪ければ「はやくしてヨ!もー!!」

 

ことばだけだと、こちらが「+(プラス)」の気持ちで書いた「ことば」でも、

その時に相手の気分によっては「-(マイナス)」にとられてしまう危険性があるんだ。

 

ラインの通話や電話も、(ことば7%)+(声の調子・口調38%)=45%で、

伝えたい気持ちの半分も伝わらない。

55%は、誤解される可能性があるんだ。

 

そんなことから、ラインは、情報を伝え合うには便利な道具だけど、

気持ちを伝え合うには適してないよね。

 

大事なこと(相談ごと)は、やっぱり会って話すのが一番だよ。

その時、大事なってくるのが表情なんだ。

 

人は、群れで生きる動物なんだ。

だから、一人ではとても寂しいんだよ。

人は進化の流れの中で、「笑顔」というコミュニケーションの道具を手に入れたんだよ。

(爬虫類は怒りもしないし、笑わないよね。)

 

笑顔を向けられると、人は安心するし、元気が湧いてくるんだ。

 

鏡を見て、笑顔の練習をしてみよう。

 

ラインの友だちも大事。

+(プラス)リアルな友だち(クラスメート)との会話も大切にしようね。

「ことば」、「表情」、「態度」を上手に使って。気持ちを伝えよう。

 

<今日の「いいね」コーナー>

自分から「こんにちは」とあいさつをした。いいね

今日のみんなの「いいね」は何かな?

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スクールカウンセラーだよりNO2 「困ったら相談してみよう」

2024-10-17 19:00:00 | スクールカウンセラーだより

「スクールカウンセラーだより」のNO2を出しました。

 

今回伝えたいことは、「相談しても良いんだよ」と言うことです。

 

相談できずに困っている子どもがたくさんいます。

困っているというより、「相談する」ことが、

自分の行動のレパートリーに入っていないのだと思います。

子どもたちへの講話の席で、

「困ったら相談してもいいんだよ」と子どもたちに言うと、

「相談してもいいんだ~」と初めて聞いたように驚きます。

 

お便りの対象は、小学4年生~中学3年生までです。

 

以下、内容のテキストです。(^^)

 

「困ったら『相談してみよう』」の巻

 

みんな、困ったときはどうしてる?

たとえば、

・友だちとけんかしたらどーしよう・・

・クラスの子に嫌なことを言われる。どーしよう・・

・勉強がわからない。どーしよう・・

・学校の宿題と塾の宿題で忙しすぎる。どーしよう・・

悩みをあげれば、きっときりがないよね。

 

一人で考えて何とかなることならいいけど、

そうじゃないときには、友だちや身近な大人の人に相談してみよう。

 

相談するときの注意(相談の極意)

そう思って相談してみたけど、逆に嫌な思いをしたから、

「もうそうだんするのはやめよう」と思っている人もいるかもしれないけど、

それってもったいないよ。

 

だって、上手に相談できれば、

「自分の考え」に+(プラス)「ほかの人の考え」が加わるんだから・・・。

 

いろんな考え方ができるようになるんだよ。

 

大人の世界でも、「コンサルタント」や「アドバイザー」など、

困っていることを聞いて、一緒に考えることを仕事にしている職業があるんだよ。

 

あっ・・、スクールカウンセラーも、その職業の一つだね。

だから、相談することは普通のことなんだよ。

 

でも、専門の職業があるくらいだから、

相談を受けるのは、なかなか難しいんだよ。

 

だから、相談するときには、

どうやって聞いてほしいかも、言うと良いんだよ。

 

<極意1>

①話を聞いてほしい時は、

「話を聞いてほしいんだけど。聞いてもらえると、あとは少し自分で考えてみるよ」と言う。

(聞いてもらえるだけで、ずいぶんすっきりするよ。)

 

②相談したいときには、

「悩んでいることがあるんだけど、いっしょに考えてもらえるか(考えてもらえますか)」と言う。

 

③アドバイスが欲しい時には、

「今、悩んでいることがあるんだけど、アドバイスが欲しいんだけど(アドバイスをもらえますか)」と言う。

 

<極意2>

大人の人に相談するときには、忙しかったりしてすぐに聞いてもらえないこともあるから、

先手をうって、「話を聞いてもらいたいんだけど、今日時間ある?(時間ありますか?)」と言う。

 

これで、きみも『相談名人』になれることまちがいなし。

チャレンジしてみよう。

 

<今日の「いいね」コーナー>

朝からちゃんと新聞を読んだ。いいね。

きみも「いいね」をさがしてみてね。

 

 

 

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スクールカウンセラーだよりNO1 「自分に『いいね』を送ろう!」

2024-09-13 08:00:04 | スクールカウンセラーだより

スクールカウンセラーを始めて、24年が経ちます。

この間、社会は大きく変わり、デジタル化が急速に進みました。

昔(私が小学校の頃)は、手書きだった「学校のおたより」も

パソコンを使い体裁を整えて発行することが主流になり、

きれいではあるけど、どこか無機質になっていったように感じます。

 

夏休みあけ、学校が再開した後で、命を絶つ子どもが増えていると聞きます。

そんな中で、何かできることはないかと考えて、

手書きの「スクールカウンセラーだより」を書くことにしました。

 

子どもたちの心に、届いてくれたらいいなと思います。(^^)

以下、本文です。

 

「自分に『いいね』を送ろう」の巻

みんながスマホを持ったり、アイパットやパソコンを使うようになりました。

そんな中で、素敵なコンテンツや写真を見つけると、

みんなは「いいね」を送ったりしませんか。

 

送った人と自分を比べて、

「自分はダメだ~」なんて、思ったりしていませんか。

 

そんなことを続けていたら、どんどん自信がなくなっちゃうョ。

 

リアルな世界でも、自分や友だちにいっぱいいっぱい「いいね」を送ろう。

 

・朝ごはんをしっかり食べた自分って「いいね」。

・友達が落とした消しゴムをひろってあげた。「いいね」

・「おはようございます」とあいさつをした自分って「いいね」。

 

探せば「いいね」は、いーっぱい見つかるよ。

 

★友だちには「ありがよう」をいっぱい言おう!

「ありがとう」は、相手の気持ちも自分の気持ちも

ほんわかさせてくれる『魔法のことば』だよ。

 

・授業中、わからないことを聞いたら教えてくれた友だちに「ありがとう」を言った。

「ありがとう」と言える自分って「いいね」。

 

「ありがとう」を言うと、なんと!もれなく「いいね」がついてくる。

 

リアルな世界でも「いいね」をいっぱい探して明るく元気に過ごそう!

 

質問:思ったことを言ったらダメですか?

自分が言われていやな思いになることは、相手にも言ってはいけないよね。

そんなことを言うのは、小学校の低学年までだよ。

自分の「意見」がある時は、もちろん言っても良いんだよ。

 

でも、相手の意見が違うこともあるから、言った通りにならないってこともある。

するといやな気持ちになるけど、これが「心の成長」なんだよ。

相手の意見を受け入れてみたり、どうすれば自分の意見が通るかを考えてみたり。

 

そのために、友だちに相談してみたり、大人の人に相談してみたり。

そんなやり取りをしているうちに、こころがでっかく強くなっていくんだよ。

 

★ちっちゃい「いいね」が集まると、でっかい「いいね」になるよ。(^^)

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