一斉休校が長引く中、保護者に向けてスクールカウンセラーだよりを書きました。
勤務している学校にメールで送り、学校の実情に合うように手を加えてもらい発行してもらいます。
以下に、内容を記します。
~ 不安になっている子どもたちへの対応法 ~
緊急事態宣言が全国に広がり、先が見えない不安が広がっています。
そんな中で、家庭生活が長期化する子どもたちを心配して、
県内それぞれの学校が、学年別や時間差にするなど三密(密閉、密集、密接)を避けながら
登校をすすめる取り組みを始めています。
学校や外に行かせることを不安に感じる保護者もいらっしゃるとは思いますが、
いつ収束するかわからない中で、子どもを家にずっと閉じ込めておけば、
子どもたちから生きていくための学びの機会を奪っていってしまいます。
お互いを信じあいながら、それぞれの立場で今できることをやっていきましょう。
子どもが不安になっているようでしたら、以下のことを試みてください。
1.前回も書きましたが、コロナに感染していた静岡市立病院の看護師さんと接触した(家族
以外)全ての人の検査結果が陰性だったという「事実」を子どもに伝えてあげましょう。
この結果が意味することは、
①手洗いをする
②うがいをする
③人との距離をとる
④マスクをする(飛沫を飛ばさない、ウイルスのついた手で顔を触らないために)
などを心がけていればコロナには移らないということです。
2.仕事や外から家に戻ってきたとき、保護者自身がしっかりと手を洗い、
その姿を子どもたちに見せて安心させてあげましょう。
3.家では『笑顔』でいてあげましょう。不安の特効薬は『笑顔』です。『笑顔』は人の心を安心させます。
子どもと一緒に楽しいテレビ(YouTube)を見ましょう。
コロナの報道と対照的に、お笑いの人たちがテレビ(YouTube)で
一生懸命みんなを笑わせようとしてくれています。ありがたいですね。
それを見ながら、子どもと一緒に楽しい会話をしましょう。
4.子どもとコロナをやっつける本(絵本)をつくりましょう。
『読書療法』という方法で、安心できる人と一緒に物語をつくることで、
不安な気持ちが表現でき、またその不安な気持ちを対処する方法も身に着けることができます。
本の題名は自由です。「コロナが怖いと思ったときすべきこと」「コロナをやっつけろ」など、一緒に考えます。
何が怖いかを聞き、それを一緒に絵や文章にしていきます。
絵や文章は保護者が書いてあげても構いません。
そして、怖い気持ちが起こった時、どんな風に対処するかを一緒に考え、うまくいったときの気持ちも書いていきます。
(例:「コロナはどこにいるかわからないから怖い。
でも、もし手についてもその手で鼻をさわったりしないから大丈夫。
手を洗えば流れていくから大丈夫。コロナなんて怖くないよ。」など表現方法はさまざまです)。
先の見えない今だからこそ、『笑顔』と『お互いへの優しさ』を大切にしていきましょう。
電話での相談対応も可能です。
話したいこと、不安なこと、生活で困っていることがあればいつでも学校に申し込んでください。
お待ちしています。(^^)
『スクールカウンセラーだより』は以上です。
不安になったときにいっしょに作った本を子どもが見返すことで、
不安の対処法を確認し、身につけていくことができます。
遊びのつもりで、楽しく子どもさんと又は自分自身で作ってみてくださいね。
「コロナをやっつけろ」とか「コロナの不安を克服したよ」などの創作本を募集中。
できた人は、kapparapa.1998@gmail.com まで写真かテキスト文章で送ってください。
みんなでシェアできたらいいですね。(^^)
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