散らかして遊ぶのは、子どもの心が健康な証拠です。
新型コロナウイルスの報道を受けて、それが一体どんなものなのかは分かりませんが、
その報道により、多くの子どもたちが不安になっていることは確かな事実だと思います。
ここに子どもの心を守るためのいくつかの注意点を記します。
いろいろな事件や事故が起こると、テレビなどで何度もその映像が流れます。
それを大人がくり返し見ることで、そこにいる子どもが実際に被害に遭っていないのに二次被害として、
様々な心理的な問題を起こすことが少なくありません。
①子どもの前で、不安を喚起するような映像を繰り返し見るのはやめましょう。
学校等で事件や事故が起こったとき、先生たちはできるだけ平常時と同じ生活を送れるように心がけます。
それは、いつもと同じであることが子どもたちにとって安心できるからです。
②大人にとってもいろいろ不安なことはありますが、子どもに対してはいつもと同じ接し方をしてあげましょう。
外へ出ることが制限されている今、子どもたちは室内で遊ぶことになります。
仕事から帰って部屋が散らかっているとイライラしてしまいますが、
散らかして遊べることは子どもの心が健康な証拠です。
一日児童館「かっぱら広場」も、一日中散らかしっぱなしで、
最後に手伝ってくれる子どもたちと一緒に一斉に片付けをします。
仕事から帰って部屋が散らかっていても怒らないであげてください。
散らかった部屋を子どもたちと一緒に片付てあげることで
子どもたちはほっとしますし、「○○で遊んでたんだね」など話しながら片付けをすることで、
その時間が子どもたちとのコミュニケーションの時間になります。
また、「片付けができて偉いね」「お母さん助かるよ」の声かけで子どもの自己肯定感が高まります。
③散らかして遊べるのは、子どもの心が健康な証拠です。
仕事から帰ったら一緒に片付けをする中で、コミュニケーションを図っていきましょう。
子どもたちは部屋いっぱいにオモチャを広げて遊びます(^^)
「ゲームをしていれば家にいてくれて安心」「散らかされるのがイヤ」などの理由で、
ゲームやYouTubeなどを見せる時間が長くなると、
子どもたちはすぐにネット依存になってしまいます。
④ゲームやYouTubeは、やっても良い時刻を決て使わせるようにしましょう。
(例えば午後4時~5時までの1時間、6時~6時30分までの30分など)
「勉強したらゲームをやって良いよ」というのは、お勧めできません。
なぜなら、この言い方だと「ゲームをするために勉強をする」ことになってしまうからです。
昔、あまりものがなかった時代の遊びは、子どもの知能を育てるのに画期的なものばかりでした。
⑤折り紙やトランプ、将棋、オセロなど昔の遊びを教えてあげて、一緒に楽しみましょう。
昔の遊びは、集中力を養うものばかりです。
私のスクールカウンセラーとしての経験上ですが、不登校の子どもでも、
食事をきちんと食べさせてもらえている子どもは学校復帰が早いように感じます。
それは、きちんと食事とることが心のリラックスや安心につながるからだと思います。
⑥子どもを残して家を留守にするときには、食事の用意をしっかりとしていってあげましょう。
事件や事故、災害に見舞われた子どもたちは、その不安からイライラしたり眠れなくなったり、
必要以上に甘えてきたりなど、いろいろな問題行動を起こします。
それは、異常時の正常な反応で、優しく包み込んであげるうちに次第に収まってきます。
学校へ行けないこと、外に出られないこと、友だちと遊べないことは、
子どもたちにとって、とてもストレスになります。
⑦学校に行けない日が続くことでいつもと違う行動がおこる場合があります。
抱きしめてあげたり、一緒に寝てあげたり、話しを聞いてあげたりして、安心させてあげましょう。
それでも心配な様子が見られたら、通っている学校に連絡してスクールカウンセラーに相談できないか聞いてみましょう。
(市町によって対応は違いますが、スクールカウンセラーは休校中も勤務しています。)
1人で不安を抱え込まないでくださいね。
親が落ち着いていれば、子どもも安心して過ごしていられます。
不安はいっぱいですが、子どもの心を第一に過ごしていってあげてくださいね。
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