2022年9月22日の夜、静岡市は台風15号によって、
多大な被害を受けました。
台風以降、静岡市(清水区)では断水や停電が続き、
浸水した家屋も多数ありました。
断水は、すぐに収まると思っていましたが、
段階的に水が使えるようになっているとは言え、
現在もまだ、断水や停電が続いているところがあります。
そんな中で、勤務している小中学校に向けて、
「震災中・震災後の心のストレスの対応法について」の「スクールカウンセラーだより」を送りました。
災害に遭われた方は、参考にしていただければ幸いです。
以下に、その内容を記します。
「震災中・震災後の心のストレスの対応法について」
台風15号による被害で、静岡市は現在も大変な状況が続いています。
水の確保や浸水後の整理等、大人もとても大変な状況ですが、
子どもたちも不安な気持ちで一杯です。
コロナ以降、人と人とのつながりが減り、
子どもたちも放課後子ども同士で遊ぶことが減っていて孤独に過ごすことが増えています。
辛いことも「一人で」「心の中で」解決しようとする子どもが増えています。
どうか子どものようすをよく観てあげて、温かい心で包んであげてください。
以下に、災害後のストレス反応について記します。
以下の反応は、「大きな心理的ショックによって起こる普通の反応」「異常な事態への正常な反応」です。
家族や周りの大人が落ち着いて、ゆっくりと冷静に、温かく見守ってくださることで、徐々に落ち着いていきます。
<こころの反応>
・普段と違う行動をとる
・災害のことばかり気にしている
・いつもより元気がない
・暗闇を怖がる
・怖い夢を見る
・感情が不安的になっている(怒りっぽい。落ち着きがなくなる。集中できない)
・雨の日を怖がる など
<対応方法>
・ビクビクしていたり、怖がったりしている時には、一緒にいて安心させてあげてください。
・いつもに比べて神経が過敏でピリピリしているような時には、そっと見守ってください。
<行動の反応>
・一人でいることを怖がる、嫌がる
・一人でいたいと感じる
・誰とも話をしようとしない
・親のそばから離れようとしない、甘えてくる
・親と一緒に寝たがる など
<対応方法>
・親のそばから離れない、一緒に寝たがる場合は、拒絶せず、子どもが自分から離れるまで、一緒にいてあげてください。
・話をするのを嫌がる場合には無理強いをせず、そっと見守ってください。
<からだの反応>
・食欲がない
・頭痛や腹痛、吐き気などを訴える
・身体のだるさ、疲れなどを訴える
・寝つきが悪く、夜中に目を覚ましたりする など
<対応方法>
・身体の不調を訴えてきた時には、ゆっくりと休ませてください。
・夜中に子どもが目を覚ましておびえているような場合には、子どもが安心するまで一緒にいてあげてください。
心配なようすが続くようでしたら、早めに学校へご相談ください。
(スクールカウンセリングもお申込みいただけます。)
以上です。
心配なことがあったら、各学校のスクールカウンセラーにご相談ください。