かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

コロナを移されることを不安がるより、移さないことを考えましょう

2020-03-13 09:39:47 | 新型コロナ

朝のウォーキングコースです。美しい~(^^)

 

「コロナに移るのではないか」「移されるのではないか」と不安になっている人が多いようですが、

今大切なのは、自分が『コロナの保菌者である』と考えて

人に移さないように行動することを心がけることなのではないでしょうか。

 

「不安」は自分がつくりだした感情です。

ことばの遊びになってしまいますが、

心理学の世界では、

「恐怖」は対象がはっきりしているが、

「不安」は漠然としたものと考えます。

 

「高所恐怖症」なら、高いところが怖いからそこを避けることができますが、

「地震が来るかもしれない」「津波が来るかもしれない」とか、

それを回避して山に逃げれば、

「土砂崩れが起きるかもしれない」「川が氾濫するかもしれない」

道を歩けば、

「車にひかれるかもしれない」など、

不安の強い人は、どんどん汎化(はんか→不安がいろいろなことに広がっていくこと)が起きて

自分の行動範囲が狭められていってしまいます。

 

コロナの場合、相手はウイルスで見えないので、

どこにいるかわからない、いつ移されるか分からないと不安になってしまいますが、

逆にすでに移されていて症状が出ていない可能性も十分あるのです。

 

今大切なのは、移されないことではなく、子どもや老人、身体の弱い人に移さないことを考えて、

自分なりに対策をとることに視点を変える(リフレ-ミングする)ことだと思います。

 

①マスクをする(ウイルスだから意味がないという人もいますが、それでもしていた方が気持ちが安心です)

なければ、ネットを見て自作する。

②消毒液が町中至る所に置いてあります。

見つけたらまめに消毒する(ほぼ99%消滅すると言われています)

③人混みには行かない。(換気の良い場所や外なら大丈夫だと言われています。子どもを外遊びに連れて行ってあげましょう。)

④家に帰ったらまず手を洗う(消毒液があったら消毒しましょう)。

 

「自分が感染者であるかもしれない。だから、極力人に移さないように気をつける」

というポジティブな発想に変えていきたいですね。

 

大人の不安を子どもたちは見ています。

正しい知識を持って、できる行動をとっていきましょう。

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新型コロナウイルスによる子どもの不安への対応。子どもに今分かっている正しい知識を伝えましょう

2020-03-11 22:53:02 | 新型コロナ

学校の休校が始まり、10日が過ぎました。

子どもたちは元気に毎日過ごせていますか?

 

心の問題は、いろいろなことが落ち着いた頃、遅れて現れてきます。

子どもは不安をことばで表現できません。気にかけて見ていってあげてくださいね。

 

目に見えないコロナウイルス、先が見えない今の状態に、子どもたちは不安でいっぱいです。

各所で国の政策に対する不満を耳にしますが、

子どもたちにとって、不満を耳にすることは更なる不安を生み出します。

 

本心は別として、「国が一生懸命自分たち(国民)を守ってくれようとしてがんばっている。

その指示に従って、自分たちは動いている。

いつか必ずまた安心して生活できるときが来るから、今は一緒にがまんしてがんばろう」と子どもたちに話してあげてください。

 

誰かに守られているということが子どもたちのとって一番安心できることなのです。

 

また、噂やデマに惑わされることなく、子どもに今分かっている正しい知識を伝えてあげましょう。

 

厚生労働省のホームページより

■新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 「新型コロナウイルス感染症対策の見解」
2020 年3月9日

2. 現在の国内の感染状況 

2月 24 日に公表した専門家会議の見解において、我々は、「これから1-2週間が急速な拡大に
進むか、収束できるかの瀬戸際となります」と述べましたが、以上の状況を踏まえると、本日時点
での日本の状況は、爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえているのではない
かと考えます。 

 

(写真)YouTube 武田邦彦 人生の知恵袋「テレビでは言えない」より抜粋

 

6. みなさまにお願いしたいこと

これまで集団感染が確認された場に共通するのは、

①換気の悪い密閉空間であった

②多くの人が密集していた

③近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われた

という 3 つの条件が同時に重なった場です。
こうした場ではより多くの人が感染していたと考えられます。
そのため、市民のみなさまは、これらの3つの条件ができるだけ同時に揃う場所や場面を予測し、
避ける行動をとってください。 

詳細は以下の厚生労働省のホームページを見てください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html

 

正しい知識を常に更新しながら、日々生活していきましょう。

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学校閉鎖時の家庭における子どもへの関わり方

2020-03-05 09:46:02 | 新型コロナ

写真は、2月に行なわれた一日児童館「かっぱら広場」で、

子どもたちがおでんをつくっているようすです。(^^)

 

前回の投稿でも書き、

私がスクールカウンセラーとして行っている学校に送った

『家庭での子どもとの関わり方』を、

それぞれの学校が、その実情に合わせて手直しをして、

プリントにして保護者に配布してくれたり、

学校のホームページに載せて一斉メールで流したりしてくれました。

ホームページの内容は→こちらから

 

当たり前にあった日常が突然なくなることは、

子どもにとって大きなストレスになります。

子どもは不安をことばで表現することができません。

 

大人もいろいろ大変ですが、

子どもの心が健康でいられるよう気にかけていってあげてくださいね。(^^)

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緊急時の子どもの居場所づくり(新型コロナウイルスの報道を受けて)

2020-03-01 16:04:39 | 新型コロナ

散らかして遊ぶのは、子どもの心が健康な証拠です。

 

新型コロナウイルスの報道を受けて、それが一体どんなものなのかは分かりませんが、

その報道により、多くの子どもたちが不安になっていることは確かな事実だと思います。

ここに子どもの心を守るためのいくつかの注意点を記します。

 

いろいろな事件や事故が起こると、テレビなどで何度もその映像が流れます。

それを大人がくり返し見ることで、そこにいる子どもが実際に被害に遭っていないのに二次被害として、

様々な心理的な問題を起こすことが少なくありません。

①子どもの前で、不安を喚起するような映像を繰り返し見るのはやめましょう。

 

学校等で事件や事故が起こったとき、先生たちはできるだけ平常時と同じ生活を送れるように心がけます。

それは、いつもと同じであることが子どもたちにとって安心できるからです。

②大人にとってもいろいろ不安なことはありますが、子どもに対してはいつもと同じ接し方をしてあげましょう。

 

外へ出ることが制限されている今、子どもたちは室内で遊ぶことになります。

仕事から帰って部屋が散らかっているとイライラしてしまいますが、

散らかして遊べることは子どもの心が健康な証拠です。

一日児童館「かっぱら広場」も、一日中散らかしっぱなしで、

最後に手伝ってくれる子どもたちと一緒に一斉に片付けをします。

仕事から帰って部屋が散らかっていても怒らないであげてください。

散らかった部屋を子どもたちと一緒に片付てあげることで

子どもたちはほっとしますし、「○○で遊んでたんだね」など話しながら片付けをすることで、

その時間が子どもたちとのコミュニケーションの時間になります。

また、「片付けができて偉いね」「お母さん助かるよ」の声かけで子どもの自己肯定感が高まります。

③散らかして遊べるのは、子どもの心が健康な証拠です。

 仕事から帰ったら一緒に片付けをする中で、コミュニケーションを図っていきましょう。

子どもたちは部屋いっぱいにオモチャを広げて遊びます(^^)

 

「ゲームをしていれば家にいてくれて安心」「散らかされるのがイヤ」などの理由で、

ゲームやYouTubeなどを見せる時間が長くなると、

子どもたちはすぐにネット依存になってしまいます。

④ゲームやYouTubeは、やっても良い時刻を決て使わせるようにしましょう。

(例えば午後4時~5時までの1時間、6時~6時30分までの30分など)

「勉強したらゲームをやって良いよ」というのは、お勧めできません。

なぜなら、この言い方だと「ゲームをするために勉強をする」ことになってしまうからです。

 

昔、あまりものがなかった時代の遊びは、子どもの知能を育てるのに画期的なものばかりでした。

⑤折り紙やトランプ、将棋、オセロなど昔の遊びを教えてあげて、一緒に楽しみましょう。

昔の遊びは、集中力を養うものばかりです。

 

私のスクールカウンセラーとしての経験上ですが、不登校の子どもでも、

食事をきちんと食べさせてもらえている子どもは学校復帰が早いように感じます。

それは、きちんと食事とることが心のリラックスや安心につながるからだと思います。

⑥子どもを残して家を留守にするときには、食事の用意をしっかりとしていってあげましょう。

 

事件や事故、災害に見舞われた子どもたちは、その不安からイライラしたり眠れなくなったり、

必要以上に甘えてきたりなど、いろいろな問題行動を起こします。

それは、異常時の正常な反応で、優しく包み込んであげるうちに次第に収まってきます。

学校へ行けないこと、外に出られないこと、友だちと遊べないことは、

子どもたちにとって、とてもストレスになります。

⑦学校に行けない日が続くことでいつもと違う行動がおこる場合があります。

抱きしめてあげたり、一緒に寝てあげたり、話しを聞いてあげたりして、安心させてあげましょう。

それでも心配な様子が見られたら、通っている学校に連絡してスクールカウンセラーに相談できないか聞いてみましょう。

(市町によって対応は違いますが、スクールカウンセラーは休校中も勤務しています。)

1人で不安を抱え込まないでくださいね。

 

親が落ち着いていれば、子どもも安心して過ごしていられます。

不安はいっぱいですが、子どもの心を第一に過ごしていってあげてくださいね。

 

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■カウンセラーを目指す人のためのブログ『K-happiness』は→こちらから

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