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La Repubblica紙より: ガブリエレ・ロマニョーリの4月7日火曜日の一言

2020-04-10 22:51:05 | ガブリエレ・ロマニョーリ
La Repubblica 07 APRILE 2020

La prima cosa bella di martedì 7 aprile
ガブリエレ・ロマニョーリの4月7日火曜日の一言

La prima cosa bella di martedì 7 aprile 2020, in tempo di emergenza globale, è l'emersione dei veri leader a cui affidarsi e il disvelamento dei bluff. Soltanto i più ottusi, quelli per cui esprimere un'opinione una volta significa entrare in una setta e lì restare possono far finta di non vedere. Non è una questione politica, ma di spina dorsale e di quell'organo non secondario che è il cervello.

2020年4月7日、地球規模の危機に直面している今こそ、私たちのリーダーといわれる者が、私たちが頼れる真のリーダーなのか、偽物のリーダーなのかが暴かれるときだ。一度ある一つの見解を表明することが、ある一つの言論セクトに加わり、そこから変わろうとしないことを意味するような最も愚順な人々だけが、目の前で起こっていることを見て見ぬふりができる。これは政治的な問題ではない。脊椎反応のようなもので、頭で考えるような2次的ではない器官の問題なのだ。

あなたは、もしも米国に生まれていたら決して共和党には投票しないような人間かもしれない。しかし、なにか困難なときだったら、あなたにとってジュリアーニが確かに良い政治家であったかもしれなかった(そして実際そうだった)ということです。ドナルド・トランプはどうだろう? 英国ではあなたは決して保守党支持ではないだろう。しかし、あなたはもっとも不安な時にウィンストン・チャーチルを、”彼こそあの時代のために現れた政治家だからという理由で”支持したでしょう。さて、ボリス・ジョンソンは何のために現れたのでしょう?

あなたはあるリーダーのことを単にその声で知っているだろう。彼はその声で勇気と共感と未来の展望を伝えた。彼は現在の状況の苦しさに萎えることなく、未来に展望があることを信じていた。彼は大声を張り上げることなく、不平を言うこともなかった。彼は決然とし、情熱的だった。そして、いま、サルビーニとベルルスコーニ、レンツィとカレンダの語り口を思い返し、そして、かってのチャーチルのラジオ演説やクオモ市長のビデオによるニューヨーク市民への呼びかけと聞き比べてみるがいい。ところが危機が去った時、人々はチャーチルにも、大統領選のジュリアーニにも、クオモにも投票するわけではない。チャーチルの主治医は、“国民はみんな恩知らずだ”とチャーチルを慰めたものだ。それに対し、チャーチルは“そんなことはないよ。みんながあのつらい時代を必至に生き抜いただけなのだから。”と答えた。人々から感謝の言葉をもらえることは素晴らしい。だが、より重要なことは自分が感謝に値することをなしたという自負を持てることだ。


(原文)
https://rep.repubblica.it/pwa/rubrica/la-prima-cosa-bella/2020/04/07/news/coronavirus_leader-253281310/