今日の世界のB級グルメはシュニッツェル(ドイツ語:Schnitzel)です。
みておわかりの通り、そのまま「とんかつ」です。
現在はウィーンの「ヴィーナー・シュニッツェル Wiener Schnitzel」(ウィーン風子牛のヒレカツ)が有名で、ドイツのシュニッツェルもオーストリアから入ってきたものですが、もともとはミラノ風カツレツ(コトレッタ)がオリジナルと言われています。
この料理はフランス語だとコトレット(Côtelette)と呼ばれ、それが明治時代に日本に伝わって、「カツレツ」となり、牛より豚の方が日本人の口にあうだろうとか、沢山の油であげた方がうまいだろうと、近代から現代にかけ試行錯誤の上、現在の日本の「とんかつ」になったと言われています。
ドイツでもスーパーで冷凍の豚シュニッツェルが安価に買えますが、元々同じ先祖を持つ料理の為か、これと刻んだ玉ねぎを一緒に醤油等で味をつけ煮て、卵でとじてご飯の上に乗せると、そのままカツ丼になります。
(家でよく作る)
冷凍シュニッツェルからカツ丼とは、まさにB級グルメですが、和食に飢えた時に手軽に作れるので重宝しています。
(早い・旨い・安いと3拍子そろってます。なんだか子供の頃みたキン○マンの牛丼の歌みたいですが。笑)
なおシュニッツェルのオリジナルは子牛ですが、豚肉(vom Schwein)や七面鳥(von der Pute)のシュニッツェルも安価なので、ドイツ人も皆よく食べています。(豚や鳥とかだとレストランによっては5ユーロ位からあります)
変り種としては二枚の肉の間にチーズと刻みハムを詰めてあげた、「コルドンブルー」という料理もあります。
「とんかつ」に慣れ親しんだ日本人の口にとてもよくあう料理で、レストランで5~15ユーロ位と庶民向けプライスで食べられ、オーストリアやドイツではお奨めの一品です。
(オーストリア&ドイツ料理レストランやイタリアンレストランで気軽に食べられます)
※写真:フランクフルトのこじゃれたレストランで食べたシュニッツェル。ドイツ料理ではめずらしく?メチャ旨。