今年もまた原爆の日がやってきました。
今から65年前となる1945年8月6日に広島、8月9日に長崎へ相次いで原子爆弾が投下されました。
同年の推定死者約22万人、その後の後遺症による死者を含めると約30万とも言われています。
しかしアメリカでは今なお、原爆投下は正しかったという意見が世論の3分2以上を上回っていると言われています。
そればかりか日本の首相でさえ、先日も核兵器の抑止力が必要というコメントを出していました。
しかしそれは本当に正しいことなのか。
第二次世界大戦で日本が降伏した直接原因は、ドイツの降伏とソ連の日本参戦にあり、原爆投下が無くても第二次世界大戦は終結したというのが、世界での一般的な見解だと言われています。
そしてアメリカの言う「正しい戦争」は、21世紀のアフガニスタンやイラクでのそれにつながっていきます。
核廃絶を唱えノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領も、全ての核兵器を無くす為の具体的なプランは打ち出しておらず、自分達が核兵器を持ち続けながら(減らすとは言っていますが)、他国に持つなというのは、まるで銃を手にしながら相手に武器を捨てろと言っているのに等しいと自分は思います。
1つだけ言える事は、核兵器を世界からなくせば、核の抑止力など必要なくなります。
冷戦が終わってなお、アメリカを含め、世界の大国が自国のことしか考えていないから、核兵器が無くせないだけ。
それを無理やり正当化しているのが「核の抑止力」という言葉だと自分は思います。
先述の一例に限らず、一方的な偏った情報、偏った価値観の上に、我々の生活は成り立っているという事実があります。
私達が当然だと思っていること、正しいと思っている価値観にも、「本当にそうなのか?」という疑問を投げかけることが必要だと思います。
月日がたつと色々なものが風化していきます。
ただ日本に原爆が落とされた事実を、沢山の人々が迎えた悲惨な死と核兵器の恐ろしさを、我々日本人は風化させてはいけないと自分は思っています。
長崎に原爆が落とされた65年後の今日8月9日に、昨年広島を訪れた際に原爆ドーム前で歌った、ジョンレノンの「イマジン」を再び歌いたいと思います。
音楽機材なしの、ただのデジカメ録画なので相変わらずショボイですが、今は亡きジョンが歌った次のフレーズが、今も自分の胸の中で生きています。
「あなたはたぶん僕を、夢物語を語る人間と言うだろう。でも僕は1人じゃない。いつか君も一緒に参加してくれたら、、、そして世界は1つになるだろう」
今日より明日ほんの少し、我々の住むこの世界がよくなりますように。(by かときち)