誰かの住む町へと続く線路
まど(車窓)の外をどんどんと景色が流れて
僕はもうさっき見た情景を思い出せない
町と町とをつなぐのが線路なら
人と人とをつないでいるものは何だろう
だた1つ言えることは
キップ1枚握りしめて電車に飛び乗っても
あの日のあの場所には、けっして行けないということ
流れゆく景色の中で
ふとよく似たひと(他人)を見つけて
僕はまた遠い日の出来事を思い出すけど
今じゃぼんやりとうつろいで
ポトリと落ちる線香花火みたいに
記憶の中へ、すっと沈んでいく
線路はまだ続いている
まど(車窓)の外をどんどんと景色が流れて
僕はもうさっき見た情景を思い出せない
words by Yoshihiko Kato
Photo:Subway in Frankfurt/M
Copyright (C) 2010 http://blog.goo.ne.jp/katokitijp All Rights Reserved
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