拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

hoch deutschとMartin Luther

2013-04-28 | その他


先週国際ネットワーク導入を担当している同僚から、ドイツ・テレコムのルータ設定についての質問を受け、久しぶりにドイツ語のマニュアルを読む機会がありました。

その際別の同僚と、ドイツ語の方言の話となり、ドイツ語の標準語(hoch deutsch/ホッホドイチェ)は首都ベルリン(東)でも、古都ウィーン(南。現オーストリア)でも無く、ハノーファー(中央)だと答えると、ドイツになじみの無い東京の現同僚は、何で???ということになり、“初めてドイツ語の聖書が作られたのが、当時のハノーファあたりで、その土地の言葉が標準ドイツ語になった”という、ドイツ在住時に現地人同僚から教えてもらった話をしました。


しかし山岳部でも無いのに、なぜ「hoch deutsch=高地ドイツ語」と言うのだろうかと思い、ネットで調べてみると、本当は「hoch deutsch=高貴なるドイツ語」という意味なんだとか。


聖書をドイツ語に翻訳したのが、世界史の授業で宗教改革を行った人として習ったMartin Luther(マルティン・ルター)らしく、その偉業を称えて「高貴なドイツ語」という名前がついたそうです。



在独時はドイツ人から教わるばかりで、あまり自ら深く知ろうと思わなかった事も多々ありましたが、帰国後に人からドイツの事を聞かれ、そういえば何故だろうと疑問に思い、ネット等で調べて初めて知ることがあります。

同じようにドイツに住んでいた頃は見えなかった、ドイツの良かった所を、帰国後に実感していたりもします。


本当に不思議なものです、、、。