W杯も決勝トーナメントが始まり、いよいよ本番です。
しかしながらそこに日本の名前はなく、コロンビア戦の敗戦の後、しばらくショックで立ち直れずにいました。
コロンビアに叩きのめされたあの日は、小雨の降る中、早朝スポーツバーから自宅へ戻る途中、8年前のドルトムントの夜を思い出していました。
中田英が最後の試合となったあのブラジル戦。
自分は日本代表選手がピッチにしゃがみ込む姿をスタンドで呆然とみつめることしかできなかったドルトムントの夜のことを。
日本代表の現在位置を思い知らされたあの日。
あれから日本サッカー界は躍進してきたはずでした。
しかしまだまだその差は大きいのだと、日本はまだまだ弱者なのだと思い知らされました。
この4年間、ザックジャパンは強者のサッカーを目指していました。
しかしそれを実現するには、まだまだ個の力が足りないのだと思います。
一方で決勝トーナメントに進出したギリシャは、弱者のサッカーを貫いていました。
もし日本が自分達の実力と相手との力の差を踏まえた上で、徹底的に勝ちにこだわるサッカーをしていたなら、そこに名前を刻んだのは日本だったと今でも思っています。
少なくとも一戦目、二戦目は間違いなく勝てた試合でした。
今サッカー協会は次の監督探しで、今回の批判の矛先をかわそうとしているかにも思えます。
一方ネットでは、サッカー協会幹部の責任を問う声が相次いでいます。
結論から言えば、日本が強者のサッカーをするのはまだ早すぎだのだと。それをコンフェデで思い知らされたはずだったと。
しかしそれに対して無策だったザッケローニ監督と、そのザッケローニ体制の問題を放置してきたサッカー協会の責任は確かに大きいと思います。
自分たちも日本サッカー協会員として、末端の活動をしていますが、その中で1つ感じるのは、すごくサッカーの質は良くなっているのに、視点がまだまだ国内目線であるということ。
そういった意味で、サッカー日本代表を支える協会側も、これを機に実際にプレイヤーとして欧州等で揉まれた経験のある世代への若返りが必要だと思います。
現在、次期技術委員長の候補として、宮本恒靖元日本代表キャプテンの名前があがっていますが、2度のW杯を闘い、ドルトムントの夜を経験し、その後オーストリア等でも苦労をしてきた彼の経験が還元されるのは良いことだと思います。
併せて日本サッカー協会会長も、国際社会で名前が通っている人物が就任することが望ましいと思います。
本来なら真っ先に中田英寿氏の名前を出したいところですが、日本サッカー協会とうまくいっていないようなので(ドイツW杯の日本代表チームでは宮本選手ともうまくいっていなかったようです)、まだ現役ではあるものの、三浦知良選手が引退後、サッカー協会会長として、日本サッカー界を引っ張っていってくれたら、そんな風潮になってくれたらと個人的には思っています。
(本田選手や香川選手、長友選手達が引退するのはまだ先のはずなので)
日本サッカー界の未来は、誰か1人の力で作られるものではありません。
皆で小さな小石を積み上げていくものだと思っています。
しかしながらその積み上げた小石をしっかりとした基礎・土台にして、全体の設計図を手に、素晴らしい家を作り上げることができる、優秀なコンダクターとマイスターを選出するタイミングに来ているのだと思います。。。