川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

健康保険料減少と一人一人の健康管理は密接不可分

2013-07-27 17:54:02 | 本を読む
健康保険料減少と一人一人の健康管理は密接不可分

以前、ブログで少子高齢化対応として、健康保険組合の費用が圧迫されて、健保組
合の解散(清算)が
検討されていると話しました。
この問題は、子供を増やすだけでなく、現在の壮年層である私たちの健康への取組
が重要であることを
申しあげました。

本日は、その中から動脈効硬化と脂質異常の話をさせていただきます。

FPの一人として、健康保険の未来の為にも、一人一人の健康の為にも、基本知識
をもって対応して頂きたいと考えます。

<脂質異常による動脈硬化のメガニズム>

中性脂肪は大切のものです。
体を動かすのに必要なエネルギー源です。
しかし、過ぎ足るは及ばざるがごとし。
過度になる⇒HDLコレステロールを減少させて、小型化させる。
      (やせて小さくなると考えてみて下さい。)
HDLが小型化・酸化⇒傷ついた血管壁に入り込む
      (傷口に取り込まれて大きくなる。)
血管壁にたまりプラークに成長⇒血流を妨害し、さらに成長する。
血流が早くなり、周辺部の欠陥の損傷を招く
(脳卒中や心筋梗塞の原因となる。)

プラークは、一度出来たら取れないとされてきた。
現在は小さくすることもできるようだが。

<改善策>
血液さらさら生活に続く

<行き過ぎた対策は弊害を生む>

平成25年7月23日



七つの会議、本日NHKテレビドラマ夕刻よりスタート!

2013-07-13 13:28:00 | 本を読む
[七つの会議]テレビドラマ化、本日NHKにて放映


原作は池井戸潤氏の小説「七つの会議」であ
ることは題名のとおり。
さて、サブタイトルに「誰かが消えてゆく~
会社の秘密、人事の秘密」


原作を読んでいない方も、おそらく楽しめる
であろうことは、原作の面白さから推測でき
る。
NHKがどのよにアレンジしたかも、また見もの
である。


原作を以前私のブログで紹介したとおり。
内容を事前に読むもよし、ドラマを見てから
読んでいただいても結構です。


原作読後の印象は、
組織の論理
人の感情
人のエゴや恐怖・渇望
経済ドラマ仕立てに展開される人生ドラマ
そこには、
組織への批判も
我欲の人生への批判も
弱肉強食への批判も
人生への諦めも
超えた、何かがある。

強く生きること。
人生のエールが聞こえてくる。
人が渇望する何か。
それはお金でも権力でも、名誉でもない。
己自身の哲学に向き合う生き方が選択できる
かどうか。

美しい人生とはどのようなものか、深く考え
させられた小説です。
あまりにも現実を描写しすぎていると思えた
からです。
汚く濁った濁流に流される人、
その濁流の源がなにか?
生きるということ。
もう一度、美しい人生への渇望がよぎる。
美しいとは、後悔しない生き方でもある。


本日、そのドラマが始まる。http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=1db78a4691a211e6b83192bee47156dc

芋太郎ブログリンク


平成25年7月13日 川越芋太郎

七つの会議
池井戸 潤
日本経済新聞出版社



今月の推薦書(七つの会議:池井戸潤氏)各章の主人公の言葉に注目

2013-07-07 18:00:13 | 本を読む
今月の読書推薦書

七つの会議
池井戸 潤

七つの会議
池井戸 潤
日本経済新聞出版社



本書は、意味深な題名です。
会議であれば、当然、経済小説と来るでしょ
う。
だが、七つとはどう言う意味なのか。
私が初めて本書を手にした時の想です。


七つの会議というものの、本書は8構成で進
みます。
短編小説の集合かと思うでしょうか。
半分正解、半分不正解です。
どの話も実は、短編で主人公が違います。
違うのですが、研鑽し尽くされた構成で、
密接につながります。
一話を読むと、その背景やその後の展開を
知りたいという読者の気持ちを掻き立てま
す。
見事に、それを次の章で解決してくれます


さて、内容ですが、まさに経済小説です。
城山三郎という大家がいましたが、著者も
皆外れた資質を感じました。


是非、読んでいただきたい。
すべての章に共通の脇役がいます。
その人物の言葉に面白みがあります。
組織に流され、組織に潰される人々。
あがきもがき、憎まれ蔑まれながらも、
懸命の生きる人々、
そこには、人生の深みがあります。
単純な懲悪小説ではない、本書の面白みが
そこにあると考えます。

読者は、ふと漏らす、主人公や敵役、そし
て脇役の彼が漏らす言葉に注意して、読ん
でください。

内容は一切語りません。
この手の小説は結論を読んだら、半減して
しまいます。

ひとつだけ、著者が賛同しているであろう
人物の生き方を紹介しましょう。

脱サラをして、ドーナッツ売りに転身する
OLを称して、「会社の姿を正確に見抜いて
いたのかなと最近思うのです。」

脇役八角(彼)の周りにこそ、著者の人生
への世界観が隠れている気がする。
不正、暴露、中傷、セクハラ・ハワハラ、
非難、自己欲、責任転嫁、人生につきもの
の所作を会社と個人という関係を通して、
7通りの「生き様」を展開してくれます。

その生き様にこそ、私たちが感じる対人・
社会への嫌悪と反省・憧れと希望があるよ
うな気がします。

そして、いつも、素敵な人物には、素敵な
伴侶が伴います。
7人の主人公の伴侶を比較してください。
今の自分の伴侶とも。
みたされない人も、満足されている人も、
ここに「人生はささやかな小異にり変わる
ものである。」ことを示してくれる何かが
あります。

何が大切なことか、じっくりと考えさせら
れます。
言葉を探す旅に出ませんか。
本書には、いたるところに、奥義が隠れて
いるような気がします。


追伸
私が好きな登場人物は、二人。
ひとりが、副社長の村西。
そして、共通の脇役(実は・・・)の八角
とその奥様ですね。


今の自分を後悔するか、反省するか。
かく言う芋太郎も会社人生の終結が迫る中
本書を読めたことを幸運と考えます。
何が当たり前のことか。
大切なものを見失うことなく、生きる、
生きていくことを再確認しました。

上げ潮の人も、そうでない方も、楽しめる
ことを保障しますよ。


最近の情報では、TV化されるようです。
その前に、一度読んでみてください。
映像では、つかめない何かがきっとありま
す。
それが「読書」ですから。


平成25年7月7日 川越芋太郎

あっちの豚 こっちの豚 は自分のうつし絵のようだ!

2013-03-18 21:00:54 | 本を読む
30分で読み終わる読書
「あっちの豚 こっちの豚」絵本?


さて、おそらくほとんどの方が本書を読破
するのに30分はかかるまい。
だが、内容は30分をかけるに十分なものが
ある。
このような批評家じみた文章はやめておこ
う。
ぜひ、この外見は薄いが、中身が濃い本を
お読みいただきたい。
子供の絵本と言うなかれ、おそらくは、こ
の本は大人の絵本である。

絵本の体裁をとっているのは、印象を極端
に高めるためであろう。


森の中で、大自然に抱かれて奔放というか、
自堕落というか、普通に生きていたブタ。
それが、自然の開発とともに、林が伐採さ
れて、住宅が立ち並び、街が生まれる。
それだけではない。

多くの動物が仕事や家族をもち、生活と言
う名の幸せごっこを始める。
豚に都会生活、いや文明と文化を教え込狐
、目覚める旅に文明化される自分が生まれ
る。

狐のセリフが耳に残る。
「幸せというやつは、人と同じことをやっ
ていないといけませんからな。
こつはこれだけです。この簡単なことを
やるのがまた、なかなか大変ですが、
幸せってそういうものですからな。
はっはっはっ。」


言うまでもなく、豚は二つの立場演じます

幸せを演じる豚、
自分の欲求に忠実な豚、
それはあっちの豚とこっちの豚であるよう
なもの。

あなた自身の中にも、二人の豚が演じてい
ませんか。
いや、演じたいと願っていませんか?

私には、とても刺激的な絵本でした。


平成25年3月17日 絵本を読んで、芋太郎


あっちの豚 こっちの豚
クリエーター情報なし
小学館

川越芋太郎の2月度読書推薦(これであなたも成長株へ)

2013-02-03 11:55:50 | 本を読む
数字の国のミステリー
マーカス・デユ・ソートイ

数字と兎に角我々を愚弄する。
難しいからか、避けて通る人々も多い。
それが、政治やマスコミによる洗脳教育に結びつく。
本書はそんな現実は無関係な数字の話です。
楽しみなが、数字が得意になるでしょう。
彼女に持てること請け合いの書籍です。
あなたをより一層賢く見せます。

数字の国のミステリー
クリエーター情報なし
新潮社



原発洗脳
苫米地 英人

3.11事件のおり、写ってはならない人々がモニターに撮されていたという噂をご存知であろうか。
米軍関係者である。
本書はそれを裏付けるような著書である。
信じるかどうかは読んでみてからのあなたの選択肢です。

原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力
クリエーター情報なし
日本文芸社





大学教育における問題を考える(新聞記事に触発されて)

2013-01-07 08:30:34 | 本を読む
大学教育における問題を考える(私見)

平成 25 年1 月 6日読売新聞紙上にて、下記の内容の記事掲載がありました。
ご紹介を兼ねて、私、川越芋太郎の意見も掲載いたします。


1、読売新聞「 NIPPON  蘇れ」から
日本の大学が薄まっている。
頭脳を集め、育成するべき場所なのに、学生も教授陣も、学びの質も、<希薄化>した。

大学も大学生も粗製濫造されている。
希望者は学費さえ出せば、どこかの大学に入学できる大学生全入学時代だ。
卒業審査も甘い。
大学はもはや「学問の府」と呼べない。

一部の大学で試験的試みがなされている。
だが、多数は安泰を保証された幹部や教授程、変化を敬遠しがちである。
改革の必要性は理解されている。
ずっと、同じ議論をしている。
問題点はわかっているのに。


2、国際教養大学長 中嶋嶺雄氏
1で紹介された数少ない試験的試みを実施している大学であるという。
大学改革が進まない要因の一つに、意思決定システムの機能不全がある。
大きく変化している世界にあり、明確・迅速な判断はとても重要である。
しかし、教授それぞれの立場や利害が絡み、合意が難しい。
同大学では、トップである学長の権限を強化し、強権と迅速な意思決定を可能とする体制を構築した。

さらに、同氏は語る。
日本の大学の問題点は、幅広く深い知識を身に付ける教養教育が失われたことにある。
専門を超えた総合力としての発信できる力を身に付ける。
学生はもっと勉強しなくてはならない。
他者(外国人を含めた)の共同生活を通し、習得するものを重視する。
卒業要件も厳しくする。
無論、教員の質の向上や変革も必要である。
年功序列の甘えがまだまだある。


3、国立情報学研究所教授 新井紀子氏
不足しているのは大学生の論理的考慮力である。
問題の内容自体を理科し説明できない学生がいる。
細切れの知識はあっても、問題解決能力(ジェネリック・スキル)に結びついていない。
受験用の例題を数多くこなし、パターンを覚えて説く、安っぽい間に合せ教育のつけが出ている。
教える側も研究を重視し、教育を軽視する世界観がある。
研究一流、教育二流と言われる。
この考え方が大学教育の空洞化をもたらした一因でもある。
対話型授業を中心に、学生数を限定した問題解決ゼミナール形式を多くしたい。


いかがでしょうか。
三氏(コラムニスト + 二氏)とも大学教育にかける熱意を感じます。
方法論に決定打はありません。
模索し、進める意外に方法はありません。

とはいえ、川越芋太郎としても、僭越ながら、提案をさせていただきたい。

では、歴史のタイムマシーンに乗りましょう。

日本がなぜ幕末に成功したのか。
多くは志士の活躍で終わらせています。
しかし、重要なことは、「降って湧いた志士」ではないという事実です。
志士を育て上げた土壌が幕末からあったという事実です。

それは、藩校と寺子屋です。
今一度、この精神を振り返りましょう。(ざっと、足早に。)

===================

幕末江戸時代の教育の特徴は2つの組織にある。
寺子屋に代表される庶民階級までの教育組織。
全国数万とも数十万とも言われた数の寺子屋が庶民階級への貢献は大きい。
識字率ひとつにしても世界を凌駕する。
浅くではあったが、広く教育の意識付けがなされ、識字力や自己認識力を高める貢献をした。

さらに、当時の支配階級であった武士を中心とした藩校の役割も見落としてはなるまい。藩校での授業は次の方法論であったと聞く。
素読(いわゆる諳んじる)、講釈(講義形式)、会読(討論形式)である。
素読で下地を作り、講釈で専門家の教えを活用し、最後に自由討論形式で議論を行った。

当時の武士階級は武士の中にも公然とした階級があり、自由な意見を述べるどころか、顔を上げることすら困難な階層もあった。
身分制社会の中で、唯一、個人の力量で自らの意見を開示できる機会が「会読」であった。

遠く欧米のディスカッションが東洋でもすでに行われていた訳である。
明治の時代の息吹は、この藩校や寺小屋で醸成され、加速し、自由民権運動へ開花し、しぼんだ。

そして、昭和の大戦後、導入された教育には、自由の乱立と階層の崩壊があった。
その中で、だれもが自由に進学し、教育を受ける権利を謳歌できたことは評価したい。
だが、一方で、自由は放任と無責任を生み出した。
受ける側は、暗記主義に陥り、受け入れる側は本来の教育の必要性を見失った。
国にとっての教育とはなにかという根源的な問題を避けた。(軍事教育の反動)
個人も教育を単なる就職(高給や結婚への手段と見間違えた。)手段とし、本来の自らを高めるという崇高な意識を放棄した。

藩校での身分を超えた、唯一己を正当に評価する機会である教育の場(会読)の意義を昭和の時代では、敗戦とともに、失った。
人は身勝手なもので、統制の中で、自由を希求し、努力する。
しかし、自由の中で、それを求めることは希であった。

現在の大学教育の問題点は、上記三氏が語る中にも無論見られるが、川越芋太郎こと私は、藩校に内在した意識の欠場が最大の理由と考えます。
つまり、教育とは自らを高めること。教えるということは人を作り、国を作ること。
単なるお金のためではないことを見失ったことです。
それは、旧来から内容の変わらぬ大講義室授業をする教授や、それを是とする学校側も意義を申し立てない学生にも責任がある。
高い授業料は社会へのパスポートと化し、何を身につけたかではなく、どこの大学を卒業したかで評価され、評価する社会が生み出した。
(正直、企業では可能性としてみるだけで、評価してはないのだが・・・。)

記憶力と反射神経・継続性と忍耐力だけ優れたものが勝ち残るシステムである。

3.11で機能しなかったのは当たり前と言えば当然である。
回答のない、前代未聞の出来事への対処は模範解答に存在しないからでさる。
リーダーはそこで、立ち止まり、思考が停止し、感情に訴えるのが関の山であった。


いま必要なものは、「会読」とう方法論である。

それには、素読という基礎知識が不可欠である点は待たない。
講義も少人数制の顔が見える講義が不可欠である。
そして、最終的には、「会読」による己の意見と他人の意見を一定のルールで討議すること。
それは、他者の意見の尊重と己の意見の確立とう側面だけではない。
己を卑下し、黙り込む事でもない。
ましてや、他人の口を多数決や大声でふさぐことでもない。

日本の知識人に多い、公衆の面前で(TV)大声で相手を罵倒することが議論だと勘違いする輩も珍しい。
本当の討論が根付くようにするのが、大学教育の求められる最終目標であろう。
英語で語る以前に、日本の人々は、己の意見を構築できない。
己の意見を構築できないことは、相手の意見を大声や暴力で止めようとする。
悲しい教育レベルの違いが世界と日本の間にできてしまった。
これは戦後の教育の方向性の誤りだけではない。
世界でもっとも発達した日本社会の自由化が安易な方向を是としたことによる。

今一度、古来の方法論を紐解き、世界を相手に議論できた幕末から明治初期の心意気を取り戻したいものだ。
規制と自由は紙一重の壁である。
自由の中に規制をうまく取り込む努力が必要でもある。
会読中は、身分や地位で評価しないルール。(誰がいったかではなく何を言ったかである。)
会読後は、議論を引きずらない。(勝ち負けを引きずらない)
恨みは残さない。(負けは自己の意見の構築が不十分であったから。)
教育とは、学習(自己による鍛錬・努力)と修学(学び方を身に付ける)双方が不可欠である。
教える側は無論である。

企業内の長年の研修講師を務めて、そう考えています。
研修の内容には講師は責任を持つべきです。
卒業生の知識にも当然責任を持つべきです。
不足内容はフォローすべきですし、その機会を設けるべきです。
なぜなら、教育とは、講義だけではなく、受講生の生涯における育成の一貫ですから。
これは傲慢ではありません。
講師自体が時に生徒であり続けるのですから。


平成 25 年1 月 6日 川越芋太郎

2012年師走の読書推薦

2012-12-16 17:39:52 | 本を読む
人間仮免許中
卵月 妙子

統合失調症の主人公を描く小説です。我々は病気の知識がないばかりか、多くは他人事として無縁の世界と解する。しかし、ものすごい

世界がそこにある。ぜひ、一読を薦めたい。

人間仮免中
クリエーター情報なし
イースト・プレス



何者
朝井 リョウ


就職活動という恒例にできごとであるが、そこに社会と人生の姿が浮かび上がる。本書中の次の言葉が印象的である。「仲間の心無い一

言が冷たい紅茶の中で溶け切れなかった角砂糖のように、この部屋のどこかに残ってしまっている。」人と過剰につながる世界である現

在の情報化社会であるが、実は本当は何者であるかを見えなくしている。
考えさせられる一冊である。


何者
クリエーター情報なし
新潮社


2012年師走を迎えて

読書週間を前に、「読書」を考える!

2012-10-21 16:23:23 | 本を読む
読書週間を前に、新聞紙上での読書アンケートが掲載されました。
アンケート結果からなにが見えてくるのでしょうか。


質問1
あなたは、この一ヶ月間に何冊ぐらい本を読みましたか。
1冊17% 1冊13#
そして、読まなかった人51%
です。読んだ人の合計は49%とになります。

<コメント>
正直予想以上に少ない。
アンケートの母集団に偏りが無ければ、(有権者対象3000人)
ということですから、20歳以上になりますか。
学生さんは大学3年以上しか含まれません。
「大人の読書意識」といえます。


質問2
読まなかったと回答した方の理由上位は?
時間がない49%
読みたい本がない20%
健康上の理由で読めない13%
金銭的理由(高い・お金をかけたくない)4%


「時間がない」は個人的に理由となるとは思われない。
おそらく、他に理由があるだろう。
例えば、ゲームのほうが楽しいとか。
車中での後継は、読書とスマホ(ゲーム含む)が半々と見える。
(私の実感です。)
「読みたい本がない」とは、おそらく、捜す手間をかけていない
からとも言えます。
どうやら、現代の大人たちは非常に多忙らしい。(皮肉)


質問3(複数回答可であり合計100%となりません。)
どのようなきっかけで本を読みますか
書店の店頭45%
ベストセラー20%
新聞等書評34%
広告34%


上記質問2とあわせて考えたい。
つまり、読まない人と読む人の間に差が発生している。
読む人は書評や広告を見て、自分の眼で書店にて確かめてから
購入する姿が見える。


それは次の質問の結果ともリンクする。

質問4
書店に望むこと。
豊富な品揃え45%
自宅の近くにある35%
本が探しやすい16%


読書をする人は多くが多くの書籍の中から探し出す楽しみを心得
ているようだ。
最近の書店数減少を絡めれば、父さん母さんの駅前店舗が存続で
きる要件がここに見て取れる。
書籍では大手にはかなわない。
しかし、大きな書店がおいそれと自宅近くにあるとは限らない。
ここに営業のチャンスもあるだろう。


本屋街は互いのライバルではない。
本屋各店舗が独自の品揃えをすれば、中小店舗でも大手に対抗で
きる可能性がある。
神田神保町(古本屋)の新刊本版も面白い。
駅前本屋街(店舗と喫茶店やバーを併設するとか)


質問5
電子書籍の未来は?
スマートフォンや電子書籍向け端末の利用
利用している6%
利用していないが、してみたい23%
利用していないし、してみたいとは思わない66%


依然、日本では厳しい電子書籍事業があるようだ。
おそらく、読書をする人の年齢的な問題があるだる。
アンケート上にはその種のデータは開示されていない。
但し、質問2の”健康上の理由で読まない”は、年齢的な高さを
推定させる。おそらくは老眼が進み、読書が目や肩に負担がかか
るために、致しかたなく、避けている層が存在する。
このあたりは、電子書籍や朗読サービスなどの市場がこれから進
む可能性を示唆する。


質問6
電子書籍のお値段!
電子書籍で購入する場合、どの程度の価格が妥当か
紙の本の半額31%
紙の本の7割程度16%
紙の本の3割程度14%


どうやら読者の皆様はいい経済感覚をしているようだ。
著作権とコストを考えれば、紙の本と電子本のコスト比較が可能
である。


質問7
図書館の利用
したことはありますか?
月に一二度14%
半月に一二度9%
週に一二度5%


以外と少ない。
常連さが多いことが想定される。
多読家でもない限り、一冊をよむスピードは、週1冊がいいところ
である。
図書館の利用は大いに促進されたいが、同時に冊数が集中しやすい
ため待ち時間が長い点が難点である。
(上記アンケートで見られた、コスト負担の問題は図書館利用で
軽減される。
しかし、多くの読者が新聞書評や広告から読みたいと感じるようで
あるからして、図書館の書籍も人気不人気が極端に分かれそうです
。これが、待ち時間の長さに反映されるようです。


さて、以上を鑑みて、ぜひ皆様へ一言。

まず、読書は人との出会いである。
読書は「知」の探訪である。
読書を通して、人は大きく成長できる。
読書をされたし。


コスト負担がきつい方は、図書館を利用されたい。
私も、月次10冊以上は読みますので、全額自己負担はきつい。
奥様からお小遣い削減を言い渡されておりますので、図書館利用を
実施しております。
次に、ゆったりと読書をする場所が「日本」では少ない。
お試しも自分の本もゆっくり読める場所がない。
日本のお父さんたちは自分の書斎さえ確保できていない。
近くに公園もない。
都会は厳しい。

ならば、ゆっくりできる会員制の書店があっても良いだろう。
喫茶やバー併設もよし。
無論、禁煙が望ましい。
臭い本は閉口するからだ。

図書館の本を読む場合は、自宅でも禁煙して欲しいものだ。
公の財産である「本」であるから、むやみにタバコの臭いをつけて
欲しくは無い。
これはマナーです。


書評や広告で読書を決める方々も多い。
できれば、内容を紹介するブログサービスも良い。
高齢者に優しい読書サービスのこれからの市場は不可欠であろう。


平成24年10月21日 川越芋太郎

読書推薦:政治と歴史に興味がある方へ

2012-07-22 21:00:03 | 本を読む
政治の歴史の世界で推薦したい本がある。
読書推薦7月度(1)


以下の本は、私自身が皆様へ推薦する書である。
値段はまちまちであるが、誤った世界観や意識
を見事なまでに打ち砕いてくれる。
まずは、手に取り、お読みください。


1、
徳川幕府 懸治要略
徳川(江戸)幕府は、明治このかた本当の歴史
的評価を受けていない。
私がこう感じたのは、江戸の治水対策(上下水
道)や都市計画を除いてみて感じたことである。
なぜ、こんなに優れた政治が出来たのであるか。
私が幼い頃から受け付けられた江戸時代という
暗黒時代(武士が刀を振り回して、庶民を苛め
てきたというステレオタイプの評価)のイメー
ジとまったく受け入れがたい。
さらに、美の壺を初めとした美術芸術作品に思
い致すほど、江戸の芸術の偉大さを感じる。
明治開国後のパリ万博での評価は、想像以上に
いまだ縮小されている。
本当は、「驚き」よりも「圧倒的な驚異」とし
て西欧社会を揺さぶったのではないか。

だらか、あの印象派という訳のわからない言葉
で人くくりされる欧米の先端的人々の心を虜に
したのであろう。
単なる美術上の驚きでもない。
単なる細密描写でもない。
文化と政治とその国民の豊かさ・自由に、西欧
は打ちひしがれ、憧れた。
これが真実であろう。

そして、いま一冊の本が生まれた。
徳川時代のイメージをまた一つ、正確に私たち
に届けてくれる。
私たちが開国後、失った世界がここにある。
立ち返るべき理想国家があるような気がする。

もう薩長の捏造歴史には飽きました。
本当の徳川(江戸)を押してく欲しい。
そんな方にお高いが貴重な一冊です。

平成24年7月22日 川越芋太郎



サッカー選手の読書/本

2010-12-12 16:32:22 | 本を読む
サッカー選手の読書/本


<長谷部 誠 氏の場合>

読売新聞12月12日朝刊より引用

「本を読む事は大事」
ただそれを自分でどう感じ、どう自分のものにしてゆくのかが
もっと大事

と彼は言う。

自分自身の課で議論しながら内容を咀嚼して、
自分なりの考え方を育てることが大事。
自分にとり、自分の人間形成に非常に大きな存在が本である。


好きな言葉は、超訳「ニーチェの言葉」にある
“脱皮しない蛇は破滅する”という言葉
常に新陳代謝して変化してゆかなければならない。
しかし、同時に、肝心の骨格は変わらない。
非常に意味新潮な言葉ですね。


サッカー選手という海外生活で、日本語の本に日本人として
人としての安定を求める側面もあるのかもしれない。


さて、本好きの長谷部選手であるが、幼い頃からのものでは
なかったようだ。
動機は、移動バスの中で読書をする先輩を見て、
「カッコいいなあ」と思ったと言う。
いや、読書する先輩(誰だろう?)を見て、相感じたことは、
立派に長谷部選手の中に、潜在的な向学心があったのでは
ないだろうか。

長谷部選手が進めた本に、孤独力という本がある。


川越芋太郎も推薦します。
独りで駆動し考える時間をもつ。
最近の若者は愚か、社会人も中年も、何かといえば
団体行動が常。
群れていなければ安心できない。


だが、実は、人間は誰しも孤独である。
独りで生まれ、独りで死んで行く。
個人というものを、是非、日本人の思考の中にも
養ってゆきたいものである。

推薦本の案内
幸せを呼ぶ孤独力  著者:斎藤茂太  出版社:青萌堂

幸せを呼ぶ孤独力―“淋しさ”を「孤独力」に変える人の共通点
斎藤 茂太
青萠堂




田中マルクス闘莉王氏の場合


最近本を出した。
題名は大和魂
副題:この日のために、僕は日本人になった。


正直、まだ私は本書を読んでいない。
これからの予定である。
でも、なぜ推薦するかというと、私自身が浦和レッズのファンであり、
彼の貢献を評価する独りであるから。
ありがとう、田中マルクス闘莉王!


君がどう考え、日本人として、浦和レッズの一員として
プレーしてくれていたかを呼んでみたい。


そして、我々が日頃感じていない、日本人としての誇りが
あるような気がするから。


大和魂
田中 マルクス闘莉王
幻冬舎


12月度推薦図書

2010-12-05 15:22:39 | 本を読む
12月度推薦図書


2010年も後余すところ1ヶ月弱となりました。
本年最後の読書として、読んでおきたい本をご紹介します。


1、田母神国軍  著者:田母神俊雄  出版社:産経新聞出版

勝谷氏の推薦文には、次のようにある。
国防を語る前に、まずこの本を読んでいただきたい。
入門書としてこれ以上のものを私はしらない。

尖閣の中国、北方のロシア、拉致の北朝鮮、竹島の韓国
年次教書を突きつける米国。
国民のなぜを解明する書である。
私たちは感情論に陥ることなく、冷静に国際政治を学ぼう。
そのはじめが防衛入門書としての本書である。
今年中に読んでおきたい。
来年をこることに驚かない為にも。(笑)
  
田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる
田母神俊雄
産経新聞出版




2、わたしは英国王に給仕した  著者:ボフミル・フラパル 
河出書房新社

何事も興味はあるのだが、最初の一歩が歩めない人に。
傍観者的小窓から眺める不思議な世界を体験されたい。
壁に立ったまま、人々をじっと見ている給仕。
かれが眺めた世界を体感してください。
脱線と無視がおりなす、人生の悲劇と喜劇。
現在の世界を知るには、一番手ごろな一冊です。

わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)
ボフミル・フラバル
河出書房新社



3、新書本の紹介コーナー

眠りにつく太陽  著者:桜井 邦朋 出版社:祥伝社新書
地球温暖化はいまや基底路線か。
昨今の世界の流れは、温暖化対策ビジネスで華やかである。
むしろ、あまりにもビジネス化した温暖化対策にそろそろ
疑問を持ち始めた人が多いはず。
本書は、驚きの内容を紹介してくれる。
無論、陰謀論ではなく、太陽物理学という正統派の著者が
地球寒冷化を証左する。
果たして、事実は著者か。世界の潮流か。
 
  
眠りにつく太陽――地球は寒冷化する(祥伝社新書215)
桜井邦朋
祥伝社



横井 小南 著者:松浦 玲  出版社:ちくま学芸文庫
明治維新の思想家として多大な影響を与えつつ、
暗殺の刃に倒れた熊本藩主横井の物語り。
NHK竜馬伝で坂本竜馬が松平春嶽と合う場面で登場してました。
越前藩主松平春嶽の知恵袋として、幕末の政治に大いなる
影響を与えた人物です。
あまり一般的でなく、玄人好みの人物でした。
ようやく、一冊がでましたので早々に紹介します。


リスクに背を向ける日本人:メアリ・C・ブリントン
講談社現代新書
さて、最近の外交ボケの内閣を代表して、この本を読まれることを
推薦します。
国民の政治意識を超えた政治家はでない。
ましてや総理大臣も。
まず、私達自身が日本人のリスク能力の現状を知り、何をなすべきか
理解することからはじめましょう。
遠回りのようで、これが一番の基本です。
リスクの取り方や考え方も自然に身につくでしょう。

リスクに背を向ける日本人 (講談社現代新書)
山岸 俊男,メアリー C・ブリントン
講談社


11月度推薦図書

2010-11-29 21:12:58 | 本を読む
11月度推薦図書


今月は尖閣や韓国哨戒艇沈没やら延坪島砲撃事件やら
アジアのきな臭い話が立て続けでした。
と言い訳で、戦争に関する本を紹介します。


1、ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる
著者:ゴードンウッド  出版社:慶応義塾大学出版会

建国の父であり、発明家である彼の人生を独立戦争を通し
描き出す。
印刷工は地位と名誉を求めて精進し、労働と苦痛からの
開放を夢見る。一応の出世をしたからは、安泰としての
紳士の道を選択する。
しかし、本家の大英帝国からは植民地の成り上がりものと
してしか観られず、一方で、植民地の人々からは同胞として
信用されなかったらしい。
栄光と挫折、喝采と疑惑、幸運と不幸、嫉妬と虚栄、高慢と
怨念とあらゆる人間の煩悩に悩まされながら、人生を送る。
なぜか、建国の父が身近に思えた本書である。


2、戦争とアメリカ
著者:ドルー・ギルピン・ファウスト 出版社:彩流社

南北戦争を舞台とした恋愛小説とくれば、そう、「風と
供にさりぬ」であろうか。
恋愛小説のモデルとなる南北戦争は、戦死者の数からは
  対外戦争にも匹敵する62万人が犠牲となった。
著者は、奴隷制度と比肩できるほど、大きな意味があると
いう。近代国家による戦争でこれだけ大量の国民の命が
犠牲となった。
徹底的な記録主義や大霊園もこの戦争に根底があるという。
近代戦争の引き起こした戦争と鎮魂の歴史を垣間見てみよう。


3、日本の独立 
著者:植草 一秀  出版社:飛鳥新社

著者はかつて、天国と地獄をみた。
御承知の地獄とは、車中の破廉恥行為で検挙、マスコミから
集中砲火を浴びた。
あの行為の是非はここでは解説しない。
本書は、独りの国民として、独りの知識人として、彼の
心底からのメーッセージが隠されている。
戦後の米国による支配体制。
(明治維新からの西欧による支配体制の一環と主張する人々
 もいる。)
日本の政治経済を取り巻く怪しい陰の存在を扱う書。
やはり国民として一読はしておきたい。
戦争とはなにも弾が飛び交うだけのものではない。


ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる
ゴードン S.ウッド
慶應義塾大学出版会


日本の独立
植草一秀
飛鳥新社


11月度推薦図書(1)

2010-11-01 21:04:23 | 本を読む
11月度推薦図書(1)


最近の国際情勢は不安定要素ばかりが目に付く。
わが日本の周囲も尖閣列島やガス田開発・竹島問題など、
隣国との摩擦が耐えない。
どうしたらいいのであろうか。
いや、どうして係争がなくならないのであろうか。
こんな疑問を持つ人々もいることでしょう。
戦争や闘争に関する疑問。
回答の1つとして、次の書籍を紹介します。
内容の是非とともに、自らの頭で考えたいものです。


1、戦争文化論  著者:マーチン・ファン・クレフェルト
出版社:原書房
  戦争文化とは?
  本書の目的は戦争文化の紹介ではない。
  むしろ、戦争と人間との関係を論じたものである。
  一言で言えば「戦争、そのものが人間の文化である。」
と言及しているようだ。
こう表現すると必ずや反論する人々で溢れる。
しかし、本書の例示を考えると、著者の主張は正しいと
感じるのは私だけであろうか。
巷に溢れるスポーツや戦争ゲームは模擬戦争を体感し、
喜ぶ人々。
半面、困難に立ち向かう勇猛果敢さを美化する世界。
闘争は1対1もあれば、集団対集団もある。
こんな人間の世界に真の平和があるのだろうか。
過去の歴史でも、理性的な外交など存在したのだろうか。
強引に行われた戦争のなんと多いことか。


今、先の太平洋戦争を軍部独裁と独走に責任をなすりつける
人々が多い。
果たして、それで全てが表現できるのだろうか。
トルーマンの原爆投下が正当性を伴うだろうか。


しかし、本書はもう一つの主題を用意していた。
それは、「大切な文化:戦争文化」を損なう現状の問題である。
個人主義の台頭(集団的統率を嫌う)、闘争心を悪と断じる
世界観、暴力を否定するフェミニズム。
著者の警告がなる。
さて、貴方ならどう考えますか。

戦争文化論 上
マーチン・ファン・クレフェルト
原書房


戦争文化論 下
マーチン・ファン・クレフェルト
原書房



2、新徴組  著者:佐藤賢一 出版社:新潮社 
歴史小説である。あの新撰組沖田総司の兄の物語りです。
庄内藩と明治政府との激動の戦。
領地領民を守るために、家族を大切に背負うが故に、
戦に赴く侍たち。
侍たちは、身なりは質素で、外見を飾らず、言葉少なく、
表情も抑え目でありながら、熱さを内に秘める。
武士としての誇りを持ち、清潔で誇り高く、
時に臆することなく、行動する。


さて、この戦を貴方は否定できるであろうか。
戦争(戦)をすべて否定できるのであろうか。
後世の人々は、後世の価値判断で断じる。
しかし、時代の真中で、人々は生きていた。


もう一度、人間と戦争について、自分自身の頭で
考えてみたい。
世にいる評論家の是是非論ではない心の底から、
どう思うか。

  その中から、新しい自分が生まれると感じた。

新徴組
佐藤 賢一
新潮社


10月度推薦図書第二段

2010-10-24 12:06:40 | 本を読む
10月度推薦図書第二段


今月は読書の秋
しかし、昨今の新聞やニュースを見ると読書をする人々の
割合が減少しているという。
1ヶ月間に本を一冊も読まない人が6割になるという。
なんとも残念な結果です。
ここでも二極分化がなされだしています。


読書をしない人が原因としてあげる理由が「時間がない」です。
しかし、本当に時間がないのでしょうか。
傍目には、充分に時間があるように見えます。
我が家の娘も同じです。
そう、携帯メールをしている時間が非常に長い。


では、なぜ、このように携帯メールが長いのか、娘に
尋ねてみました。
「つながり」がキーワードでした。
娘の「世間」というつながりの島宇宙は、閉じられた世界
で濃密な関係を強要し続ける。
メールへの返事がなければ、「礼儀知らず。」といわれ、
遅れれば「何か不都合でもあったのかと疑われる。」
彼女は小さな世界に振り回されて「時間」がない状態らしい。
同時に、その状態は「やさしさ」の押し売りでもあるという。


さて、今回の読書の案内は政治に限定します。
尖閣列島問題を皮切りに、ゆれる日中、動揺するASEAN。
川越芋太郎は早々にブログで対中交渉の批判をしました。
しかし、世間が騒ぎ出したときは、冷静に対処する必要が
ある。
いまは、国益を見据えて、黙々とその追求にまい進すべきです。


国益を考える一助として、次の本を紹介します。
直接的政治内容ではありませんが、考えさせられる本です。


1、東京のハーケンクロイツ 著者:中村綾乃 白水社
  ハーケンクロイツ、そうナチスの話です。
  東アジアのナチズムと日本の膨張政策を日・中を舞台に
  描き出します。
  社会的な格差是正とう動きが政治に利用される瞬間を
  垣間見ることが出来ます。
  反省と将来の危険を予見する意味で是非一読する内容
  です。

  
東京のハーケンクロイツ 東アジアに生きたドイツ人の軌跡
中村 綾乃
白水社



2、蟻族  著者:廉思  勉誠出版
  蟻族は、1980年代に生まれた地方出身の大学卒業生達。
  高度成長を代表する彼らは、大学生の大量生産から
  生まれ、国土全体に広く行き渡る。
  大学を卒業したものの、就職もままならず、ワーキング
  プアとなり、社会への不満を募らせる。
  これは、日本の話かとおもいきや、実は中国の
  話のです。
  今、中国で吹き荒れる半日の嵐。
  本当の姿と原因がこのアタリに見て取れます。
  政治は国と国の話です。
  しかし、相手の国の内容を深く知ることで、妥協点を
  見出すことは必要です。
  尖閣列島問題から発した中国若者社会の現状を知るよい
  本です。
  
  
蟻族―高学歴ワーキングプアたちの群れ
廉 思
勉誠出版


10月度推薦図書のご案内

2010-10-12 21:04:35 | 本を読む
10月度推薦図書のご案内

読書の秋も近いです。
旅の供に一冊いかがでしょうか。


1、 メイド・イン・ジャパンは終わるのか
出版社:東洋経済新報社

80年代黄金期の日本は、海外から JAPAN AS NO.1.
といわれた。
その後、10年も経たず、日本経営は失敗とみなされ、
改革を要請された。
本書では、日本型の「製品プル」型から「デバイスプッシュ型」
への変貌に日本がついて行けなかったとする見方に意義を
述べる。
では、どうなるのか。
それは、本書をお読みいただきたい。

2、 わたくしが旅から学んだこと
著者:兼高かおる

懐かしい名前である。
兼高といえば、あの「兼高かおる世界の旅」でなじみの方
も多いでしょう。
久しぶりの著作である。
彼女は本書のなかで「日本の資源は人間である。その資源に
休暇という栄養を与えて活かさないと結局は国も会社も
損をする。」
という。
同感である。
いまどき、ネットで全てを済ませる人が多い。
しかし、現実に訪れ、肌で感じることの重要性を彼女は
指摘する。
さ、あなたも旅にでませんか?


メイド・イン・ジャパンは終わるのか ―「奇跡」と「終焉」の先にあるもの
武石 彰,青島 矢一
東洋経済新報社

わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!
兼高 かおる
小学館