川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

ホテルのような列車!「公」のデザイン哲学

2011-04-25 20:52:46 | 美の番組紹介

水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン
を読んで (2)


水戸岡氏の「公」のデザイン哲学

私を大切にすることが「公」に通じる
個性を大切にする⇒満たされる
⇒自分が心地よい⇒笑顔⇒言葉・会話
⇒周囲へ波及
⇒自分が多くの他人といることを知る


このプラス波及効果を考えている。


本書の中の言葉を列挙します。
あなたはこのどの文から感じるものが
ありますか?


1、旅の贅沢を味わっていただきたい
  それはホテルのような列車
  ホテルとは多様性があること。
  多くの人々のニーズを満たす。
  そういう心地よい空間を造る
  五案に訴えた思い出を作って
  いただきたい。


2、荒んだ空間にいれば、人はどうで
  もいいという気持ちになる。
  酒も飲むし、ゴミも散らかす。
  混乱しているなら、デザインで
  整理しよう。
  むしろ、人は混乱の中で生きてい
  る。ならば、整理された空間が
  心地よい・楽しいはずだ。


3、伝統文化への目線
  新しいことをやることは恐ろしく
  て恐ろしくて。
  アイデアの実現を躊躇ものだ。
  しかし、それを超えて伝統工芸の
  良さを伝えたい。
  伝統工芸の良さは残念ながら一般
  の人に理解されていない。
  理解してもらうには一般人の普通
  の暮らしに入り込めていないから
  。


4、文化を創り進化させる行為の基本
  は質の高いコピーである。
  先人のコピーは次の世代へのコピ
  ーとなり、少しずつ練り上げられ
  る。
  著者権は邪魔をする。
  文化の進化の流れを阻む。
  100%のオリジナルなどない。
  権利主張は傲慢であると考える。
  私は、だから主張しない。


5、1つの素材を使い切る
  これが正しいデザインである。
  一本の樹木を上手に利用する。
  膨大な図面を引くことになるが、
  義務だと思う。
  自然素材を扱うことは手間隙をか
  けることだ。
  面倒を嫌い、全てを簡素な方向に
  する現代の典型的考えに賛成でき
  ない。
  面倒から逃げることは多くのもの
  を失っている。


6、働くということは人にサービスす
  ること。
  生きるためには才能なんてどうで
  も良く、利己主義を捨てて、利他
  主義になればいい。
  人のことを考えられることは能力
  が高いということ。


7、現代人は公共性を失いつつある。
  見知らぬ人とコミュニケートする
  ことを面倒と考える人がいる。
  他人いることの楽しさと難しさを
  学ぶ機会をうしなっている。
  コミュニケートできる空間を造り
  たい。
  日本は昔から狭い国土で多くの人
  々が暮らしてきた。
  その中から思いやりや自我を抑え
  ることを学んだ。
  公共空間にはそれが不可欠だ。


いかがですか。
さっと本書から拾ってみました。
デザインを超えた何かを学ぶことが
出来ませんか。


平成23年4月23日 川越芋太郎

九州鞘y道紀行 JR九州と水戸岡鋭治の世界 [Blu-ray]
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バンダイビジュアル

公共空間の美を考える!

2011-04-24 13:00:11 | 知恵庫先生の講座
読書感想文ですが、美にも関係がありますので、
あえて本ブログに掲載します。
読んでください。
長文ですので、2つに区分します。


水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン―私はなぜ九州新幹線に金箔を貼ったのか? (交通新聞社新書)
クリエーター情報なし
交通新聞社



水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン
を読んで (1)


水戸岡氏の書籍を読むきっかけは、
先に紹介した某局のテレビ番組であり
ました。
申し訳けないことですが、デザインに
ついては門外漢でした。
彼のデザインに数多く触れながら、
デザイナーの名前には無頓着でした。


その意味でも、興味を覚え本書を手に
いたしました。
感想は、一言でいうなら、手にして
読んだ価値があった。


では、本新書版のご紹介と彼のいう
「正しい」鉄道デザインの考え方を
ご紹介します。
そして、本ではなく、出来れば多くの
方々に、彼のデザインに直接触れて
欲しいと考える。


各言う私は、知らずに、彼のデザイン
を味わっていたようです。
実は、私事ですが、約8年間九州で
生活しておりました。
この間に、どっぷりと浸りました。
(笑い)


<ご紹介>

水戸岡鋭治氏に関する私のブログを
読んでみてくださいね。



一言で彼の鉄道デザインを言うなら、
「心地よいい」でしょうか。
乗客が心地良いのは当然であり、
実は鉄道が走る地方の人々も同時に
心地よいを得られるデザインです。
「誇れる」デザインでしょうか。


彼の主張と仕事ぶりが本書で語られ
ております。
そこには失くしてしまった「何か」が
存在します。
私は確信しました。
経済効率一辺倒の戦後社会への一石
をデザインの世界から投げた。


まさに、鉄道という効率主義に対し、
面白い、楽しい、気持ちいいを合言葉
にした活動が彼を中心とした仕事に
溢れています。
無論、デザインだけで成り立つ訳でも
ありません。
彼が言うチームワークの勝利である。


私こと、川越芋太郎は、8年間で体感
した彼のデザイン。
一部紹介します。
本書のごく一部のデザインですが。


1、転勤地でみた珍しい特急電車
  RED EXPRESS こと485系特急
  博多駅近くでその勇姿を拝見
  赤い車体とロゴが印象的でした。
  あの電車何処までいくのか。
  ・・
  残念ながら乗らずじまいでした。
 

2、最初に乗車した水戸岡電車殿
  博多の街を対岸に見る海ノ中道
  海浜公園にオープンしたホテル
  ここで、よく有志とテニスに
  興じました。
  あの頃、車を持たない私にとり
  白い車体の電車は、不可欠の仲間
  でした。
  アクアエクスプレス。
  女性仲間と恋が芽生えた友人も
  無論いましたが。(笑)


3、芋太郎「ゆふいんの森号」に乗る
  私が、気持ちいいを体感した電車
  ですね。
  濃緑色の車体と金色の文字、
  内装は木が利用されており、
  ギャラリー車両まで用意されて
  いた記憶があります。
  確か写真を撮りました。
  妻以外の方と乗りました。
  懐かしい車両です。
  (勘違いしないで、あの頃は私
   独身ですからね。)


4、私が九州でみた最後の水戸岡電車
  ソニックです。
  未来を感じさせる機械を思わせる
  独特の真っ青な車両でした。
  残念ながら、乗車していません。
  博多駅近くで、仕事に出る折、
  良く出くわしました。
  本数からして稀な遭遇なのですが
  ・・・(笑)。


5、博多港からでる水中翼船ビートル
  こちらは、不確かですが、確か
  水戸岡氏のデザインではないかと。
  相違したら「ごめんなさい」
  あの頃、早く、ゆれが少ない快適
  な水中翼船として、乗船した記憶
  があります。
  こちらは写真があります。
  友人は男性でしたから(笑)



福岡を離れて、東京に帰省した後、
機会がなく、水戸岡デザインの車両に
乗車しておりません。
しかし、面白い会社としてJR九州を
見ておりました。
それが、水戸岡デザインであることを
知らずに。


それにしても、なぜ私が電車を鮮明に
記憶しておるかというと、映画の
ワンシーンのように記憶してし、
それが心地良いものであったから。
そう違いない。


では、その心地よさは水戸岡の哲学
といえるデザインへの頑固な考え方
があったからだと本書が教える。


本書から水戸岡が語る一言をいくつか
皆様へ紹介します。


<続く>

面白い番組を紹介します!(にほんの芸能)

2011-04-16 10:15:21 | 美の番組紹介
面白い番組を紹介します!


すでに、私のブログを読んで頂いて
いる方々は、説明の必要がないかも
しれませんね。
(多分、観ておられると想定します。)


NHK教育の「日本の芸能」です。
内容はニ部に分かれている1時間番組
ですから、長いですね。
あえて、分離して見て頂くこと
も可能であると考えます。
(番組制作者様ごめんなさい。)


現在第三話が終了しました。
美の壺の後番組としての時間帯です。


以下構成を紹介します。


1、花鳥風月堂
  壇れいさんの着物姿が魅力的
  いや、失礼しました。
  話がわき道に。
  視聴者はこの風月堂を通して、
  日本芸能への接点を得ます。
  豆知識は参考になりますよ。
  骨董品屋さんと京の老舗が合体
  したようなイメージの店で、
  調度品やその他も参考になります。


2、芸能百花繚乱
  元歌手の○○さんが案内係り。
  (誰かは観てのお楽しみ)
  日本の古典芸能を中心に現在の芸能
  を含めて、見所をやさしく解説
  してくれます。
  門外漢の私にも、「なるほど」と
  思わせてくれます。
  外国の方への紹介する豆知識として
  得ておくことは現代日本人として
  必要でしょうね。


本日は、娘道成寺が話題でした。
娘道成寺のパロディ版といいますか
モドキ版の「奴道成寺」の見所も
結構興味深く見ることが出来ました。
乱拍子、ぶっかえり、
モドキなどは50種類以上もあるとか。


古典に興味のない若い方も、
1時間は長いので、どちらかに絞り
拝聴してもいいのでは。
日本文化の奥深さを垣間見られます。


日本て、本当にすごいですね。
独自の文化を花咲かせている。
欧州文化の亜流ではない、
独自性がすごい。
ぜひ、海外の人々へ紹介しよう。


以外と海外の人々のほうが、
日本文化の独自性とすごさに気付いて
いたりしますが。(笑)


平成23年4月15日 川越芋太郎


推薦本です。本文章と直接の関係はありません。

粋なおとなの花鳥風月 (中経の文庫)
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中経出版



川越@芋太郎ブログの紹介⇒地震関係の記事はこちらから。

酒を飲んで東日本を応援しよう!

2011-04-11 20:43:42 | グルメ

酒を飲んで東日本を応援しよう!


今あなたの酒をこれに変えるだけで
被災地の応援につながります。
一歩踏み出す有気を!



紹介コーナー


1、宮城県のウィスキー
  
  ニッカといえば、竹鶴!
  北海道の余市と並ぶモルトウィスキー
  の熟成地
  
  
【ニッカウヰスキー】宮城峡10年 700ml シングルモルト 45°
クリエーター情報なし
ニッカウヰスキー



2、被災地松島から

  松島といえば、風光明媚な地
  しかし、今は被災地
  応援はあなたの一杯から

  
宮城酒類 雪の松島 特別純米 1800ml(宮城県)
じざけや限定地酒 宮城県
じざけや限定地酒 宮城県



3、岩手県南部美人

  雪国は美人の国
  南部美人を女性にもお奨め

  
純米吟醸 南部美人1.8L
南部美人
株式会社南部美人


4、福島県の地酒
  
  原発で苦しむ福島から
  
  
玄葉本店 福島県 あぶくま 純米酒 720mL【全国新酒鑑評会で金賞受賞蔵】
クリエーター情報なし
玄葉本店



5、茨城県 来福

  福よ、ぜひ被災地へ
  茨城県の誇る幸福の酒

  
【来福で一番売れているお酒がコレ!お手頃価格の純米酒!】 茨城県 来福酒造 来福(らいふく) 手作り純米 八反錦 1800ml
クリエーター情報なし
来福酒造



6、千葉県も被災地です

  浦安、銚子など知られえいない
  被災地を抱える千葉県

  
仁勇 花山水 大吟醸 1800ml カートン付き 1本
クリエーター情報なし
鍋店株式会社


  花見の酒にピッタシな名


7、青森県 津波の被害
  原発を抱えるこの県は
  いまや電力の貴重な供給地
  
  
純米大吟醸酒 白神のしずく 720ml
尾崎酒造
尾崎酒造



まだまだ、被災地はあります。
何しろ日本の半分が地震地域です。
今回のご紹介からも漏れた地域の方
(長野・秋田・山形をはじめ)

ごめんなさい。

なお、リンクコーナーの表示サイズに
意味はありません。(悪しからず)

水戸岡鋭治の鉄道の世界

2011-04-07 22:03:54 | 旅行
水戸岡鋭治の鉄道の世界


某テレビ番組で、紹介されていた。
インダストリアルデザイナーこと、
世界的鉄道デザイナーである。
4月4日の放映されたもので、
見逃した方は4月12日の再放送を
ぜひご覧ください。


番組に従い、ご紹介させてください。


設定のモットーは「あったらいいな」
を形にすること。
これまで、九州旅客鉄道を中心に活動、
その知られざる活動を紹介していた。


子供と家族が旅する鉄道
読書コーナーや子供が風景を楽しめる
窓、椅子などを工夫、
かれの手にかかると通勤電車さえ、
乗りたくなる。


人を笑顔にする列車作り


意外と知られていないが、
列車の設定とは制約との戦いの連続
だという。
構造上、材料、強度、燃えにくさ、
安全性などきりがない。


彼は、この制約に真正面から戦う。
人々の「あったらいいな」を実現する
ために。


事例をあげれば、
ガラスをふんだんに取り入れた列車
ステンドグランの利用、
図書コーナーや親子シート、
本革張りシートや茶室をイメージした
空間づくりなど。


それだけではない、
彼は、「あったらいいな」を顧客
だけでなく、
鉄道という性格上切り離せない地域
との親和性をモチーフにする。


彼の言葉を借りれば、
「地域の風土を乗せて走る」列車
さらには、日本の鉄道をもっと楽しく
するという。
日本の伝統を取り込むことも忘れ
ていない。


今でこそ、世界が注目するかれも、
恵まれない時代があった。
鈍冶といわえた日々、
一つだけの取り柄であったデザイン
の道に進むが、
毎日不動産の広告イラストを描く
ばかりで、目標の公共デザインには
遠い道のりであった。


転記は39歳に訪れた。
福岡で列車をリニューアルする話、
あのアクアエクスプレスである。
それから列車の仕事にまい進した。
世界の列車を研究し、
昔の不動産の室内デザインも役立ち
今の彼が形付けられた。


45歳で自分の生きる道を見つけた
という彼。
頑張ればいつかは報われる。
それを地で行く男。
徹夜は毎日のように繰り返され、
それでも夢を老い、デザインをした。


公共デザイン
鉄道も含めて、
人とのコミュニケーションが不可欠、
室内空間のデザインは外見以上に
大切であるという。
公共空間が大切にされる国、
それは国の意識の高さに比例すると
考える。


もう一度、彼のモットーを

いつかはきっといいものを、
椅子も電車も人生そのもの、
そう簡単に諦められない。
「あったらいいな」を求め続け
かれは60歳を超えて
いまも現役である。


参考ページ:新幹線とたま駅長
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20100913/1032920/


プロフェッショナル(仕事の流儀)
http://www.nhk.or.jp/professional/2011/0404/index.html


平成23年4月6日 川越芋太郎


旅するデザイン 鉄道でめぐる九州 水戸岡鋭治のデザイン画集
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小学館


デザイン満開 九州列車の旅 (INAX BOOKLET)
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INAX出版


1000年ビート
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コロムビアミュージックエンタテインメント



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掲載遅延のお詫びと姉妹ブログ紹介

2011-04-02 10:39:22 | 美の番組紹介
お詫び

美のシリーズ掲載遅延をお詫びします。

さて、時期は花見の季節となりました。

皆様、震災自粛はしないように。

ぜい、経済活動を活発にして、元気を

全員で分かちあい、その力で、支援しましょう。


川越芋太郎も足を運ぶことにします。

バンバン経済効果(小銭ですがお金を使い

日本中にお金が回るようにしたい。)


私の姉妹ブログは継続して掲載中です。

震災やら政治経済情報を載せています。

ご参考にしてください。