川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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震災による電力危機には都市緑化が鍵

2011-06-26 21:05:08 | 「美」発見
震災による電力危機には都市緑化が鍵



東日本大震災による原発事故は、既
に3ヶ月経過し、夏場の電力需要期
への対応が迫られている。


節電だ、節電しかない!

この声が日本中を席巻している。
しかし、節電だけで本当に解決する
のであろうか。


そこで、少し震災前に振り返ってみ
たい。
都市緑化という企てが成功したのか。


結論からいえば、成果は芳しくない。
なぜか、一定のスピードで都市緑化
が進められている。
これは行政の努力であろう。
これは認めてあげたい。
しかし、ヒートアイランド現象の速
度は右肩上がりだ。
東京のヒートアイランドは毎年3度
上昇し、世界の大都市でも群を抜い
ている。


地方行政による取り組みは評価でき
といえる。
しかし、国の取り組みは最低だ。
ここに一例を引く。
(国会議院と国政官僚は崩壊だ)


道路の街路樹の問題。
この街路樹は、多くの効果が期待さ
れている。
緑化による温度効果、グリーンによ
る心理的効果、都市開発力という企
画の効果などがある。


だが、私の周囲を眺めても、悲しい
ばかりの結果である。


街路樹の目的が曖昧なままに街路樹
を植えている。
私の周囲の街に目を向けるとケヤキ
並木が眼を引く。
大きな樹木が続く、ケヤキ並木は、
その下を通行する人々に日陰とオゾ
ン提供し、安らぎの空間を提供して
いる。


都内での神宮や表参道同様、埼玉の
オリンピック道路やふじみ野駅前の
通りが好例としてある。
だが、多くの都市では、裸に伐採さ
れた街路樹が多い。

それは、枯葉対策や交通安全という
名目で伐採され、小さな裸同然にさ
れてしまった街路樹が多い。


日本の道路行政のお粗末さが理由だ
。道路行政の改正をしない政治家の
責任でもある。
枯葉や交通安全が最優先なら、初め
から街路樹など植えるなといいたい


経費の無駄だ。
植林の無駄、整備の無駄。


無論、私は街路樹賛成派である。


日本には法律の規制が多すぎて、何
らの行動に移せないことが多い。
街路樹には一定の土地が必要とされ
買収にもでが断たず、大きな木が
植樹されることはない。


屋上緑化もその一つである。
現在、多くの地方自治体で新規ビル
の建設には義務付けられている。
しかし、日本の建物の多くは、新規
ビルではない。
既存のビルの屋上緑化が進まなけれ
ば効果は知れている。


既存の建物の屋上緑化を妨げるのは
無論、高いビルの安全性確保を謳う
建築基準法だ。
古いビルでは安全基準を満たせない
。重い土壌をビルの屋上に乗せられ
ない。


どうやら、日本の行政はチグハグだ
といえる。
地方行政で推進が図られているが、
国の行政では依然として、古色蒼然
の法律が巾を利かせている。
改正する気配も薄い。
ここに国政に関する政治のお粗末さ
が見える。


では、このまま手を拱いていて、
他人事としていいのだろうか。


実は、我々個人に出来ることが多い。
以下、事例を引用する。(一部私の
考えも入れます。)


1、出来ることから始めよう。

2、マンションの緑化を図れ。
  既存マンションは屋上緑化より
  側面力緑化が鍵だ。
  ベランダの緑化や壁の側面緑化
  は個人や組合の力で可能だ。

3、駐車場の緑化を図ろう。
  コンクリートの駐車場は車に
  よいと思われるが、さにあらず
  熱は車にも良くない。
  ましてや、注射中の社内温度は
  50度を超える。
  当然、利用するにはエアコンを
  ガンガン掛けるだろう。
  燃費は悪いし、排熱も鰻昇り。
  前面を緑化しなくてもできる。
  ようは工夫しだい。

4、個建て住宅は、壁面と塀がミソ
  個建て住宅の多くは傾斜と木造
  建築が多い。
  屋上緑化には向かない。
  コンクリート住宅の方は別。
  そこで、考えるのは、壁と塀。
  
  昔、子供の頃、塀と言えば、
  板塀か生垣だった。
  そこで、一番多いブロック塀を
  緑の壁にしませんか。
  私の近くには好例があります。
  (笑い)

5、田んぼや鎮守の森、空き地の
  見直しをしよう。
  コンクリート舗装率とヒート
  アイランド効果は比例するとい
  う現実がある。
  舗装は便利で効率的であるが、
  自然にも人間にもよくない。
  車社会の見直しが目前に迫る
  思いがする。
   
  実は温度を下げるには緑以外に
  大きな効果がある2つの鍵があ
  る。
  水、風である。
  風水ではないが、水と風は大き
  な効果をヒートアイランド対策
  にもたらす。
  雨水を貯めて、打ち水に利用す
  なども小さいが効果がある。
  ぜに、各人で検討したい。

  太陽光パネル設置と目的に田圃
  や空き地をコンクリートにして
  利用しては意味がない。
  注意されたいものだ。


以上、観てきたが、実は行政でも
個人でも出来ることは多い。
しかし、他人事で来たことがこの
ヒートアイランド現象が止まらない
理由の一つであろう。

震災でみるように、政府は当てに
ならない。
住みよい街を構築するのは、住民
以外ない。
独り一人の工夫と努力が不可欠で
はないでしょうか。


我が家のベランダグリーン化は、
今年も効果が出てます。
いまだクーラーは利用していませ
ん。風がベランダの緑を刺激し、
よしづを通して、空気が室内に流れ
室内温度を下げてくれます。
(我が家の場合、目前に公園がある
ことも効果が高いのですが。)


では、以下私が見つけた緑化を写真
で紹介します。


参考文献:ヒートアイランドと
      都市緑化(山口隆子)
     一度読んでみてださい。

ヒートアイランドと都市緑化 (気象ブックス)
山口 隆子
成山堂書店




平成23年6月26日 川越芋太郎

銀座に紫陽花咲く?

2011-06-12 14:06:18 | 日記
外出日記


昨日は奥と二人で銀座に出かけました。
銀座といえば、全国津々浦々、銀座
商店街がありますが、今回の銀座は、
わが町の商店街ではなく、例の東京
銀座です。


さて、午前中は雨の影響でしょうか、
人も少なく、閑散としており、私達
も結構楽しめました。


銀座の老舗店が最近は面白いですね。
昔は敷居が高いと感じましたが、
年齢を重ねた今、至極自然に入れます
。ステッキと扇子に今回は注目。
でも、購入しないでパスしました。
ステッキはまだ早いし・・・。


とあるビルの入口にオブジェ風に
紫陽花が咲いていました。
これです。↑


来週は紫陽花を見に行こう。(決)
我が家から近いのは飛鳥山公園かな。



昼は吉宗(庶民の味?)で長崎皿
うどんと茶碗蒸しをいただきました。


吉宗をでると、外は雨上がり。
人が急に多くなりました。
どこからこんなにあふれ出したの
だろうか。
交差点も人の群れ。
三越も人で溢れていました。


疲れた二人がお茶をいただきたいと
考えたものの、残念ながら、どの店も
人の行列です。
あ~あ、午前中がよかったな。(笑)


というわけで、早々に電車に乗り、
東京駅の駅中でお菓子を購入して、
帰宅。
文字通り、散歩状態。


駅中のお菓子を家で味わいながら、
疲れを取りました。
お奨めのお土産は、ケーキ。
「シブースト」!
1840年前、パリのシブーソトが
生み出したレシピを再現したお菓子。
吉田菊次郎(ブールミッシュ店主)氏
による復刻版です。
(お値打ち価格ですね。)


冷蔵庫で冷やして食べてください。
コーヒーでも、ブランデーでも、
マッチしますよ。


平成23年6月11日 川越芋太郎

美の巨人たち:皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠の秘密

2011-06-03 20:48:29 | 美の番組紹介
美の巨人たち
:ジャック・ルイ・ダヴィッド作
皇帝ナポレオン一世と
皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』


縦6m10cm、横9m31cmと所蔵作品の中
でも最大級の大きさを誇る作品です。
. 皇帝ナポレオンと皇妃の戴冠式


この絵画は、教科書にも掲載される
程有名なものである。
なぜなら、その主人公があのナポレポン
でありその戴冠式を描いたものである
から。


番組の言葉を借りれば、それは、「神
さえもここがどこだか分からなくなる」
と言われた程空前絶後のスケールだっ
たと言われる戴冠式であったそうな。
1804年12月2日、パリのノートルダム
大聖堂で行われた皇帝ナポレオンと皇妃
の戴冠式。


一介の軍人だったナポレオンが、
フランス国家の皇帝となった歴史的
瞬間でした。
その時の様子を記録した絵であると
いう。
ジャーナリスティックな一枚である
のか、それとも式を国民に知らせる
べく企画された壮大なプロパガンンダ
であるのか。


兎に角、それはルーヴル美術館に展示
されています。
今日の一枚は、絵の主役はもちろん
ナポレオン。
妻ジョゼフィーヌに王冠を授けようと
している場面が描かれています。
なぜ、妻への戴冠式なのか。
それは、?後述しましょう。


この絵画は、戴冠の様子を見守る人々
が描かれその表情も実に多彩。
総勢191名もの人物が描かれているので
すが、その殆どが誰なのか特定出来る程
緻密に描かれています。


描いたのは、皇帝ナポレオンの首席画家
であるジャック・ルイ・ダヴィッド。
400人の弟子を抱え、フランス画壇の頂点
に立った男です。


18歳で画家修業を始め、28歳の時にアカ
デミーで最優秀の栄誉に輝いた。
歴史画が専門であった。
同時に、彼は別の顔をもっていた。
フランス革命後の政権下では政治家と
しても活動していた。
フランス革命後、革命指導者の失脚に
より逮捕され、その後しばらくは政治の
世界と距離を置いていました。
一説には、開放の理由が政治に関与し
ないとの約束であったそうです。


しかし、1797年ナポレオンに招かれ対面
し、ナポレオンの首席画家として再び
政治の世界へと自ら飛び込んで行った。

政治から縁が切れなかったようですね。



ダヴィッドがこだわったのは、細部に
渡るリアリティーでした。
以前『テニスコートの誓い』という作品
で、実際に起こった事件を描き注目を
集めたダヴィッドは、絵画が「報道
メディア」として機能することを学んだ。


であるからこそ、ナポレオンと二人三脚
での皇帝売り込み活動が始まった。
徹底的にリアリティーを追及し、臨場感
を大事に描きました。
今で言う、報道写真とも言える。
しかし、それ以上である。
なぜなら、写真ならごまかしが効かない
、創作も出来ない。

そう、今日の一枚は戴冠式の正確な
記録であると言えば実はそうではない。
事実とは異なる描写がこの絵にはいくつも
ある。


絶対王政から帝政の時代へと移り行く、
世界史の中でも象徴的な一場面。
画家の絵筆がついた意識的な嘘とは?


番組では面白く解説していました。


一介の軍人であるナポレオンが皇帝に
なる。
それは、当然に権威付けが必要です。
それに利用されたのが、戴冠式であり、
そこに参加する人々との一体感です。


実際に参加していない母親やカプチーノ
枢機卿を描き、ローマ教皇ピクス7世には
、ある動作をさせている。
(実際にはない動作)


ナポレオンといえば、皇帝ですが、
戦争に敗れ第一帝政は悲劇で終了して
います。
そう、この絵も同じように悲劇を味わう
ことになりました。
それは、作者も同じです。


今日、ルーブル美術館に収まる壮大な
絵画であるがナポレオンの甥である
ナポレオン三世が帝政を手に入れる迄
時間を要したわけです。


新しい「皇帝ナポレオン」の神話作り、
シーザーさえも参加し賞賛した戴冠式
(本当は自分で自分の頭に冠を載せた
そうです)

自分で戴冠するのでは権威付けになり
ません。
そこで、妻への戴冠という図柄が必要で
あった。
多くの人々が祝福する図柄が必要であっ
た。


まさに、創造の戴冠式ですね。


そうそう、この絵は実は二枚現存する
そうです。
一枚は、彼が晩年に製作したそうです。
それゆえに、登場人物の衣服が違う
という面白い、オチャメな絵となり
ました。


彼はナポレオンの戴冠式であるからこそ
、紛失や滅失の可能性を考慮して、
二枚描き出したのでしょうか。

それとも、政策年月日の違いから、彼は
何か別のものを伝えようとしたので
しょうか。

それは、あなた自身が発見してください。


平成23年6月2日 川越芋太郎

ダヴィッド「ナポレオンの戴冠式」 プリハード 世界の名画 目安サイズ8号 額縁I
クリエーター情報なし
世界の名画


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