川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

二つのスーパー(SUPER)を耳打ちしたい!

2012-03-31 16:21:11 | 短編集バー物語
二つのスーパー(SUPER)を耳打ちしたい!


SUPER とは、あのSUPER MAN 連想していただいていい。
それは、「超越する」「もっと優れる」という意味合いがあるのではないだろうか。


レコード会社というものは、想像でしかないのだが、レコードの題名をつけるには相当の思い入れがあるはすだ。
曲順でもかなり喧々諤々すると聴いているから。


このCDの場合、「SUPER STANDARD」と銘を切っている。
標準の中の標準とでも言うのだろうか。
あるいは、従来の標準から超えたという意味だろうか。
とにかく、 SUPER なのだ。(笑)


あのヴィーナスレコードが許した題名だからこそ、ついついその思い入れを知りたくて衝動買いをしてしまった。
(中古レーベルで)
最初のALL OF ME を聴いて、正解であったことを知った。


同封のレジメには、ALL OF ME を聴いたら、次はSUNSET AND THE MOCKINGBIRD を推薦していた。
確かに、面白い組み合わせ順位である。
私も、二回目に試してみた。


緩急・寒暖のコラボを思わせる。


SUPER TRIO を組ませたメンバーの選択も頭を悩ませただろう。さすが、ヴィーナスである。
このSUNSET AND THE MOCKING BIRD を聴いて私は納得した。


数あるJAZZCDの中で、いまこのCDの2曲は私のiphoneに入れています。
お気に入りの一曲として。
JAZZをはじめたいとう入門の方にぜひ、推薦したい。
だれもが知る標準であるからこそ、違いがわかる。
SUPER なる世界へ。


平成24年3月31日 川越芋太郎

スーパー・スタンダード
クリエーター情報なし
ヴィーナス・レコード

ある偉大なるジャズメンの言葉!

2012-03-24 21:00:33 | 美の番組紹介
ある偉大なジャズメンの言葉に普遍性あり?



セロニアス・モンク
この名前はジャズファンにとり、特別である。
ここでは、詳細を語ることが目的ではないので、パスします。
(知りたい方は、多くのジャズ本を読んでください。)


私流の解釈ですが、
モンクは時代性とその才からジャズを世に送り出した一人だと
思います。
モダンジャズの生みの親の一人でしょうか。


インパクトは、リズム感です。
彼はジャズを生み出す。
そう、作曲こそが彼の才。
手段の多くがピアノであっただけ。
私が驚いたのは、少ない音で多くの表現を可能とする才。


ジャズメンの多くは失意や酒で晩年をすごしたものが多い中、
モンクは例外であろう。
かれのすごさは、次の一言に代弁される。
これは、ビジネスにも当てはまるのではなかろうか。


「自分のやり方で演奏しろと言いたい」
「自分のやりたい演奏をやって、大衆について来させるのさ。
 たとえ、15年、20年かかろうとも。」
モンクという偉大なアーティストの言です。
普遍性が隠れている気がしませんか?


この言葉には2つの意味があると考える。

1、独自性を貫け。大衆に迎合するな。
2、辛抱強く、粘りぬけ。


音楽というよりも、ビジネスマンへのエールのようにも聞こえて
しまう。
どうやら、モンクが晩年に成功した理由がここにありそうだ。
才だけではない、何かがそこにあった。
才なら十分すぎるほどあった多くのジャズマンの晩年を考えると。


平成24年3月24日 川越芋太郎


Monk's Dream
クリエーター情報なし
Sony

忘れられないトランペットの音色

2012-03-24 21:00:00 | 美の番組紹介
忘れられないトランペットの音色


トランペットには2つの音色がある。
高々と響き渡る音色
細々と呟くような音色
そして、芋太郎が好きなトランペットの音色は後者である。
自然、チェツト・ベイカーのトランペットが好きだ。


彼の音色はまさに彼の人生を語る。
弱弱しい音色、儚い音色、それでいて人をひきつける音色。
一度聴いたら、忘れられない。


今日紹介するCDは、スタンゲイツとの共演です。
珍しい組み合わせである。
二人の息が合わない。
合わないというよりも、二人がともに自己主張をしている。
それが、なぜか、今日としてはバラバラ感を与えない。
まさに、計算されたような共演である。
音楽の妙ともいえるかもしれない。



仲が悪かったという説もあるが・・・。


13曲全てを聴けば、おそらくあなたが好きになる曲が1曲は
あるでしょう。
懐かしい時代のジャズを堪能してください。
1953年ロスの録音をCD化したものを私は聴いています。


平成24年3月24日 川越芋太郎

イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー~チェット・ベイカー・シングス+2
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント

OLD JAZZ ベン・ウェブスターを味わう!

2012-03-24 14:07:36 | 美の番組紹介
モダンジャズ
ポストモダンジャズ
現代の何でもあり。


こんな分類をさえる人もいる。
さて、モダンジャズも早四半世紀も前の時代となった訳である。


本日紹介する巨匠は、「ベン・ウェブスター」
当時は1950年代であり、現代と比較して、録音状況が恵まれていた
とは考えにくい。
70年代に再生されたレコード盤がほとんどである。
それでも、多少の雑音やゆがみがある。


そんな盤であっても、彼の音には、郷愁と純粋さが溢れている。
そう感じるのは私だけであろうか。
ウィスキーなら年代物のあの芳香と似ている。
ウィンテージ・ウィスキーの香と味わい。
おそらく、好き嫌いが分かれよう。


じっくりと味わって欲しい。
芋太郎が保有するCDは、SOULVILLEなる表題もの。
1957年10月15日ロスでの録音をCD化したもの。
ベン・ウェブスター・カルテット演奏ものです。
映画好き芋太郎にとっては、
TIME ON MY HANDS
WHERE ARE YOU
MAKIN' WHOPPEE
を推薦したい。


ベンが演奏するテナーサックソフォンを聞き出してください。
(ピアノも挽きますが・・・ピアノからテナーSになった)
実は、私が好きなバラードです。
自分の存在を誇示するために、アップテンポを強調することなく、
控えめに、それでいてスローな音楽が心の中に染み渡る。
トーキ時代の中の郷愁感がたまらない。


平成24年3月24日 川越芋太郎


ソウルヴィル+3
クリエーター情報なし
ユニバーサル ミュージック クラシック

バット・ビューティフル を読んで

2012-03-20 20:55:52 | 「美」発見
バット・ビューティフル
フェフ・ダイヤー
訳:村上春樹


日本語で書くと表題はバッド・ビューティフルと誤解をされる方も
おれれるであろうか。
BADではなく、BUTであることを本書を読みすすめるうちに理解でき
るであろう。


本書は非常に変わった本である。
無論、題名から何の本か不明ですが、黒い表紙に広でトランペット
と演奏する指が描かれている。
なるほど、音楽の本か?


読者の方は鋭いですね。
そう、これは音楽、特にジャズ。
それもそうそうたる顔ぶれである。
第一章レスター・ヤング
第二章セロニアス・モンク
第三章バド・パウエル
第四章ベン・ウェブスター
第五章チャールス・ミンガス
第六章チェト・ベイカー
第七章アート・ペパー


そして、何と、主人公ならぬ全ての章に関わる人物が2名いる。
謎のままにしておきましょうか。
誰でしょうか?
こちらもかなりの著名人ですよ。
ジャズをかじる人なら、すぐわかります。(笑)
ぜひ、手に取り、解明してください。


本書を読んでというよりも、本書を味わい堪能した感想はと問われ
ると、「面白かった」しか思い浮かばない。
兎に角、著者ジェフ・ダイヤーの筆は、魔法の如く。
まるで、各人物と時間を共有したかのような錯覚を与えてくれる。
フィクションであるのだが、すでに読み出したところで、読者は
本書に吸い込まれて、あたかも過去へタイムスリップ。
ノンフィクション体験をしたかのような錯覚に陥る。


さらに、芋太郎は次のようにして本書を堪能した。
各登場人物のCDを聴きながら、本書を読みすすめた。
まるで、本と現実の融合である。


日頃の疲れたからだとテクノストレスを抱えた頭には、心地よい
調べを聞かせてくれる。
けだるく、眠く、深々と深遠に落ちてゆく気持ちよさ。


全員のCDを残念ながら保有していない。
どうしてもCDの棚から見つからない。
どう使用かと考えて、ふと思いついたのがYOUTUBE !
ありますね、なかなかの映像と音楽が。
これで、全章のBACKMUSICがカバーできますね。


あなたも、ぜひ、この体感を味わってください。
ジャズファンならぜひお奨めしたい。
これからジャズに関心を持ってもいいかと思われる方もぜひ、
お奨めです。
本書とYOUTUBEの奏でる異次元への旅。


それにしても、著者の筆はすごい。
まるで、現実以上に現実ではないだろうか。
レスターヤングを読み始めたら、もう止まらない。
モンクにいたっては想像通りの彼がいる。
フィクション?現実?
すごい!

偉大なるプレイヤーをここまで描き出せる力に脱帽である。
はじめての人には、ジャズの魅力、ジャズの身近さを感じさせてく
れるでしょう。
そして、彼等の音楽を聴くとき、本書の一遍が脳裏を過ぎるのでし
ょうか。
私は、多分この世界から当分脱出できそうにもありません。
(笑)


平成24年3月20日 川越芋太郎


バット・ビューティフル
クリエーター情報なし
新潮社



二人の人物とは?


回答:デューク・エリントンとハリーカーネイでしょうか。
芋太郎の推定ですが。

ブランド・ストーリー:銀座和光

2012-03-18 14:42:04 | 美の番組紹介
ブランド・ストーリー:銀座和光


日本の銀座に鎮座するあの和光が本日のテーマです。
私も知ってはいますし、足も運びますが、どう考えても
常連客とはいえません。
理由は、敷居が高い。(笑)
でも、書斎の道具は少しずつ買い貯めています。
一番のお気に入りは「ブックカバー」
これは肌さわりがよく、快適です。
少々傷がすきやすいのですが。
(爪がかする程度で・・・これもまた味ですが。)



さて、番組から内容を少々紹介いたしましょう。
結構学ぶ点がありました。


最初から思わぬセリフが飛び出します。
「1年に数個売れるかどうかという商品」
それは、なぜ売れるものを置かないのか。


回答は和光のバイヤーがセレクトしたものだけが
気に入って、認めたものだけがここで売られるから。
今時、珍しいですね。


和光はご存知の通り、あの「時計台:セイコウの文字」
に象徴される建物に入居してます。
それもそのはず、あの服部時計店がルーツですから。
服部は、世界の時計ブランドとして、セイコーを製造し
成功しました。
一方、販売という側面では、和光がその伝統を継承して
おります。
その伝統とは、
品質・上質・審美眼
とう鍵があります。


世界の名品を紹介する。
それは、服部の審美眼を通して、選び抜かれ、「和光」
で販売される。
高いだけではない。
そこには服部が売りたいものだけが集められた。
そして、和光の伝統となり、今も継承される。


一方、セレクトショップとしての和光だけでなく、
独自ブランドも立ち上げています。
芋太郎が好きな書斎道具もその一つ。


その根本概念は、「良いものをつくる」
日本の巧にふさわしい考え方でしょうか。
高い品質のものが認められるからこそ、その製造技術
が継承される。
ありがとう「和光」でしょうか。


番組では、皮小物製造者や独立時計職人が紹介されて
いました。
デザイン・製造・販売まで一貫した考え方がそこにある

芋太郎の記憶に残る出演者の言葉を紹介したい。

「手仕事は根気である。人生最後まで仕事が出来れば
いい。」
「高いものを売るというより、安心と心地よさを売る」
「私たちはプロです。常に100%の商品を提供でき
なければ・・。」


どうやら、銀座和光の上質は、銀座という地位、
抜群の商品性、それを理解する顧客、顧客を大切にする
販売者」の四者で成立しているようだ。


大衆化した商品や世界からの安物商品も悪くはない。
しかし、銀座和光のようなセレクト基準で提供される
商品もあっていい。
まさに、ブランドであろうか。

心地よさをありがとう!


平成24年3月18日 川越芋太郎


日本魂、バラード・ジャズへの挑戦

2012-03-15 22:13:31 | 短編集バー物語
AZZ
スピリッツ・トリオ


日本人メンバーによるジャズ演奏
しかも、私の大好きなバラードです。
私は、演奏をしない。
聴くだけの音楽愛好家
しかも、JAZZが好き。
しかも、BARDSが。
私の姉も、最初の恋人も音楽家(笑)


そんな私ですが、演奏が大変であることは
多少想像できる。


JAZZといえば、どうしても海外の演奏家が
主流であるが、日本人もどうしてどうして。
渡辺貞夫、日野晧正を初め、多数の演奏家
が排出している。
本日のトリオメンバーもその道では有名です。
ドラムの富樫雅彦、ヒアノの市川秀雄、
ベースの桜井郁雄。


個人的にはジャズにおけるバラードの評価を
上げて欲しいと常々考えている。
リスナーから言わせていただければ、これ程
リラックスできる音楽はない。
おそらく、演奏者はきついのだろうが。


本CDは選曲は無難であるが、それ故に
難しくもあるだろう。
視聴者はどうしても、海外演奏家と比較する
可能性があるから。
ある意味では意欲的な選曲ともいえる。
日本ジャズ界からの挑戦状?


倦怠感
とろける様な時間の流れ
今にも浮き上がりそうな体
消えてなくなりそうな呟き
力図よさから縁遠い存在
そんな音がこのCDでは演奏される
素敵な時間と想像を掻き立てる
まさに、至福癒しの時
ベッドに横たわるようなあの感覚
一度、味わって欲しい

決して携帯音楽プレイヤーに入れて持ち運ば
ないこと。
私も入れえいません。
理由は?
おそらく、居眠りをしてしまうから。
(笑)
それほどに気持ちいい。

じっくりリラックスして聞いてほしい。


平成24年3月15日 川越芋太郎

ジャズ
クリエーター情報なし
ヴィーナスレコード

ブランド・ストーリー:池内タオル

2012-03-14 22:30:23 | 美の番組紹介
ブランド・ストーリー:池内タオル


池内タオル?
知らない人も多いでしょうか。
実は、超有名になってまだ日が浅いのです。


元々は、OEM受注を中心とした今治のタオル
専業者です。
99%の受注がこのOEMでした。
そして、転記が訪れます。


ある日、取引先の倒産を受けて、大きな負債
を抱えるハメに。
OEMの70%のシェアを誇る取引先だそうで、
負債は9億4000万円。
網駄目だといわれたが、池内社長はハイテン
ションで頑張った。


単なる頑張りではなかった。


負債を抱えた池内に対し、多くの応援がよせ
られたという。
お客からのファンレターであったのである。
どのくらい売れたら、いいのですか?
ネットを中心に、池内へエールの受注が舞い
込む。


池内は、土壇場で、大きな賭けに出た。
安価な外国製品に押されて、売上が上がらな
い。
それなら、いっそのことタオルの理想形を追
求してみよう。
その時、足元をすくわれた。


池内に残ったのは、負債とこだわりのタオル。
彼は、安価な海外製品との競争を避け、独自
性を追求する方向に出ていた。
そして、負債を抱えた地獄で、手を差し伸べ
た人々が希求したのも、このコダワリ商品が
ある故であった。


では、コダワリタオルとはどういうものであ
ろうか。
品質第一、エコを追求する。
妥協をせず、安全と使い心地を最優先し、
製造過程も自然に優しい工程を選択した。


糸を細くした。
丈夫さと柔らかさを追求
糸のループ高を倍にする
オーガニックの原材料
生産工程のエネルギーは風力発電
環境に優しいを追求
・・・。
通常の五倍のコストをかけて。
そして、とことんこだわったタオルを生産す
る。


それは、次第にお客や取引先の賛同を得た。
日本一のタオルを目指し、世界を相手に、
受注が拡大した。
地獄での一輪の花ではないが、品質優先の
池内タオルの評価が海外で花開いていた。
それを大事に、大きく育てたわけである。


さらに、池内タオルの特徴は、社内一環生産
体制とは違うコミュニティー生産方式とも
いえる方法である。
今治の工場主と協業でその生産は行われる。
製糸、染色、織り、企画、販売と。
池内タオルの成功は、同時に今治市のタオル
産業を押し上げる。
いまや今治のタオルは高品質で名が通る。


皆様も池内タオルを手にすることは困難かも
しれませんが、今治タオルなら可能です。
池内タオルは評判がよく、売り切れ続出が
現実ですから。
それと、池内と各種コラボ商品も入手方法
の一つですね。


私も、今治タオルの柔らかさとふわふわ感は
抜群です。
是非、池内タオルも手にしたいものです。


海外のタオルでは、ホットマンが有名ですが
、今治タオルは負けませんよ。
ましてや、池内タオルなら・・・。


最後に、池内社長の言葉を紹介したい。


「風で織るタオルというネーミングは、お客
様がつけていただいた。」
「安全には終わりがない。どんどん上げて行
くべきだ。」
「シンプルであること。空気のように目立た
ない。こういう商品が実は本物だ。」


商品=人間に置き換えたら、どうだろうか。
商品=仕事に置き換えたら、どうだろうか。


考えさせられた言葉です。


平成24年3月11日 川越芋太郎

池内タオルは売り切れ筋ですので、今治生産のタオルを紹介!

MS最高級バスタオル 今治タオル 送料無料
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

モーツアルトをJAZZで聴いたら?

2012-03-10 21:05:43 | 短編集バー物語
MOZARTを題材にしたJAZZは結構あります。


私が紹介するROMANTIC JAZZ TRIO 以外にも、
アーロン・ディール・トリオ や
レイ・ケネディ・トリオが 2006代に披露し
ております。


残念ながら、私は上記の2つを所有してお
りませんので、評論はできかねますが。


MOZARTファンであれば、原曲を変更する
ジャズを許しがたいという方もおられる
でしょう。
しかし、最近は「ジャズで聴く・・・」が
流行しておりまして、受け入れられる背景
も出てきました。


本CDは原曲に忠実とはいいがたく、寧ろ
大いにアレンジされたJAZZと割り切って
ください。
MOZARTが聴いたらどういうのでしょうか。


個人的には選曲もすばらしく、いいセンス
をかもし出していると感じます。
寧ろクラッシックが苦手な方にも聴いて
いただきたいCDですね。


創作活動中に掛けるCDの一枚にしていま
す。邪魔にならず、それでいて居心地が
よい曲です。


平成24年3月10日 川越芋太郎

こちらも面白い

Mozart Meets Cuba
クリエーター情報なし

Sony

ラベンダーミストの女(カウンターで聴きたい一曲)

2012-03-10 20:59:15 | 短編集バー物語
Lady Of The Lavender Mist

ラベン

ダー・ミストの女
クリエーター情報なし
ヴィーナス・レコード


この曲はあの Duke Ellington もカバーしているが、
今回紹介するのは、Richiard Wyands Trio です。

リチャード・ワイアンズ・トリオ
あまりなじみがないかもしれません。
ディーク・エリントンに比較したら。(笑)


欲望というな名の列車で有名なのですが。


さて、彼のヒストリーを語ることが目的ではありません。
まず、このCDを進める理由があります。

ロマンティクな曲です。
硬派のジャズファンには煙たがられますが、
私はこの「ロマンティック」が大好きです。
酒と女とジャズは一枚岩と思います。
(勝手な私のたわごとです。)


ラベンダーミストの女

実は、この曲はあるバーで聴きまして、それ以来の
ファンです。
一人で聴く、カウンター越しにバーテンダーの目を
意識しながら。
理想です。
昔の女、なぜか去っていた女
それは彼女からか、私からかわからないが、
兎に角、今、酒の力を利用しながら、彼女を思い出して
この曲を聴く。
まさにぴったりの一枚です。
音楽は素敵ですね。


過ぎし日の郷愁というよりも、失った記憶、思い出の中
に生きる人々。
お酒と音楽をともに、今日も思い出さずに入られない。
霧の彼方に消えた女、
僅かばかりの香りを残して。


しかし、それは、過去を懐かしみ、過去も涙するもの
でもない。

今は今の時間がある。
その時間を楽しみたい。
そんな心境の一枚の音楽!


平成24年3月10日 川越芋太郎

美の壺:青森の刺し子

2012-03-10 11:50:53 | 美の番組紹介
美の壺:青森の刺し子


東北、青森
山々と白い雪
青森と聴いて想像する世界


さて、美の壺では刺し子をどのように料理
するのだろうか。

暮らしに生きる刺し子―鈴木満子コレクションから
クリエーター情報なし
文化出版局



<美の壺1:菱形に込めたオシャレ心>


刺し子には、風土の工夫があります。
昔から、東北青森にはあるものは、雪と
寒さ。ないものが、綿でした。


寒い冬対策にも、麻の着物以外なかった
ようです。
土地の人々は、この麻を何枚も重ねて利用
した。
確か、前の美の壺でも紹介されていました。
そして、本日の刺し子は、薄い夏用とも言
える麻の着物に、工夫を凝らした。
交流が始まると、貴重な綿が入手できるよ
うになりました。
そこで、この貴重な綿糸を麻の着物に組あ
わせた。


麻は、通風がいい布地です。
それは、目が粗い。
それは、冬には逆風となります。
粗い目を通して、風や寒さが素通りして来る。


そこで、この粗い目を麻糸で繕う。
それが刺し子の始まりです。


ただ粗い目を覆い隠すだけではありません。
そこには、冬の家の主役達のオシャレ心が
形になりました。


独自の模様、オンリーワンの模様、それぞれ
が麻布を飾りました。



<美の壺2:刺し子の色は風土の色>


紺の麻、白の刺し子
それを藍で染め上げる
さらに、年月が味を付け加える

黒く変化した木綿
白いままの麻
まるで黒と白の世界
あたかも、東北青森の外の世界と同じ
モノトーンの美


あくまでも北国の世界がそこに広がる


鉄道の時代が始まります。
大正時代になると、カラフルな綿糸が入手で
きるようになります。
それは、まるで南米インカや中国チベットの
色使いに似ています。

さらに、綿糸は高価であったため、少しずつ
買うことしか出来なかった。
結果的に、模様の途中で色が変わる。
色が微妙に変化する面白みがこうして出来上
がりました。


<美の壺3:蘇る刺し子>


既製品をオシャレに自分流に変化させる
現代の刺し子は静かなブ-ムです。


一方で、

「菱の小宇宙を今に受け継ぐ」

古い刺し子を小物に作り変える
刺し子の着物が、ぞうりやバックなど様々な
姿に変わる!
代々の思いを乗せて。


そして、今でも、「紺に白の美しさ」は、
継承され、美の世界を広げています。


詳しくは、番組ホームページへ


平成24年3月8日 川越芋太郎


シンプル仕立ての新しい刺し子
クリエーター情報なし
雄鶏社

ブランドストーリー:メレリオ・ディ・メレー

2012-03-04 19:26:08 | 美の番組紹介
ブランドストーリー

メレリオ・ディ・メレー 
MELLERIO dits MELLER を視聴して


1613年の創業、世界各国の王家や皇室から寵愛を受け続けている
老舗宝石ブランド、メレリオ・ディ・メレー。
メレリオ・ディ・メレーの魅力と本質を少しばかり覗いて
みましょう。


川越芋太郎が覗いたメレリオの鍵
番組からの文言を抜粋してみました。


1、アーカイブこそが、礎を築く

 ブランドに共通することであるが、メレリオも伝統というか
 過去からの作品集、いわゆる型を所有する。
 それはあたかも先人の思いを受け継ぐように。
 作品の型だけではない。
 その作品を作り出す機会から作業台まで、古式ゆかしい方法
 が継承されている。
 同時に、その頑固さがブランドに温もりさえも与えている。


2、親から子へ、子から孫へ受け継ぐもの

 ルクルーゼも同様であるが、メレリオの顧客もまた、親から子
 へ、子から孫へと品々を受け継ぐ。
 それは、歳月に耐える品という以上に、愛着や家族の思いなど
 多くの付加価値を品々に添えながら継承される。
 ある意味で家宝(経済的な宝というよう利も、思い出や思いと
 いう宝として)でしょうか。

 確かに、メレリオの品々は安くはなく、高価である。
 高いものを子孫へ贈るという側面も否定はしない。
 しかし、本質は、違うところにあると思われる。


3、それは、シンボル=象徴 としての品々である。
 
 まさに、番組の案内人である要氏がいう、
 「ブランドとは、時間に磨かれてた美しき輝き」
 輝きとは、経済的高価さという以上に、そこに継承を通して
 人と人が思いを繋ぐ。
 まさに、これがブランドの底にある価値かもしれない。


番組のホームページは下記です。
ご参考までに。
http://www.bs4.jp/brandstory/


平成24年3月4日 川越芋太郎

すぐわかるヨーロッパの宝飾芸術
クリエーター情報なし
東京美術