川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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老後こそ、カントリーリスクの少ない日本で送るべきだ!?

2012-12-30 09:00:52 | 美の番組紹介
ライフプランニング総仕上げ期に異常あり?


生涯生活設計という言葉があるが、長い人生のプランを若いうちに構築することは有意義なことである。
若い世代では、どうしても目前の現実のみを考えがちである。
しかし、このライフプランイングを行っているかどうかは、人生の最終段階で大きな相違となって、我が身に降りかかる。

FP資格者としての川越芋太郎の独断で申し上げたいことがある。
ぜひ、年齢に関係なく読んでいただきたい。


<最重要ポイント1>
「人生をどこで送るかが最大のリスク要因であるとことを認識せよ。」

最近は若者に海外へ出るように経済界・教育界の重鎮たちが囁いているようである。
本当にそれが若者自身の幸福と利益につながるのであろうか。
若いうちは経験が重要だという。
それは否定しまい。
しかし、現在の日本が世界の中でどのような位置にあるのかを正確に伝えているのであるか。

海外での生活は全てに自己責任であることを意識せよ。
健康保険も効かない。納税は居住地で支払うもの。日本への支払いは原則ない。(二重払いしている企業も多いが)、それゆえに、国民健康保険への支払いはなされない。
しっかりした、法人の従業員として赴任しない限り(厚生年金等の充実した組織)、将来に禍根を残すこととなるだろう。

海外に出ることは海外流でやることと同義である。
全てに「自己責任」が海外流である。
日本人には、この点が一番苦手であると思われる。


<最重要ポイント2>
「高齢者となった自分がどこで終焉を迎えるのかが二番目に重要である。」


小金持ちに多いパターンであるが、海外の温暖な地域で生活を送りたい。
物価が易い発展途上国で生活できれば、満足した生活が送れる。

これは、大きな誤解です。
世界の中で日本ほど、リスクが少ない社会は存在しない。
さらに、気候も自然も社会機構も豊かない国は存在しない。
確かに物価は世界でも有数のものであるが、これも楽園内での必要経費と考えることも出来るだろう。

事例を一つ紹介しよう。
日本は国民皆保険制度である。
海外で生活して一番の出費は、医療費である。
海外旅行で身にしみている方も多いだろう。
医療費はほとんどが自己負担である。
健康保険の 3 割負担など夢の世界です。
救急車は有料であるし、病院でカードを見せないと治療が始まらない。
海外での治療=お金 であることを知らない日本人は多い。
ましてや、若い頃、日本で働き、十分な国民健康保険や厚生年金を収めているにもかかわらず、海外暮らしをしたために、恩恵を得られない。
なんとも、惨めではないでしょうか。
それとも、日本政府など当てにしないと高齢になっても見えを切れますか。

さらに、発展途上国では、「カントリーリスク」が存在する。
移住時は安定したようにみえた社会でも、一度動乱が起これば、すべてが無に帰する。
それだけではない、税制も土地所有制度も不安定である。中国では土地すら保有できない。
外国人に所有させない国は非常に多い。
外国人の妻に名義を借りて土地を所有するなど、高層ビルの窓ふきよりもリスクが高い。
倫理観や道徳観が日本とは格段に違う。
常識の壁はあなたの頭の中でしかない。
確か昔、フィリピン人妻にすべて奪われた日本人がいました。
日本人の悪いところは、世界中の人々が日本人と同じような思考回路であると誤解しているところ。
海外では、日本の常識(良い所)は通用しないことを理解しましょう。

最近の国内・海外企業には、売上だけが目的の企業が多い。
企業理念など皆無である場合もある。
そのような企業の勧誘に騙されて、海外の物件を購入し、海外生活を始めるのは株やFXよりもリスクが高いことを認識しよう。

まず、そんなに美味しい話であれば、セールスマンの家族・両親が移り住んでいるでしょう。
企業の重役もこぞって移住するでしょう。
それをしてないことが問題(真実がそこにあるから)です。
それは、リスクを彼らが自分自身だけ正しく認識しているからです。

リスクには 5 つの段階があります。
認識し、正しく評価し、対策を選択し、実施する。
そして、最後に結果を再評価する。
この各段階をおろそかにしては行けません。
知識不足の段階で甘い言葉に躍り、海外への居住や老後生活をはじめるのはいかがなものでしょうか。
身体的な能力が落ちる高齢者が選択するリスクではありません。

高齢者ほど、日本での生活を送るべきです。
経済の側面だけではありません。
精神的な側面も無視できません。
言葉が不自由であれば、当然意思疎通も不能となります。
老後の孤独、言葉が通じない世界ほど、不安な世界はありません。
あなたは、そんな選択肢を選びますか。

できれば、ライフプランの最終仕上げは日本で送るべきでしょう。
日本でも、地方や農村であれば、多少の物価も安くなります。
若い時代に日本の各地を訪れて、下見をしたらいいでしょう。

海外に出るようにおっしゃる経済界の重鎮さん。
あなたこそ、老後を海外で送って見てください。
お戻りいただかなくて結構でしょう。

私は別の道を皆様へ示したい。
海外から日本へ人々をこさせる(来てもらう)ことを考えましょうと。
日本の良さを世界にアピールする時代に来ています。
製造物輸出思考の限界はやがて訪れるでしょう。
文化輸出の時代に突入する日も近いでしょう。

GDPは国民総生産です。
日本国内での経済活動ですね。今の企業はGDPの枠を越えてしまいました。
海外で生産し、海外で消費し、海外で貯蓄しています。
GDPが下がったと主張しますが、あなたがたが下げているのですと言いたいですね。

数字を正確に開示しなければ、誤った認識を与えます。
すべてが明らかになれば、財政と輸出面で、日本の皆様は、マスコミと政府・財界の洗脳状態に置かれていると気がつくでしょう。

私たちが暮らす日本は、先人達の汗の結晶です。
その日本の文化を尊重することが、世界で日本人として認められる手段です。
欧米に迎合し、中国に迎合する必要は全く存在しません。
誇れる文化を持つ文明人であるのだから。
脱日本で成功する人は少数派です。
間違わないでください。不幸な人をこれ以上多く出したくないです。


平成 24 年12 月 29日 とりとめもなく(体調不要にて体力現象中の芋太郎でした。)

2012年師走の読書推薦

2012-12-16 17:39:52 | 本を読む
人間仮免許中
卵月 妙子

統合失調症の主人公を描く小説です。我々は病気の知識がないばかりか、多くは他人事として無縁の世界と解する。しかし、ものすごい

世界がそこにある。ぜひ、一読を薦めたい。

人間仮免中
クリエーター情報なし
イースト・プレス



何者
朝井 リョウ


就職活動という恒例にできごとであるが、そこに社会と人生の姿が浮かび上がる。本書中の次の言葉が印象的である。「仲間の心無い一

言が冷たい紅茶の中で溶け切れなかった角砂糖のように、この部屋のどこかに残ってしまっている。」人と過剰につながる世界である現

在の情報化社会であるが、実は本当は何者であるかを見えなくしている。
考えさせられる一冊である。


何者
クリエーター情報なし
新潮社


2012年師走を迎えて

日本の匠の技と大自然の力の融合、ここに受賞をもたらす。

2012-12-08 09:46:24 | 短編集バー物語
サントリー 山崎 18年 700ml 1本
クリエーター情報なし
サントリー


インターナショナル・スピリッツ・チャンレジをご存知でしょうか。
酒のコンペティションとしては世界的権威に入ります。
略称ISCです。

実は、日本のウィスキーが部門最高賞を、しかも、ダブルで受賞しました。
コマーシャルに聞こえたらゴメンなさい。
某社山崎18年、白州25年です。

山崎は有名な京都近隣のあの山崎の戦いの地です。
某社当初からの蒸留所ですね。
一方、山梨ではワインならぬウィスキーで森林の香ばしさを広めている駒ケ岳の深い緑の中で生まれた白州です。
(個人的には山崎が好きですが。)

2012年今年のトロフィー賞受賞おめでとうございます。
この日本、バーでいただくとちょっとした値段を請求されます。
というわけで、庶民派の私としては「自宅飲酒」をおすすめします。
世界が認めたウィスキーの味を堪能してください。
なお、同じ銘柄でも年代が違うとその特徴も異なります。
くれぐれも、勘違いなさらないように。
10年、12年、18年、(25年)、50年、100年。
やはり、頑張れば手が届く、最高峰が18年でしょうか。

年末の疲れた体に、
年始の新しい希望を抱いて、
一献いかがでしょうか。

さて、ウィスキーの話から、一言メッセージを。
ウィスキー作りで大切なものがあります。
「水」と「熟成:空気」です。
日本が有するう大自然の贈り物、これがウィスキーです。
森林と水の生み出すコラボレーション。
私は、目的は邪道ですが、自然を大切にしたい。
そんな理由がここにあります。
だれかの本ではないですが、美しい日本、これからも大切に育て、守り、受け継いで行きたいものです。
失われてから気がつ苦では遅いのです。

先のトンネル落盤事故での命、大震災や原発での犠牲になった命、常に人間の過ちから生み出されたと言っても過言ではありません。
過ち、それは、「親身になる」という精神の欠如です。
私は、大自然と共感し、親身になることを進めます。
一人の力は微力ですが、生み出される力は大きな力となります。

他人の責任にするのはもうやめましょう。
私たち自身が自然を守ることを励行しましょう。
それには、自然の素晴しさ(厳しさも無論ありますが、)を堪能することが第一歩でしょうか。


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