川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美の壺:坪庭

2011-09-29 22:15:49 | 美の番組紹介
美の壺:京の坪庭


本日のテーマは 古都、京都の坪庭。
番組でとのように料理してくれるのか興味深い。


風情あふれる街並に軒を連ねる「京町家」と呼ばれる
家並。
間口が狭く奥に細長い町家はウナギの寝床とも言われ
京や江戸の町家の特徴である。
昔は間口に税金がかけられたとかで。


番組の一例から築100年程度年町家。
玄関を入って、すぐに見えて来るのが…坪庭です。
そして建物の奥にも、もう一つの坪庭。
この坪庭こそがさまざまな美を生み出すという。
坪庭とは、四方を建物などに囲まれ、借景のない庭の事
をいうそうです。
部屋に座って眺めて楽しむことが基本。
坪庭にあるのは灯籠、常緑樹、手水鉢、さらに好みで、
庭石などを置きます。
基本の必須アイテムにプラス光が加わり、極上の美が
生まれます。


<美の壺1:光は庭の演出家>

 「庭の楽しみ方は朝昼晩それぞれにあるという」

朝・・・まぶしいばかりの朝日
しかし、むしろ朝日が直接当たらない壺にはの隠れた美
に注目せよ。
西向いてる座敷っていうのは朝日の恩恵はない。
しかし、蔵の白壁に朝日が射してその反射光を楽しむ
という趣向がある。
なる程・・・。

室内に目を向けると・・・

床に木の陰が映し出されています。
反射による柔らかい光が生む、極上の朝。
建物と光が織りなす、一瞬の美。


昼・・・日が高くなると、西の坪庭に燦々(さんさん)と日差しが
降り注ぎます。

一方、東側の庭はあえて開口部を狭く作ってあり、
日がほとんど入らない、ほの暗い「陰りの庭」。

実は二つの庭の明るさの違いに、ある秘密が隠されているのです。

京都の夏を少しでも涼しげに過ごすためには風通しというものが
一番大事。
風通しを良くするために敷地の中に二つの庭を造り、しかも一つを
かげりの庭にする。
こうして、温度差により、外界に風がなくても家の中で風が作れる
ようになってる。


二つの庭に温度差が空気の対流をおこし、家の中に心地よい風が
流れるという仕掛けです。


手水鉢の水面に映りこむ、明かりの風情を楽しみます。
坪庭の眺めは、朝、昼、晩、飽きることがありません。

晩・・・灯篭の灯、手水鉢の水面が醸し出す、幽玄の世界。
外界から遮断された坪庭だからこそ、楽しめる魅力がある。
生活の中で、小さな美を味わう。
見て楽しむ美しい庭。
暮らしに潤いを与えるという。


コンクリートや石の壁で覆われた西欧の壁
自然の魅力を壁にもたらす壁紙の存在を前回の美の番組で
教えてくれましたね。
そして、日本の住宅は、壁を取り外し、庭と室内の一体感を
味わう。
まさに、壺にはことが、日本の自然絵画ですね。


<美の壺2:空白が生み存在感を見よ>


小さな空間に生まれる光の芸術。
50年以上にわたり四季折々の姿を写真におさめてきた写真家
の言葉。
坪庭の魅力は?

 「庭空間を機能的な採光と通風、京都人が考えだしたのが
小さな庭空間!
鑑賞的に見て楽しむ美しい庭
を作り出した。」
光がもたらす坪庭の、心地よさが、暮らしに潤いを添えます。

さらに、空白に注目です。
京都の作庭家の言葉。

 「狭いだけに本当に余分なもの、殺し合いしてるものがあると
それだけでその坪庭は活きてこない。
研ぎすまされてそぎ落としてぎりぎりのとこで必要なものだけが
ある」


番組では、もみじを生かす空白の撮り方を紹介していました。
空白が生み出す存在感

坪庭の造り方。
メインになるものを決める。
それをいかに活かすかそういうことになるという。
雑然としていた空間をすっきりさせる。


さらに、面白い言葉がありました。
「何もない空き地には空白は生まれない。木を植える事で活きた
空間にこしらえて行く」

なる程、ですね。

植栽を、壁際に集中的に並べることで、庭の中央の、何もない空白
部分を際立たせます。
モミジも少しずつ刈り込む。
ここにも空間を創造する。
モミジの木自体にも空白を作る。

部屋に座って楽しむ坪庭。
小埜さんは、その目の高さで、指示を出します。


地面を一つの色で統一する事で、庭全体を広く見せる工夫など
は、ベランダにも応用ができぞうです。
坪庭の美は、私達のマンションベランダの美にも活用できる。


<美の壺3:坪庭に託された人々の思い>

最後は坪庭のある暮らし。
この庭のそばにいると、なぜか仕事がはかどる。
 「1年の四季を感じながら、ちょっと横を見ながら坪庭がある、
仕事もゆったりした感じでできて、良いものが出来る。」という。
坪庭は住む人を癒し、その感性を耕す、よきパートナー。


坪庭の空間には、さまざまな願いや祈りも託されています。
亀の形をした亀石
頭をもたげた鶴のように見える鶴石
それは、家族の長寿と健康への願いをこめた庭石。
代々続く町家の坪庭には、こうした縁起物も少なくない。
江戸時代に書かれた造園書には、坪庭に神が宿ると記されて
います。


坪庭は昔から一種のパワースポットとして大切にされてきました。
家族に災いがおこらないようにと植えられた南天の木
商売繁盛の願いを込めた万両。
どの家の庭にも守り神が宿っている。

坪庭に面した縁側に家族が集まり夏の憩いのひと時を過ごす。
それだけでも、癒しの空間ですね。


いま、私達の住環境は大きく変わってしまいました。
田舎に行けば、自然も多く、京都では坪庭の家もあります。
しかし、街のマンションなどの集合住宅では[癒しも
パワースポット」もありません。


ふと、番組を見ていて考えたのが、「マンションのベランダ」を
工夫することです。
確かに専有か共有かとか色々と問題がありますが、
危険な灯油やスノータイヤをおいているようリも、癒しの緑などを
配置したら格別ではないでしょうか。

坪庭・小庭作り―自分で作る和風庭園 (ブティック・ムック (No.178))
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ブティック社




工夫は、住み人の心しだい。
それが、本日の坪庭を見ていて感じたことです。
人の「癒し」は満足から生まれる。
だれでも出来る坪庭活用があるはずですね。
盆栽の美でもいいし、ベランダの観葉植物でもいい。
緑と水があれば、さらによし。
あなた自身の小さな坪庭を試して見ませんか。


平成23年9月29日 川越芋太郎



坪庭のすすめ―小さな庭のプラン常識集 (ザ・ベストライフ・シリーズ)
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講談社

THE MARTINI の話

2011-09-24 10:34:11 | 知恵庫先生の講座
今日はカクテルの話をしましょう。


カクテルの王様を知っていますか。


はい、マティーニです。
このカクテルは謎が多くて、誰がどこで
生み出したかは、諸説様々。
この辺りの話は専門の本に任せましょう。


実は、カクテルですが、結構お値段が張りますね。
バーで注文しても、高ところでは日本酒一升瓶が
買えてしまいます。
そんな訳で、日本のお父さんや若者には馴染みが
薄い存在です。
その中でも、王様こと、マティーニは名前だけ
という方や、一杯飲んだが値段と美味さが一致
しないとかおっしゃる方々が実に多い。


ここには、マティーニの歴史というか、生まれた
土壌が関係するのかもしれません。


では、豆知識を紹介しましょう。


1、もともと、ジンベースのカクテルですが、
  結構多様性があります。
  ベルモットやオレンジビター、ウォッカを
  同席する方法もあります。(名称が変わりま
  すが・・・)
  さらに、添え物として薄切りレモン、カクテル
  オニオン、ピクルスなど。
  そう、結構派生カクテルが多いのです。
  一杯で全てを味わくことはできませんね。

2、マティーニは富者のお酒と呼ばれます。
  好んで飲んだのが富者=成功者であったこと
  から来ています。
  そういえば、映画のワンシーンでは、マティーニ
  を飲む主人公は結構成功者や自信家が多いですね。
  庶民のお酒とは縁が遠い存在でした。
  ある意味では夢のお酒です。

3、夢といえば、愛飲家には、マティーニ=女性
  と連想させる方もいます。
  あのカクテルグラスがふっくらとした胸と括れた
  ウエストを連想させるだけではありません。
  あのお酒は、結構つよい酒です。
  1・2杯をスマートに飲んで、いざ出陣です。
  出陣とは?・・・あははは。(女性同伴)

4、マティーニは冷やして飲むべし。
  芋太郎も経験しましたが、あまり冷たくない
  マティーニを出されたときがあります。
  ドライ・マティーニと注文しなかったかも
  しれませんね。
  やはり、マティーニはギンギンに冷えた状態
  が最高です。
  そのためには、グラスを事前に冷やしておく
  (冷蔵庫)こともされますから。
  
5、マティーニほど、バーテンダーの技量に負う
  カクテルはないと思う。
  随分飲み歩きましたが、美味しいマティーニ
  も、そうでないものもありました。
  やはり、その店独自のものでしょうか。
  バーテンダーと自分の好みが一致しないと、
  マティーニでも別物になってしまいます。
  足しげく通い好みを明確に伝えることが重要
  ですね。
  芋太郎の場合は、ギンギンに冷えたドライ・
  マティーニ。
  ピクルスは不要。(レモンごめん)


最後に、マティーニに絶好の音楽を紹介します。
あとは、女性を選出してください。
まちがっても、今流行の「やだー」とか、
「超・・・」という女はごめんですね。
どうしてか、マティーニは場所と人を選びます。
それが、マティーニの歴史なのだから。


<備考>

音楽は、芋太郎の好みですが、JAZZ BALLADS
が最高。
その中でも、この人が一番。


GENTLE BALLADS  ERIC ALEXANDER

ジェントル・バラッズ
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ヴィーナス・レコード


GENTLE BALLADS Ⅱ ERIC ALEXANDER の第二段CD



ついでに、マティーニの豆知識を深めたい人には
この本をお奨め。

The Martini
バーナビー・コンラッド3世
出版社:早川書房

マティーニ
三世,バーナビー コンラッド
早川書房


若者よ。ぜひ、一度背伸びをしてみよう。
背伸びはお酒と女が一番です。
手短ではなく、高嶺の花へ
マティーニ、多少の酔いは致し方なし。
レッツ・トライ
別のあなたを演出してくれますよ。
注文は、ドライ・マティーニですぞ。


平成23年9月24日 川越芋太郎

美の壺:壁紙

2011-09-22 21:38:18 | 美の番組紹介
美の壺:壁紙


壁紙がテーマですね。
私達日本人は、壁紙の生活にはやはり不得意ではないでしょうか。
どこのマンションや建売住宅をみても、一律白の壁紙が多いですね。

そこへ行くと壁紙先進国の欧米には特色のある壁紙が多数取り揃え
ていますね。
大胆な柄や、多彩な色使い。
壁紙は、部屋を飾り室内空間を演出し、それ自体がアートとしての
魅力にあふれているものもあります。


明治の洋館にも、当然、素敵な壁紙が取り入れられています。
番組ではどのようなものを教えてくれるのか、楽しみですね。


<美の壺1:繰り返されるパターンを味わう>


まずは、デザインに注目だそうです。
広い壁を覆う壁紙は、通常、印刷によって作られています。
壁紙には、印刷ならではのデザインがほどこされているそうです。

工業化されたデザインをそう見せない工夫があるという。
一つの模様が繰り返されているにもかかわらず、・・・。


およそ150年前、イギリスで作られた壁紙。
パターンの反復を見事に活かした傑作として知られています。
垣根にからまる薔薇(バラ)。
そこに集う、鳥や虫たち。
庭の光景をモチーフにしたデザインです。
格子状の垣根をバラのつるが絡まりながら伸び、上下左右につながり
を思わせる工夫。


鳥や虫も、効果的に配置されています。
ひとつのパターンにいる3羽の鳥が全て隣のパターンの虫を狙うことで、
模様を有機的につなげています。
シンプルなパターンを使って表された花や生き物、その営みの世界を
部屋いっぱいに再現した作品が「この壁紙」です。

壁紙を作ったのは、モダンデザインの父・ウィリアム・モリス。
人々が豊かに暮らすには、自然が必要だ。
生活空間に自然をモチーフにしたデザインを採り入れた。
決定版 ウィリアム・モリス
クリエーター情報なし
河出書房新社





美大の専門家の方が次のように番組内で言われていた。
 「日本ですと柱構造で障子から何から開け放ってしまえば自然が
自然に飛び込んでくるような家です。
ですけども海外では壁構造ですから、壁と人間の関係というのは
重要な問題であったのではないかと私は思います。
壁紙が部屋の中で壁として主張するのではなくて、
自然の中に存在するような空間を作っていったのではないか。」


言われるとおりであろうと思いますね。
人間と自然。
日本と西欧の違い。
同じ自然を取り入れたいという人間の希望。
気候の違いが、障子文化と壁紙文化の違いを生んだのかもしれない。


いきいきと躍動する自然を、繰り返すパターンを使って表現した壁紙。
パターンの繰り返しが生み出す、多彩で豊かな美の世界。
壁紙ならではの味わいを傑作といわれる作品にはありますね。


<美の壺2:金の輝きが伝えた日本の技>


芋太郎は広島時代に呉の旧海軍基地の庁舎等で素晴らしい、壁紙と
出会いました。
我が家の近く(歩ける距離ではないが)の旧岩崎久彌邸。
こちらも、同様に明治の気概を感じられます。
明治29年に作られた、日本を代表する洋館。
どちらの洋館にも、人を迎える部屋に、かつて日本が世界に誇った壁紙
が貼られています。
その名は「金唐革紙(きんからかわし)」


和紙に金属箔を貼り、模様を打ち出した、豪華な壁紙です。
金の重厚な輝き。
花弁や葉の細部まで見事に打ち出された模様。
明治日本の工芸技術の粋を集めて作られた最高級の壁紙です。
呉では、栞として売られています。
結構高いのでよ。


メイド・イン・ジャパンの絢爛(けんらん)たる壁紙は日本の高い技術力を
世界にアピールしたのです。
欧米の格式アル建物に利用されたといいます。


番組では、金唐革紙の復元に取り組む人を紹介しておりました。
頑張ってくださいね。
上田さんは、2種類の紙を貼り合わせて、金唐革紙を作ります。
製作の様子を放映しておりましたが、なる程、高価であるのが頷けます。
大変な作業です。
興味のある方は、美の壺のホームページを訪れてみましょう。


昔も、現代も、職人さんの気概を感じますね。


欧米で愛され、日本の洋館も彩った金唐革紙。
匠(たくみ)の技は、時を超え、国境を越え、
人々を魅了する輝きを放っています。
日本側からは、絶好の外貨獲得手段でしたが。


<美の壺3:心を満足させる演出>


壁紙使いの極意を紹介してくれます。
今も世界中で愛される壁紙をデザインしたウィリアム・モリスから。

「室内装飾は目と同時に心を満足させねばならない」
部屋の印象を大きく左右する壁紙。そこにいる人が心地よくなるような
上手な使い方がある。」


番組では、あのガーデナー吉谷さんのお宅を紹介されていました。
雑誌やテレビで見られた方も多いでしょう。

吉谷さん、 「外にオリーブの木の緑の色と、この壁紙の緑をあわせました。
外と緑がつながって広がり感を考えて。」
さらに、 「書斎の壁紙の模様はミツバチ。ヨーロッパではミツバチは
勤勉の象徴とも言われている。また、ミツバチの柄で、この空間を少し
庭のようにしたいと考えて」
だそうです。

芋太郎が驚いたのは、和室に壁紙を利用した斬新さです。
襖(ふすま)に、イギリス製の壁紙を貼りました。
イギリスと日本。
思い入れの深いふたつの国の心を感じるお気に入りの空間だそうです。


なるほどですね。
皆様もお宅壁紙を工夫してみたら、雰囲気が変わるかもしれませんね。


私も、書斎の壁紙をこう変更しようと、イメージを膨らましました。
無論、当分未完成ですが。
(笑)

放送からだいぶ時間が経過してからのブログ掲載となりました。
ご了解ください。


平成23年9月22日 川越芋太郎


ウィリアム・モリス―ステンドグラス・テキスタイル・壁紙・デザイン
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ウィリアムモリス出版委員会

9月度推薦図書第二弾の紹介

2011-09-18 13:31:44 | 知恵庫先生の講座
9月度推薦図書第二弾の紹介



今だ暑い日が続きます。
読書の秋には程遠い状態ですね。
冷房も弱めにしており、頭を使う
読書にはまだまだ、暑い日々です



さて、今月第二段の紹介です。
少々政治に偏った選択ですが、
悪しからず。


1、グルー 真の日本の友
  著者:廣部 泉
  出版社:ミネルヴァ書房

グルー―真の日本の友 (ミネルヴァ日本評伝選)
クリエーター情報なし
ミネルヴァ書房



  本書はグルーという人物に
  目線を置いた20世紀の日米
  関係史といえます。
  米国には、常に2つの流れが
  存在します。
  この考え方を理解する上で
  も、本書は読むに値する本
  ですね。
 
  グルーとは、この時代に知
  日派と呼ばれる人々の代表
  です。
  一方で、親中派と呼ばれる
  ホーンベックがおりました。
 
  本書では「親の日本の友」
  と表題されておりますが、
  その真意は別として、彼が
  非常に日本を理解していた
  ことは確かです。

  米国の政治には、相手国を
  理解する人々を登用する方
  法が確立されています。

  その流れに沿い、グルーが
  日本の政治に関与したこと
  、影響を両国に与えたこと
  は明白です。
  個人グルーをとして、日米
  の戦前・戦中を紐解く、
  一助となるでしょう。
  
  但し、読者の眼線で判断す
  ることをお忘れなく。


2、水が世界を支配する
  著者:スシーブン・ソロモン
  出版社:集英社
 
水が世界を支配する
クリエーター情報なし
集英社



  水が次世代の課題であるこ
  とを叫びだされてから、
  数年が経過してます。
  その事実は、ますます現実
  味を帯びています。

  著者がいう、「水は人類の
  運命を左右してきた」は事
  実でしょう。

  そして、昨今の水被害もま
  た、私達に水の別の側面を
  見せました。

  水、それは、人々に生命の
  安らぎと恩恵をもたらす、
  同時に、
  激しく流れ、時に暴力的に
  全てを飲み込む。
  これもまた事実です。

  水との付き合い方をもう一
  度考え直す機会到来と著者
  は我々に解き明かす。

  汚染、気候変動、水不足、
  現在の大量消費社会の存在
  自体を変更させかねない大
  変動が近いのかもしれない。
  水の惑星=地球に生きる
  私達の避けて通れない宿命
 
  いま、政治もビジネスも水
  を課題にすえなおす時期で
  ある。


3、追加
  西郷隆盛と幕末維新の政局
  著者:家近 良樹
  出版社:河出書房

西郷隆盛と幕末維新の政局: 体調不良を視野に入れて (大阪経済大学日本経済史研究所研究叢書)
クリエーター情報なし
ミネルヴァ書房



  目線が面白い。
  別段新しいことではないが、
  意外と考えつかなかった事
  実です。

  幕末の英雄に焦点を当てた、
  人と健康(病気)と仕事の
  かかわりが見えます。
  仕事=幕末の英雄ですから、
  政治ですが。

  斉彬・久光・小松帯刀・
  そして西郷
  著者は病に倒れながら、
  政治の表舞台から消えた英
  雄を描く。
  もし、・・・なら。

  

平成23年9月18日 川越芋太郎

華やかなりし美の番組

2011-09-14 21:24:37 | 美の番組紹介
華やかなりし美の番組


最近、「美」に関する番組が多く
なりましたね。
各テレビ局で工夫を凝らしている
ようで、視聴者としては歓迎です。


以前は、「美の巨人たち」と
美の壺」が草分け的存在でしたが
現在は、負けず劣らず、各TV局
の番組が盛り沢山放映されており
ます。


内容的にも結構楽しめる辺りが
うれしいですね。
特に、最近の番組を見ておりますと、
明らかに「子供」から「大人」へ
の視聴者層の変更が少しずつです
が見て取れます。


芋太郎も上記2つの番組を継続して
見ております。
さらに、

花鳥風月堂・芸能百花繚乱毎週金曜日22:00から


手わざ恋々和美巡り毎週月曜日20::00から


美の饗宴毎週月曜日21:00から


なども、
楽しんでいます。


皆様もいかがですか。
特に、BS番組では時折、この他
の番組でも楽しめることが多い
ですね。


東日本地区は大震災で外出も控える
方々もいます。
本来は、日本中を尋ね、楽しむのが
道ですが、TVで勉強もいいですよ



今年の秋にはお奨めですね。


平成23年9月13日 川越芋太郎

美の巨人たち:ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」

2011-09-13 21:59:58 | 美の番組紹介
ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』を読む
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河出書房新社


美の巨人たち:ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」


本日は、「快楽の園」です。
といっても、いかがわしい絵画ではありません。
れっきとしたプラド美術館の展示物です。
作者の名前は知らない人もおりましょうが、
絵画は結構書籍やなにやらで見たことがある
のではないでしょうか。


本日の一枚は、祭壇風の3枚の絵画でなりたち
ます。
左から、地上の楽園、中央が快楽の園、右が地獄。
では、現実はどこでしょうか。
皆様は、中央と勘違いするでしょうか、実は、
右側です。
地獄=現実を描く、哲学的絵画なのです。


ヒエロニムス・ボス。16世紀に活躍した謎の天才
画家。
なぜ、スペイン・プラド美術館の至宝と呼ばれ、
美術史上最大の謎と呼ばれる絵画なのでしょう
か。


3枚のパネルに分割された祭壇画風作品。
高さは2m20cm、横幅は4m余りで、それぞれ
『地上の楽園』、『快楽の園』、『地獄』ともに、
この世界の住人たちは一糸まとわぬ姿です。
なにより目を引くのは、人々が戯れている不思議
な生き物や植物たち。
巨大な果実、アザミらしき茎の先には半透明の
球体、植物とも怪物とも判別がつかない謎の塔
など。


豊かで平和な世界を現したと思われる地上の
楽園
人工的自然美と明るい色で統一された動植物と
人間が共存する世界を表現した快楽の園
そして地獄!


この絵画は、あのフェリペⅡ世が所有したもので
いわくありげな絵画ですね。


想像もしなかった摩訶不思議な世界が広がって
いる。
ボスは、1450年頃オランダ南部の街ス・ヘルトー
ヘンボスの画家一族の家に生まれ、25歳で画家
の組合に入り、街の名士の娘と結婚した。
しかし、生涯の殆どは謎に包まれたままです。


北方ルネサンスの画家たちは次々と宗教画の
傑作を生み出していました。
ボスもまた多くの宗教画を残しています。
けれども、ボスが描いたのは悪徳に身をやつす
人間の姿。
その醜さをこれでもか言う具合に作品の中で
暴いています。


『快楽の園』は、1500年頃から5年の歳月をかけ
制作されたものだそうです。
この作品で、快楽という罪を描いたのか?
それとも愛に満ちた人間の喜びを賛美している
のか?
アダムとイブが楽園を追放される以前の世界な
のか?
解釈は多種多様。


右側の『地獄』の部分に描かれた木の足と卵の
殻を胴体に持つ男、通称“ツリーマン”が握って
いると番組では指摘します。


宗教画といえば、7つの大罪
怠情、好色、虚栄、怒り、嫉妬、貪欲、大食
7つの悪徳に身を包む人間を描く


ボスは色々な物を結び付けて怪物を生み出し、
堕落の象徴としてツリーマンを配置した?
死の世界といいながら、人間の罪と苦しみを
描き出す。
賭博、盗人、戦争の世界
どうやら地獄とはこの今の現実をさすようでは
ないだろうか。


この快楽の園は、非常に宗教的であり、哲学的
である絵画であろうか。
まさに、人間とは何か。
人間の性とはなにか。
絵画を通して、彼は人間の本質に眼を向けた。


さ、あなたも、彼の一枚を眺めて、人間とは何か
考えてみませんか。


平成23年9月11日 川越芋太郎


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芋太郎のtwitter

プロが選ぶケア製品

健康が気になりだしたら、まずこれですね。

健康が気になりましたら、まず実践。 股関節の重要性が良くわかります。 私も「股関節を大事にしている」派です。
「老けない体」は股関節で決まる!
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