美の壺:横浜スペシャル 第二弾
横浜は開港と供に始まる。
故に、開港、即ち外国貿易との接点として、政治経済文化の側面で
日本と世界の接点となる。
押し寄せる西洋文化を取り入れ、大いなる成長を遂げるか。
<美の壺4:カンナが生む極上の曲面>
横浜が誇る1つ目の文化的生産物として、家具を挙げている。
横浜家具はあの横浜名物のホテルにも現在も配置されている。
どっしりとした風格ある出来栄えである。
17世紀西洋文化的な趣を独自の木工技術で受け継ぎ、
さらに、日本的のものを加味して完成させた。
外国では、曲面が多様されるが、日本では平面を主体としている。
それは家具も服も同じであった。
しかし、同じ曲面を生み出すにも、外国のヤスリ方式では、
すべてが丸みを帯びてしまい、切れがなくなる。
日本の職人たちは、道具の工夫と技術の向上をもって、
独自の曲面を創造した。
それが、100を超える種類のカンナにより可能性とした。
まさに、職人技である。
素晴らしい、日本の家具は外国人に大いに評判となる。
<美の壺5:捺染に込めた横浜ドリーム>
世界でもトップレベルの職人技は家具だけではなかった。
浮世絵作りの版画の技術を応用した
それが、捺染という多色刷りの技である。
幾重にも重ねた染色による色鮮やかなシルクが第二の横浜工芸である。
シルクのハンカチとして、日本的なものを前面に押し出した色柄や図柄。
それは、大いに外国人の評価を得た。
実は、明治の世になり、諸国の各藩お抱えの絵師や工芸師が溢れ出し
横浜の地を目指して上京した。
そんな彼等が、日本の誇りを持って製作した。
このシルクもその一つであろう。
<美の壺:横浜焼きで伝えた和の誇り>
宮川香山に代表される工芸家たちのほとばしる情熱。
それは、「西欧文化、なにするものぞ!」という側面があったのだろう。
各地の陶芸技術を一体化し、それを結合させて、新たな日本を紹介した。
薩摩焼きに京焼きを加味し、日本的なものを際立たせた。
それは、ジャパネスクとして、パリの万国博覧会で花開く。
欧米人は、日本の美に驚愕した。
日本固有の文化を西洋文化に加味した。
ティーカップの側面360°すべてに山水画を焼き付け、
蒔絵の技法をも惜しみなく注いだ。
出来上がったティーカップ(陶器)は一級の出来栄えだったはずだ。
そこのあったのは日本の美への飽くなき探求と日本の誇りであろう。
それは、いまの日本の高度技術や美術品に受け継がれている。
そう考えたい。
日本の製品は一級の出来栄えを誇る。
それを失ったとき、日本製品である必要性が失われる。
昨今の海外の現地生産には疑問を呈したい。
それは、もはや日本製品ではなく、単なるコンピューターが生み出す
商品ではなかろうか。
あなたの街も必ずや「横浜」に勝るとも劣ると言えない「何か」が
あるかも知れません。
調べてみてはいかがでしょうか。
横浜は開港と供に始まる。
故に、開港、即ち外国貿易との接点として、政治経済文化の側面で
日本と世界の接点となる。
押し寄せる西洋文化を取り入れ、大いなる成長を遂げるか。
<美の壺4:カンナが生む極上の曲面>
横浜が誇る1つ目の文化的生産物として、家具を挙げている。
横浜家具はあの横浜名物のホテルにも現在も配置されている。
どっしりとした風格ある出来栄えである。
17世紀西洋文化的な趣を独自の木工技術で受け継ぎ、
さらに、日本的のものを加味して完成させた。
外国では、曲面が多様されるが、日本では平面を主体としている。
それは家具も服も同じであった。
しかし、同じ曲面を生み出すにも、外国のヤスリ方式では、
すべてが丸みを帯びてしまい、切れがなくなる。
日本の職人たちは、道具の工夫と技術の向上をもって、
独自の曲面を創造した。
それが、100を超える種類のカンナにより可能性とした。
まさに、職人技である。
素晴らしい、日本の家具は外国人に大いに評判となる。
<美の壺5:捺染に込めた横浜ドリーム>
世界でもトップレベルの職人技は家具だけではなかった。
浮世絵作りの版画の技術を応用した
それが、捺染という多色刷りの技である。
幾重にも重ねた染色による色鮮やかなシルクが第二の横浜工芸である。
シルクのハンカチとして、日本的なものを前面に押し出した色柄や図柄。
それは、大いに外国人の評価を得た。
実は、明治の世になり、諸国の各藩お抱えの絵師や工芸師が溢れ出し
横浜の地を目指して上京した。
そんな彼等が、日本の誇りを持って製作した。
このシルクもその一つであろう。
<美の壺:横浜焼きで伝えた和の誇り>
宮川香山に代表される工芸家たちのほとばしる情熱。
それは、「西欧文化、なにするものぞ!」という側面があったのだろう。
各地の陶芸技術を一体化し、それを結合させて、新たな日本を紹介した。
薩摩焼きに京焼きを加味し、日本的なものを際立たせた。
それは、ジャパネスクとして、パリの万国博覧会で花開く。
欧米人は、日本の美に驚愕した。
日本固有の文化を西洋文化に加味した。
ティーカップの側面360°すべてに山水画を焼き付け、
蒔絵の技法をも惜しみなく注いだ。
出来上がったティーカップ(陶器)は一級の出来栄えだったはずだ。
そこのあったのは日本の美への飽くなき探求と日本の誇りであろう。
それは、いまの日本の高度技術や美術品に受け継がれている。
そう考えたい。
日本の製品は一級の出来栄えを誇る。
それを失ったとき、日本製品である必要性が失われる。
昨今の海外の現地生産には疑問を呈したい。
それは、もはや日本製品ではなく、単なるコンピューターが生み出す
商品ではなかろうか。
あなたの街も必ずや「横浜」に勝るとも劣ると言えない「何か」が
あるかも知れません。
調べてみてはいかがでしょうか。
大日本明治の美―横浜焼、東京焼 | |
田邊 哲人 | |
叢文社 |