世界のドア
著者:ベルンハルトM.シュミッド
小さな本であるが、楽しめること
請け合いです。
なぜか、それは、見るものの想像
力を掻きたてる一冊であるから。
この本は、写真集であり、ドアだ
けを写しています。
世界中のドアの写真集であるのだ
が、これが実に魅力的である。
魅力といっても興奮を伴うもので
はない。
想像の世界で十二分に遊べるとい
うものです。
ドアといえば、日本で一番有名な
ドアは「ドラえもんの何処でも
ドア」でしょうか。
本書のドアは、ある意味で2つの
要素を持つ。
一つが、境界と境界を結ぶ入り口
不思議な建造物として。
もう一つが、内外との境界を規律
する障壁と唯一の入り口としての
ものです。
本書にはドラえもんのドアはあり
ませんが、沢山ドアがあります。
立ち入ることを歓迎するかのよう
なドア
色彩豊かで内部の楽しさを表現し
魅惑するドア
朽ち果てた内部の恐ろしさを空想
させるドア
家族の生活を内部にたたえるドア
広い空間や海につながるドア
威厳を持って立ち入るものを拒む
ドア
威厳と華麗を表現し、内部の華や
かさを想像させるドア
あちらの世界の住人が素朴であり
そうなドア
開けることさえ拒みそうなドア
半開きの開放的なドア
色々なドアがある。
ドアは内部の世界や住人の意思を
表現するかのようである。
そして、同時に眺めるものの心の
状態を表現するかのようでもある
のです。
この写真集を眺めてあなたは何を
感じるのだろうか。
ワクワク感や期待感が得られるか
もしれない。
逆に、おぞましく、恐ろしさを垣
間見る気がするかも知れない。
昔、米国製テレビ映画に、タイム
ゲートとなるものがありました。
エジプトで発見されたゲート。
先住民族(神)が残したゲートは
宇宙空間を歪め、自由に空間と時
間を旅することが出来た。
まさに、ドア(ゲート)には、こ
のような期待と恐怖がある。
「覗きたい」「覗いたら怖い」の
誘惑が付きまとう。
さて、写真集では内部は一切でて
きません。
それは、内部を読者が想像するこ
とを予想しているようですね。
いつまで眺めてもあきません。
「そうだ、自分も次に同じテーマ
で写真を撮ってみようかな?」
そう考えることも不自然ではない
。
そんな魅力のある小冊子です。
まずは、手に取り眺めて観て下さ
い。
ドア、それはあなたの心の鏡かも
しれませんね。
平成24年2月9日 川越芋太郎
著者:ベルンハルトM.シュミッド
小さな本であるが、楽しめること
請け合いです。
なぜか、それは、見るものの想像
力を掻きたてる一冊であるから。
この本は、写真集であり、ドアだ
けを写しています。
世界中のドアの写真集であるのだ
が、これが実に魅力的である。
魅力といっても興奮を伴うもので
はない。
想像の世界で十二分に遊べるとい
うものです。
ドアといえば、日本で一番有名な
ドアは「ドラえもんの何処でも
ドア」でしょうか。
本書のドアは、ある意味で2つの
要素を持つ。
一つが、境界と境界を結ぶ入り口
不思議な建造物として。
もう一つが、内外との境界を規律
する障壁と唯一の入り口としての
ものです。
本書にはドラえもんのドアはあり
ませんが、沢山ドアがあります。
立ち入ることを歓迎するかのよう
なドア
色彩豊かで内部の楽しさを表現し
魅惑するドア
朽ち果てた内部の恐ろしさを空想
させるドア
家族の生活を内部にたたえるドア
広い空間や海につながるドア
威厳を持って立ち入るものを拒む
ドア
威厳と華麗を表現し、内部の華や
かさを想像させるドア
あちらの世界の住人が素朴であり
そうなドア
開けることさえ拒みそうなドア
半開きの開放的なドア
色々なドアがある。
ドアは内部の世界や住人の意思を
表現するかのようである。
そして、同時に眺めるものの心の
状態を表現するかのようでもある
のです。
この写真集を眺めてあなたは何を
感じるのだろうか。
ワクワク感や期待感が得られるか
もしれない。
逆に、おぞましく、恐ろしさを垣
間見る気がするかも知れない。
昔、米国製テレビ映画に、タイム
ゲートとなるものがありました。
エジプトで発見されたゲート。
先住民族(神)が残したゲートは
宇宙空間を歪め、自由に空間と時
間を旅することが出来た。
まさに、ドア(ゲート)には、こ
のような期待と恐怖がある。
「覗きたい」「覗いたら怖い」の
誘惑が付きまとう。
さて、写真集では内部は一切でて
きません。
それは、内部を読者が想像するこ
とを予想しているようですね。
いつまで眺めてもあきません。
「そうだ、自分も次に同じテーマ
で写真を撮ってみようかな?」
そう考えることも不自然ではない
。
そんな魅力のある小冊子です。
まずは、手に取り眺めて観て下さ
い。
ドア、それはあなたの心の鏡かも
しれませんね。
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平成24年2月9日 川越芋太郎