北朝鮮の脅威は日増しに増大している。TVや、新聞紙上ではミサイルの発射や、ミサイル到達地点が、我が国の領海に接する排他的経済水域とのことであるが、政府はこのことで、苦言を呈するばかりで、具体的な対抗手段を取っていないように見える。戦争行為は不幸なことであるが、このまま見過ごし、エスカレートするのを待つのか、それとも甚大な被害を受けてからでないと反抗できないのか、どうも国民を納得するに至っていない対応に対し、このままでよいのか疑問を持つに至っている。
直接の担当についても、毎回、繰り返す談話や、抗議はあっても、何ら効果がないまま、北朝鮮の行動を抑え込むに至っていない。このような対応は、防衛になっていないし、発射されたミサイルを即時把握していない、または情報すら米国任せでは完全に敗北の道を進んでいるとしか思えない。平和ボケをした我が国の行政を案じている一人である。
先制攻撃を行う時期ではないとの判断は確かにあるが、指をくわえて待つばかりなのか、拉致問題にせよ、これまでの挑発行為に対して具体的な対応がなされないまま、近隣諸国との接触は、他力本願である。近隣諸国と仲良くすることを否定はしないが、わが国独自のしかるべき対応があると思われる。ミサイルの発射が射程内で出漁している漁民への被害はなかったことは幸いであるが、万が一被害を受けた場合、どのように対抗するのかの筋書きすら明確ではない。
なんとも頼りない政府であり、このままでは安心して暮らすことはできない。国防の意味をもう一度考え、具体的に国民に知らせる必要があると思われる。被害があってからの対応で果たして良いのかも疑問である。核弾頭が、都内に落ちれば、数百万人の死亡が現実となる。これがなければ対応出来ないとなるとすれば、防衛ではなく、起こるべくして起こったという、確証をつかめなければ反戦出来ないという理不尽な結果が見えてくる。
我が国が戦争放棄しているとしても、戦争ができないのではなく防衛すらできない国ということになる。そこまで放棄しているとは思えないし、現実に自衛隊が合法的に存在しているではないか。
何のための自衛隊なのか、米国に対しての遠慮なのか、それとも国連が対応してくれるとでもいうのか、平和主義はそれでよい。しかし日本民族が犠牲になっても反撃すらできない国なのか、改めて、国防の意味を政府に問いたい。北朝鮮の度重なる狂気はもはや限界になっていると判断されるのであるが・・・。自分一人の思い過ごしであれば良いのだが。