対岸で何やら網に絡まった雑草の中に餌を見つけたらしい。
昨日のブログで紹介したジョウビタキであるが、今日2羽の雄に出会った。朝から晴天で、陽射しもあった。いつもより少し早めといっても9時過ぎであったが、自分の良くいく定位置にカメラを据えた。川崎側の多摩川は、自然公園を目指し、十年前ぐらいに堰を可動式にした折に護岸も整備された。
古くは蛇籠(じゃかご)といって、頭大のゴロタを金網の細長いかごに詰めて、川な流れと直角に配置されていた。台風の洪水等で流されないように杭がところどころ打ち込んであった。最近の技法も同様に近く、一部は加工されたコンクリートブロックを金具でしっかりと止めている。川面に接する護岸は、自然石をいくつも層状に重ねて作られている。
自分の定位置はその石の上に三脚を立てて、カメラを据える。180度以上が見渡すことができ、上空を猛禽類が飛ぶ場合には、三脚からカメラを外し、手持ちにして使用している。カメラとレンズで3Kgぐらいあるため、長時間の手持ちは無理である。
目の前に小さな中洲があり、ここにも野鳥が時々来る。近接をするのに便利な場所であるが、今日はコサギが一羽しか来ていなかったため、そこを引き上げ、ダムに向かった。ダムの下には流れを止める工夫がされていて通常さらし場と呼んでいる。ここはカモ類が入る場所であり、イソシギも見ることができる。
対岸にトンビが着地していたのでしばらくカメラで追った。ふと眼下を見るとジョウビタキの雄が洪水で流れ着いたアシの枝に止まっているのを見つけた。一匹である。昨年の場所とは異なっていた。まだ飛来したばかりなので縄張りが決まらず定位置を探しているのかもしれない。数枚シャッターを押したがすぐに飛び去った。しばらくして、カメラマンの大野先生に出会い、ジョウビタキが来ているとのことで、オス2個体が目に入った。しばらく付近を飛び回っていたので、十分すぎるほど、カメラに収めることができた。
やはりカメラマンは、犬も歩けば棒に当たる方式で、探し回る方が野鳥にヒットしやすい。ただ闇雲ではなく鳴き声を頼りにする。ジョウビタキも鳴いているのであるが、よくわからなかった。