猛禽も目にするようになりました。
数日前に来月の上旬上京する旨の電話があった。大学時代の友人からである。広島市に在住し、現在も現役である。詳細は承知していないが、早くから自営している会社を息子さんへ譲渡し、経営にはタッチしていないが、相談役のような立場で活躍されている。自営業者とはいえ、定年など明確な規定はないようで、サラリーマンであった自分とはどうも様子が異なっている。自分は60歳の定年に際して、継続雇用の選択肢もあったのであるが、採用条件や後輩への思い等できっぱりやめる決意であった。実際、そうしたのであるが、今になって思うと、いささか早計だったかもしれない。
定年退職後すでに10年を経ているが、65歳ぐらいまでは働けたかもしれない。退職後半年間は、失業し、再就職のための職安へ雇用保険をもらいながら通っていた。半年後からは、友人の誘いがあり、前職に近い組織で嘱託を3年ほど経験した。その間時間を見て地域のボランティア活動や趣味の世界の割合を広げて、今に至っているが、広島の友人のように、定年がない世界も気になるところである。
定年退職後はどのように生きるかの真価を問われることになるが、これも、評価するのは自分であり、自分が満足していればどのように過ごそうとも良いのである。突き詰めて考えるほどのこともないので、成り行き任せである。そこそこ贅沢せずにいれば生活できるので、良しとしている。カメラマン同士の雑談で、野鳥の撮影に没頭すればするほど、仕事を持っていないことのメリットが話題に上がることも多い。野鳥撮影といえども、常に臨戦態勢であり、そうしなければ、つまり、仕事を持っていることによってチャンスを逃すという意味で、満足度のウエイトを高める方向を同感している。
早速関東在住のといっても遠くて埼玉県であるが4名に連絡を入れた。現在のところ予定はないとのことで、6名での新宿での宴会を予定している。 いつも行く午後3時から開店している駅横の居酒屋である。「知る人ぞ知る」の居酒屋で、もちろん利用者の多数は高齢者である。忘年会を兼ねることになると思うが、話題は孫のことや持病のことが中心で、同期の消息も重要な話題である。気兼ねなくいつあっても当時のことを語ることができる、大切な仲間である。
おそらく蟒蛇(うわばみ)と言われた大酒の身も70を超すと勢いは次第に低下し、寄る年波には勝てない。それをつまみにするのも楽しい時間である。