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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデミー16後期第7回目

2016年11月17日 00時00分01秒 | 日記

平成28年11月16日

 

 前回は工学院大学新宿の見学会であったが、体調を崩し、欠席した。今回の担当講師の所属先である。今回はがんの原因と治療をテーマとした講義であった。高齢者の参加が多い塔講座は、普段より出席者は多かった。興味深いテーマセあったが、期待に反し、特別の切り口はなく、世間で言われているせいか、目新しい話ではなかった。特に愛煙家である小生にとっては、喫煙がもたらすがんの話は耳が痛く、デメリットばかりを強調されたため居心地が悪かった。

 

 喫煙ががんの原因の一つであることは間違いないところであるが、男性の平均寿命(余命)は女性より短いことは事実であったとしても、その差を喫煙に絞っていて、必ずしも納得できる話ではなかった。反論したところで、解決するわけではないが、生命医学におけるがんへの完全な克服には至っていない段階での極論は研究者らしからぬ話の展開であった。

 

 厚生労働省の統計に基づいた話があり、がんも早期に発見すれば治る病とも言っていたが、統計上の数値にはどうにでも解釈できる点は依然として疑問が残った。つまり、世界的に見て我が国の平均余命が高いことは、医学の進歩ばかりではなく、食生活の向上や、健康志向など多くの要因がある。一般的に言われているがんの原因は、細胞分裂時に何らかの原因で、遺伝子情報の配列が正しくコピーできず、がん化する。がん細胞は増殖し、その制御が不可能となる。リンパ液や血液によって体内をめぐるため、転移し、最後は死に至る。ここでいう何らかの原因がなんであるかは、人によって異なり、個人差があるようである。

 

 個人差が原因に出てくるとサプリメントなどの健康食品が生まれてくる原因なのであるが、講師はきっぱりと効果は疑わしいと断言していた。実際に体内で不足している物質はなんであるかは測定できると思うが、突き詰めた話はなく、これも統計による傾向に行き着いてしまう。人体の詳しいメカニズムと食性の関係だけでも明確な答えは出せないようで、バランスよく食するとの、雲をつかむ話で終わってしまう。

 

 ストレスや、過重労働などの影響、紫外線やX線の影響等もあり、人体自体が持つ様々な防衛機能との関係もいまだ明確になっているとは言えない。つまり癌一つをとってもいまだ全貌を知りえる段階ではないことが分かった。