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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

早朝の地震

2016年11月23日 00時00分01秒 | 紹介

 今朝の地震の震源地は福島県沖で、4年前に起きた東北・東関東を襲った地震の余震との分析が気象庁から出されている。幸い死者を出さずに済んだことは、前回の地震・津波の教訓が生きた形となった。いまだに復興途上にある地域も残っていて、ようやく普通の生活を送ることができるようになった矢先のことで、地震・津波と生活が余儀なくされることが明らかになった。一時は千年に一度の偶然が起こったこととし、生きているうちは二度とないなどの思いが覆されたのではないであろうか。

 

 津波の恐ろしさは消えかけたように見えたが、実際に引き起こされた地震や津波は、前回の規模に比べると小さかったのは不幸中の幸いである。早朝の発生は、人々の活動が始まる時間帯であり、火気を使用した世帯もあったが、火災には至らず、この点だけでも幸いであった。また通学や通勤時間帯よりは前であったので、交通機関による災害がなかったことも幸いであった。

 

 震度5弱といえども津波が発生することは、教訓にしたい。自分も今まで、震度が大きくないと津波は発生しないと思っていた。しかし震度の大小にかかわらずに津波が発生するのである。特に海岸に面した地域は一層津波対策に力を入れたほうが良い。漁村では、津波による犠牲者が多く出たとしても、便利さの理由もあって、なかなか高台へ住居を移すことは難しい。津波を経験したことがない居住者が、住み着けば、いずれは津波の被害も遠い昔のこととして忘れ去られてしまう。そのことは、また起こる津波の災害を大きくしてきた。

 

 地震予知すら電源を入れていなかったラジオやTVのせいばかりではない。実際に予知が不可能なのである。今回も緊急地震速報は聞いていなかった。震度5以上であると自動的にTVやラジオが起動するとの話であったが、どうなってしまったのであろうか。もちろん、消防のサイレンすら聞き及んでいなかった。福島ではどうであったのか知人に聞いてみようと思っている。

 

 地震や津波は時間を特定できないところが一番厄介である。ほとんどの方は深夜の熟睡時には対応が取れない。日頃からの避難訓練といえども深夜に行う訓練はどこの自治体でも行っていないであろう。どこかに、人間の生活リズムを優先し、自然の脅威をないがしろにしていることに気づく。