鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

カメラマンの雑談その1

2016年11月26日 00時00分01秒 | 紹介

 野鳥撮りのカメラマンは朝早くからの出勤()である。雨が降ろうが、風が強くてもなんのその、天候には左右されず、早朝からの奮闘であり、休むこともない世界である。3~4Kgの撮影道具を背負って、この時期では防寒着は欠かせない。まるで通勤ラッシュ時のだるまのようでもある。それも相手任せの撮影で、打ち合わせも事前準備も決まってはいない。出たとこ勝負である。相手は小物から猛禽類の大物までである。一向に被写体は静止してくれない。

 

常 に動きのある野鳥撮影は、一般の写真撮影とは基本的に違うのである。所有する機材といえば、望遠鏡、カメラ本体、三脚、交換レンズ、コンバータ、予備のバッテリぐらいで、さほど多くの機材を持参するわけではない。むしろシンプルで、重要なのは、カメラ本体に組み込まれた機能をいかに使うかである。撮影は、本体の機能と望遠レンズの倍率である。様々なフィルターも大いに関係するが、瞬間に繰り広げられる撮影対象の変化に追従できなければ、手こずる操作(事前に設定した撮影条件の変更、倍率の変更、交換レンズの脱着等)は禁物である。

 

 一瞬の判断と行動とが野鳥撮影には欠かせない。いかにカメラに収めるか、静止した被写体ではない以上、相手任せの行動を察知しないとカメラに収まらない。撮影条件は刻々と変化し、カメラの持つオート機能の使用では、おのずと限界が来る。被写体は常に変化し、同じ場所にいつまでもいない。したがって長年のカンによって、設定条件を瞬時に変えるのである。静止画は期待できない。連続撮影で、シャッター速度1000分の一秒ぐらい以上を目安にする。

 

 ピントの追従する機能も大切である。ジィートしていないので、瞬時の変化にピントも追従できなければ、常にマニュアルでピント合わせが必要になる。カメラ本体の追従機能は、カメラメーカーによって異なるし、左右の動きと前後の動きの両方を兼ね備えていなければならない。

 

 より鮮明に被写体をとらえるには、ブレを減少することと、ISO感度を高めにしないことである。ISO感度は200~400以下にしたほうが良い。ISO感度を上げることによって画像が荒れてくる。レンズの明るさも大切で、晴天ばかりではなく、逆光や、シャッタースピードを高めとするため、露出が解放でも、明るめに写し込まないとアプリによる画像の操作だけに頼っても満足できる写真にはなりにくい。明るいレンズは高価なりがちで、年金暮らしには簡単に取得できる代物ではない。