(画像無いから、「バトルフィーバー」CDジャケット)
「バトルフィーバー」には「八犬伝」俳優がいたりします。しかも二人。
「バトルフィーバーJ」といえば、「ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」を
除いた場合の東映スーパー戦隊シリーズの第一弾です。同じ集団ヒーローモノ
なのに何故除外? と思ったらば、「巨大ロボットが出てくる」のが
「スーパー戦隊シリーズ」なのだそうで。
「戦隊モノ」としてくくっていいなら上記2作品もシリーズに入るのだとか。
ふーん。
で、「バトルフィーバーJ」。
「~戦隊」とか「超~」の冠言葉がつかないシンプルイズベストな戦隊。
「踊って戦う」ので「バトル」+当時流行ったディスコ風「フィーバー!」を
足してまんまそのまま「バトルフィーバー」。
でも、バトルジャパンは空手&カンフーで、フランスは何故かフラメンコ。
コサックはコサックダンスそのままでいいとしても、どこの国か判らなくて
幼児の頭には疑問符大。指折り追ってメンバーの名前を言うと、必ず最後まで
名前の出てこないメンバーだったり。そもそも「コサック」=ロシアなんて
幼児に判るわけがなかろう。「七色インコ」みたいな仮面しくさって。
アメリカはディスコダンスで、ケニアは未だに踊りがよく判らない。
詳しい背景設定は忘れたけど、「秘密結社エゴス」という怪しげな宗教が
絡んだような組織が世界征服を狙っている(?)というので、国防省が
優秀な人物を世界各国から集め(でも舞台が日本だから全員日本人)、
日本の科学技術を集結して造られた巨大ロボットと共に「バトルフィーバー」
として結成させて、エゴスと戦う・・・確かこんなあらすじだったと思う。
なにぶん、幼少時の記憶とその後の追加情報しかないのでここまで。
レンタル出てないしーーーー。
で、その「バトルフィーバー」を指揮するのが、倉間鉄山将軍。
真っ黒な正統派スーツで、どこか明治のモダニズムを漂わせながらの登場。
日本刀を持って怪人に立ち向かったこともある将軍は、子供心にも
「カッコいい!!」
と思うと同時に「すごく怖くておっかない」とも思っていたり。
でも、「将軍」ですよ「将軍」。「長官」「指令」「博士」でも無く「将軍」。
同じくらい古風めいた日本的な呼び名といえば「館長」(@ハリケンジャー)
もあるけど、あっちののほほんとした雰囲気とは正反対で、どっか刹那的で怖い。
つーか、それ以前に「ハムスター館長」という辺りでハリケンは負け。
で、その「倉間鉄山将軍」を演じられたのが、東千代之介。
長唄6代家元の生まれで、故・坂東三津五郎に弟子入りし、東映時代劇の
花形スター。晩年は日舞若菜流の家元だったというとても凄い人。
生まれも育ちも芸風も顔も良いのはもちろんのこと、立ち居振る舞いが
実に素晴らしい。
だって、日舞を少しでもかじったことがある人なら判ると思うけど、踊りは
指先や手の動きはもちろん、裾さばきと足の位置&重心が大事。
ここがしっかりしてないと身体全体がぐらつくから。
話が逸れたので戻して。
「バトルフィーバー」には「八犬士」を演じた俳優がいるというお話。
一人は倉間鉄山将軍の東千代之介。
「東千代之介」といえば、昭和29年の「里見八犬伝5部作」にて「犬塚信乃」
を演じた俳優。その後には「椿説弓張月」の鎮西八郎為朝も演じ、いわゆる
馬琴の2大作品の両主役を務めた時代劇俳優。
そして東千代之介といえば中村錦之助。
「白馬童子」「紅孔雀」、もちろんこの「里見八犬伝」でも「犬飼現八」と
して競演です。
で、ですね。
その約30年後の角川映画「里見八犬伝」にて「犬飼現八」を演じたのが、
バトルケニア@曙四郎を演じた大葉健二。
大葉健二氏については、以前に「角川版八犬伝」でいろいろ書いたので
今回は割愛。
こんな見方をするのは私ぐらいだろうけど、「八犬士が出てる戦隊!」
ってことで、それだけでもう萌えてしまってるわけで、ええもう。
でも、なんとなく凄くないですか?
戦隊シリーズ長いけど、「八犬伝」に絡んだ俳優が二人も出てきた戦隊は
なかったと思うし。来年は戌年。そういうのに引っ掛けて「八犬伝」を
モチーフにした戦隊とかって出てきたら面白いのになーと。
そんなこと考えながらだらだらと書いてみました。
「バトルフィーバー」。東映チャンネルとかで再放送したら見ること必須。