京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

胡麻すりのススメ。

2009-03-12 21:19:42 | 妻!の料理
先週、幼稚園バレー部の卒園お別れ会がありました。
(子供が卒園すると、当然、そのママも卒園なのです)
お別れ会は、幼稚園の地下ホールで
在園児ママが作った料理を持ち寄って、行われました。

各種料理
前菜・スープ・メインディッシュ・デザートに至るまで
いろいろ揃った豪華版です。
現役バリバリ!ママの料理だから
どれも美味しい!

特徴としては
結構、イタリアンとかエスニック系の
しゃれた料理が出てくるところが
自慢です。

今回、私がはまったのが
メキシコ料理?

トルティーヤとかいう・・・
トウモロコシ粉で作ったポテトチップスみたいなの
あの、タコスみたいなやつです。
私、実はあれが苦手だったのですが
(香辛料がきつくて・・・)

その、トルティーヤに載せるディップ
(クリーム状の料理をチップスにつけて食べるわけです)
ヨーグルト風味で、生野菜とかオリーブを混ぜ混ぜして・・・

ディップをトルティーヤに乗っけて食べると
あら不思議!
トルティーヤの香辛料のしつこさが消されて
ディップのヨーグルト風味と
何ともいえないハーモニーを奏でるのです!

こ、これは、美味い
(冷や汗モノの美味さでした)
近頃、エスニック系の店に行けなくて
この手の味に飢えていたので
も~食べまくってしまいました。




私が何を作って行ったかというと
(あと残り3年在園です
一つはあんぱんです。


(20数人分だから大変でした)

奥の胡桃が目印のは
バターロール・白あん・渋皮煮入り
手前のブドウのほうは
フランスパン・粒小豆あん・渋皮煮入りでした。
(ブドウが焦げて変になったので
 後から外しました)

去年は、月餅饅頭を作りましたが
これは、あまりにも大変だったのでやめました。

あんぱん
基本的には簡単ですが
個数が多くて、やっぱり大変でした。

でも、あんぱんに限っては
焼き立てよりも、翌日食べるほうが
味が馴染んで美味しいので
おもてなしにはオススメです。



それから
もう一品

地味すぎて、自分で噴き出してしまいましたが
イカの酢味噌和えを持って行きました。

パーティーメニューとしては
どうかと思いますが
(ホッコリしてしまって、盛り上がりに欠ける?)
私の一番の得意料理ですし
(他のは、ちょっと自信ありません・・・)
箸休めにはちょうど良いので
思い切って持っていくことにしました。



結果としては
3人に、作り方を請われたので
上々の評判と言って良いでしょうか。

作り方・・・
これといった技術が居るわけでなく
じゃ~何が必要なのかと言えば
若干の手間暇
これをかけたら
誰でも美味しく作れる!という

せっかくですから
(具材を水菜にかえてますが)
皆さんにも作り方を紹介したいと思います。

ということで
お別れ会のときは
イカの酢味噌和えでしたが

現在、イカのストックがありませんでしたので
頂き物の水菜を使って
酢味噌和えを作ってみたいと思います。


材料は・・・

(従業員さん家の柔らかい水菜、プリプリです)

新鮮な水菜と

それから
私の秘密兵器の・・・



胡麻和え製造機
すなわち
胡麻
胡麻炒り器?
すり鉢(今回、ビッグサイズに新調)
すりこぎ
美味しい胡麻和え(酢味噌和え)に
この4点セットは欠かせません!

つまりは
胡麻を炒るところから始めると
美味しい和え物が出来る
というわけなのです。

今時
インスタントの酢味噌や胡麻和えの素などありますが
あれは、美味しい風味付けを最終的には化学調味料に頼っているので
ちょっとしつこい味がしますね。

でも
胡麻和えは
手作り、手間暇、愛情かけて作ると
それに応えて
素材から味を引き出してくれるので
基本的な調味料だけで美味しく作れます。
(私も、最初はダシの素を加えてましたが、今は使ってません)

かくいう私も
もともとはインスタント派(もしくはスーパー惣菜派)でしたが
辻しば家に嫁に来て
大ばあちゃんの作る胡麻和えを食べてから
目からウロコが落ちました。

辻家には
胡麻和え製造機が常備してあることもあって
作るのは、もっぱら大ばあちゃんの仕事だったんですね。
私も手作りで
胡麻煎りから作るようになりました。
(最初は、見習いならぬ、味見・習いでしたね)



《胡麻和え・酢味噌和え》

基本的には
まず、胡麻を炒ってから擦る。

それから、適時、砂糖・醤油・みりん・白味噌・酢など
必要な調味料を加えていきます。
量は、まったくの目分量。
味見をしていって、追加投入・・・
おばあちゃんの味(美味しいと思う味)に近づけていきます。

①同時進行で
 合える具材を茹でます。
(胡麻すりと、どちらが先でも良いでしょう)



水菜は細いから
茹で加減が難しいですね。
シャッキリした歯ごたえも残したいが
歯の無い者にも食べやすいように
ある程度、しっかり茹でておかないといけません。
いつも判断に迷います。


茹で上がったら
冷水にしばらく浸けてから、絞ります。
(イカの場合は、ざるに上げて、
 粗熱がとれてから、細切りします)

②ガス火で胡麻を炒ってから
 すり鉢でよくすります。



胡麻は、洗いゴマでも、炒りゴマでも
それほど風味は変わりませんが
こだわるならば、洗いゴマが良いかな。

ガスの中火でよく炒って
プチプチと弾けて、香ばしい匂いがしてくるまで
炒りますが
あんまり炒りすぎると
香りが強すぎて、しつこくなるので
要注意です。
(胡麻和えは、こういう些細な点で気を遣います


(小麦色になるまで炒ると、丸く膨らんで
 プチプチとした食感に変わります)

炒った胡麻は
熱いうちにすり鉢に移して・・・
ごく弱い力で
丁寧にすっていき

5~10分くらいでしょうか
腕がだるく、しんどいなと感じてくる頃
だんだんとシットリしてきて
脂がにじみ出てきます。



このくらいまですると
胡麻のネッチリ感が出てきて
一層風味が増します。


(もうちょっと練っても良かったかな)

③練り胡麻の状態になったら
 砂糖と醤油を加えて・・・


 
ペースト状になるまで摺ります。



胡麻和えにするなら
このペーストと茹でた具材を合わせて
あとは
醤油とみりんで味を調整していきます。

さらに
酢味噌和えにするのなら
白味噌と酢・からしを投入します。


(ちょっと酢を入れすぎた



酢を入れすぎた味で
味見をしてみると
かなり、市販の酢味噌の味に近く
ちょっとシツコク感じました。
ご家庭では、様子を見ながら
酸味控えめにした方が良いかと思います。

白味噌
おもてなし用特別バージョンで
老舗のを使いましたが
あまり違いは感じられませんでした。
(う~ん、値段の違いというのか・・・)

④よく練り合わせたペーストと
 具材を合わせて、よく混ぜます。



今回の具材は、水菜と油揚げ

油揚げは、キッチンペーパーとラップでくるんで
チン!
手抜きですが、油落としにもなり
少し長い目に加熱すると、カリッとして
風味が増します。

⑤盛り付けして
 飾りに、炒りゴマをふって仕上げます。



地味な料理ですが
手間をかけるほど美味しくなる逸品です。

(胡麻和え)ほうれん草・ブロッコリーなど
(酢味噌和え)イカ
(胡麻酢和え)ズイキ・・・胡麻・砂糖・酢・塩

忙しい時でも
無性に食べたくなったりしますね。

普段はスーパーで買ってるという方も
ちょっと気が向いたときにでも?
是非お試しくださいませ!