日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

前略

2018年01月10日 | Weblog
K様

初めまして。作曲家のTともうします。

本日の朝日新聞の記事拝見、すごく共感を覚えました。

歌は人々の生活に根ついた物で大衆の心を歌ってこそ、歌といえるのです。

だからグループで派手に踊ったり、サーカスまがいのパホーマンスなど一切不要です。

人生の苦悩や故郷や青春へのノスタルジアを思い起こさせない歌やパホーマンスは歌といえる代物ではないのです。

つらい思いを経験する大人の心を癒やし勇気つける歌こそ、いつの時代にも必要不可欠の物です。
ところが現在の音楽はいったい何者でしょう。

グループでやる踊りもパフオーマンスの中に歌がある(あれは歌ではなく)BGM化した 心なき単なる音の羅列に過ぎません。

一部の未熟者を除いて大多数の大人はあれらを歌とは認めていないでしょう。だからテレビのスイッチを切ることになるのでしょう。

歌でないものを歌として取り上げる低レベルなプロヂューサーががんになってますね。

彼らを一掃して歌の本質がわかる新しい感覚のプロヂューサーが求められているのです。

昔NHKには後藤田純生さんという名プロヂューサーがいた。四十年前に彼が選んだ歌は今でも歌われています。

考えるに日本人の心情を最もうまくとらえているのは演歌だと思います。

演歌がなくなれば日本人の心の歌はなくなります。世相の移り変わりや、時代の流れに影響されながらも、基本は演歌の心です。

だから我々作曲家は平成の歌作りに邁進しなくてはなりません。


お互い評論家であってはいけません。次世代に受け継がれる素地を作って若い人にバトンタッチをすることが使命です。