雪の成人式
女性たちは和服にボアーショールと言う晴れ姿で式場に臨んでいた。
テレビのリポーターが、雪を踏み踏み急ぐ女性にインタビューをしていたが、雪のため足場が悪く、滅多にはかない足袋が汚れてしまったと泣き言を言っていた人もいた。
足袋が雪水を含むと足元が気持ち悪くて気の毒だ。
それにつけても思い出すのは、東北大震災当日の気温の低さである。
私の記憶では確かマイナス5度だった。海水にずぶ濡れになり、その上に外気がマイナス5度とはいったいどんなに寒かったことだろうと思うと身震いがする。
人の一生は明日の見えない手探り状態だから、何が起こってくるのか知れたものではない。
今日の新成人たちはこの大雪に迷惑顔をしながらも、成人式を寿いでいたのは、こんな晴れやかな日も一生に1度は必ず来るものだと、はるか彼方に過ぎ去った自分の成人式を思い出したことだった。
女性たちは和服にボアーショールと言う晴れ姿で式場に臨んでいた。
テレビのリポーターが、雪を踏み踏み急ぐ女性にインタビューをしていたが、雪のため足場が悪く、滅多にはかない足袋が汚れてしまったと泣き言を言っていた人もいた。
足袋が雪水を含むと足元が気持ち悪くて気の毒だ。
それにつけても思い出すのは、東北大震災当日の気温の低さである。
私の記憶では確かマイナス5度だった。海水にずぶ濡れになり、その上に外気がマイナス5度とはいったいどんなに寒かったことだろうと思うと身震いがする。
人の一生は明日の見えない手探り状態だから、何が起こってくるのか知れたものではない。
今日の新成人たちはこの大雪に迷惑顔をしながらも、成人式を寿いでいたのは、こんな晴れやかな日も一生に1度は必ず来るものだと、はるか彼方に過ぎ去った自分の成人式を思い出したことだった。