保安院の説明
審議官が滋賀県と京都府に原発の安全性について説明した。どちらの知事からも納得が得られなかった。当然だろう。
1次のストレステストで安全性は確保されたとは言いがたい。
安全委員長が1次テストだけでは安全とないいがたいと、はっきり言葉で語っているにもかかわらず、一時テストは安全だから原発は安全だと、どうして言い切れるのか。ましてや現実に起こった福島事故の反省の上に立った安全基準も未だに確立されていないのに、どういう面を下げて安全の説明にきたのか。
この辺が一般常識からすると専門馬鹿の集団で、真の意味での保安院にはなっていないということだ。自分の良心に従って安全と言い切っているのだろうか。自信をもって言い切るなら、おめでたき人の部類だ。総理は国際会議の場でなんと言ったか。 想定外と言うことを想定しておくのが事故を起こした我が国から世界の安全に向かって発信する安全策といったじゃないか。此の発言の重みをどのように受け止めているのか。 滋賀県知事が問題提起しているように滋賀県は関西1500万人の生命線になる水瓶を持っている地域だ。大飯原発から100km以内にある琵琶湖が汚染されたとき、君はどう説明するのか。少なくとも関西には人が住めないのだぞ。 事の重大性から考えてみて、求められているのは絶対の安全性だという認識が保安院にあるのか。そこまでの目標を持って何故作業をしないのだ。福島原発の耐性テストを倍近くあげてそれで絶対の安全性が確保されたのか。保安院が妥当としてもまだ委員の中には反対している人がいるではないか。君たちの計算上の安全よりは、専門知識も何もない、何も知らない人たちの直感する安全性の方がよほど信頼が置ける。