日々雑感

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盆梅

2013年01月19日 | Weblog
盆梅

身震いする、この一番寒い時期に、盆梅の展示会が行われる。
老木の中に小さな枝がでて、可愛い花を付けている。
美しさ、優雅さに見とれたが、立ち止まって考えて見ると、これまで育て上げた人の思いが伝わってくる。
梅の命に手入れをして、丹精込めて、作り上げられたのが、いま目の前にある見事な作品群である。
もしこれが手を加えないで、梅の意志通りに、育つままに放置していおいたら おそらくこんな芸術作品にはならないであろう。心を込めて人間の意志に近づくように、育てたからこういう盆梅ができたのだろう。

人間だってそうだ。子供を教育するには親が丹精込めて大人に仕上げなくてはならない。子供は子供の人生があるから、自然に任せれば良いという意見もあるが、それはある程度おおきくなって、ものごとの判断力が付いてから、後の話である。乳飲み子の時代から成長するがままに教育もせずに放っておけば果たして、人間としての成長が見込めるだろうか。
身体はともかくも、心の成長には親のしつけや、大人の感覚を子供に伝えていかなければ、心は野生児に育ってしまう。子供を一人前にするということは盆梅を作りあげるのと同様に、親は子供の生育に丹精を込めて教育しなければならないと言う事だ。

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