日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

近頃の歌

2011年01月14日 | Weblog

近頃の歌

若人向け ダンス付き歌。 歌の合間にアクロバット宙返り。あれが歌か???

歌の本質はダンスや振り付けや、奇抜な衣装や化粧ではない。歌にならないような歌でも
異体によって人目を引きつけることを計算して演出が行われる。

歌と言うよりは踊りのバック音楽がある。こういう種類の歌は決して心に残らない。
その場限りの若人の持つ、エネルギーの発散用具に過ぎない。それは心にしみこまないからだ。
そうなると、詩の美しさや、メロデイの美しさはどこかえ飛んでいってしまって、心には何の感情も痕跡も残さない。
アップテンポは20代の人間だからこなせるのであって、30代以上になると生理的に無理である。40,50代になるリズムやテンポにはついていけない。したがって若いときに歌い踊った青春時代の諸々の思いが詰まった感情が、どこかへ飛んでしまって、歌がなくなっている。こういう訳で、若き日にうたった曲とは完全に無縁となる。

 人生を知るというのか、若い日の反動とでも言えばよいのか、中高年になると歌える歌を求めるようになる。有り余ったエネルギーの発散は必要ない。肉体反応型の歌から心反応型の歌へ好みが変わっていく。つまり心に響く歌を求めるようになる。
今テレビで取り上げられる歌は、まさしくこういう事情をくみ上げて、中身は中高年向けの歌ばかりで、番組自身もめっきり数が減っている。
それを思うにつけ、歌事情を何とか改善しなくてはならないと思う。


最新の画像もっと見る