昨日は、南青山の根津美術館に、尾形光琳筆国宝の燕子花図屏風を観に行った。毎年燕子花が見頃の頃に特別公開している、今年は早めに入場時間の予約をしておいてよかった、実はちょっと疲れてたのでチケットを買ってなかったら「来週にしよっか」となってたかも、おまけに当日券は売り切れで、チケットのない人たちが入り口に長蛇の列を作っていた。展示室では、夏草図屏風も展示されていて、松林図屏風もいいけどこういう装飾的なのもいいなぁ〜と、うっとり過ごした。
チケット、おしゃれでしょ
ここには国宝が7点、重要文化財が88点と、個人のコレクションとしてはとてつもない東洋の美術品が収蔵されている。チケットの図案にもなっている双羊尊が展示されてる、2階の中国の古代の青銅器のコレクションは圧倒的。馴染みのない形をした装飾の施された品々に、これってどうやって使ったんだろう?とか、棒を渡して二人で抱えたのかな、とか二人で妄想。基礎知識が全くない中国の青銅器、描かれている紋様がなんとなくナスカの地上絵みたいにも見えて、交流なんてなかっただろうに不思議だねぇなんて話をしながら外に出た。
本館の何倍もある広い庭園もお目当ての一つ
池の周辺に茶室が4箇所、根津美術館八景と呼ばれるポイントがあり、起伏のあるお庭散策を楽しいものにしている。創立者の根津嘉一郎は東武財閥の創設者にして武蔵大学・武蔵高校・中学校の創立者。彼のコレクションが財団化され、邸宅を改装して開館したのがこの根津美術館。当時の面影を残すお庭の広さは、なんと17,000平米。昨日は風は強かったけどいいお天気で、お庭散策にはもってこいだった。
八景の一つほたらか山あたり
離れたところからも見える燕子花は満開
お庭の奥にある薬師堂の美しい青紅葉
薬師堂の清々しい竹林
来館者みんなのお目当ての燕子花
尾形光琳の屏風を見た直後にこれを観られるなんて素敵
よかったね〜と出てきてから、正面をパチリ
週末に青山に来たらやっぱりファーマーズマーケットに行かなきゃね、青学の真ん前にある国連大学の敷地が、週末開放されて青空市が開かれている、そこに向かった。その時の記事じゃないけど、様子はここのほうがわかりやすいかも。
前回も同じようなアングルで写真を撮ってて驚いた(笑)
3時過ぎに行ったので、そろそろ帰り支度してるお店もあったけど、逆に割引タイムに入ってるお店もあった。冷蔵庫の中に生野菜が乏しくなってきてたので、スーパーではなかなかお目にかかれないような野菜や、産直の果物を購入し、小腹が空いたのでキッチンカーで焼きおにぎりと炭焼きポークを買って、空いてた椅子に座ってもぐもぐ。晩ごはんはここで大量に買ったセリでセリ鍋、珍しい野菜のサラダ、など、出張で欠乏しがちだった緑の野菜を補った。
久々にアートの補給もできたし、野菜もたくさん食べられたし、1万歩を超えるおでかけとなったし、楽しい土曜日だった。
知らんかった。
旧財閥系の美術館なのに凄い所蔵品。
庭園がまた見事!!
いつか行ってみたい。
東武鉄道を興し茶人でもあった根津嘉一郎の目利きと、
美術館を信頼して寄贈したコレクターが作り上げた素晴らしい東洋美術の美術館です。
今の政治家や起業家は、明治の先達たちに学ぶべき、と思ったりします。
全てが小粒、全てが自己中心的になったものだと、きっと草葉の陰で嘆いておられることでしょう。