前日観光を終えて、宇治から京都へ向かう電車の中で、翌日の室生寺と長谷寺への旅程を確認していた。予定していたその日が、偶然大和四寺特別参拝の今年の最終日ということを知った。しかもまだ予約可能。朝の近鉄特急の予約を1時間早めて、室生寺で10時から、長谷寺で14時からの参拝の予約を申し込んだ。全てインターネットで可能って、すっごく便利〜。
それぞれのお寺で僧侶の説明を伺い、護摩木に願いと名前を書いて奉納し、お勤めをしていただき、本尊を特別に参拝させていただく。巡礼着を最初の寺院でいただいて、参拝した寺院で御朱印もいただく、という内容。なんちゃってお遍路さんである。
室生寺ではあたし達を含む4名に対して、女性の僧侶がお寺を説明してくださり、金堂でお経をあげて下さった。本堂の如意輪観音菩薩様は美しかった〜。そこでは別の男性の僧侶から、如意輪観音菩薩像の説明を頂いた。
その後は自由に拝観ください、ということだったので、6月の雨の日に来た時には途中までで断念した、奥の院まで参り。
五重塔は相変わらず美しかったけれど、奥の院までの階段は険しく、年齢的に今回がラストチャンスだったかもと思えた。
これでおしまいかと思いきや、右に折れてまだ登る。女人高野、女人の信仰心を試すかのような厳しさであった。
膝が笑う〜とか言いながら下山して、バスに乗って最寄の近鉄の駅まで戻り、長谷寺駅へ移動。参道途中で温かい鍋焼きうどんで暖まってから、2時の約束に間に合うよう長谷寺へ。6月に来た時に長い車の行列を見たハイヤーの運転手さんから、「駐車場に入るまでに1時間以上待ちますので諦めましょう」と言われたお寺への再トライ、今回はすべて公共交通機関で。
東京のお寺の出身で大正大学を卒業した後長谷寺で研修中、来年の3月にはそれも終えて自分のお寺に戻るという若い男性の僧侶から、あたし達2人だけに1時間かけて、自分の修行時の経験や今の日々のお勤めの話を交えつつ、お寺の主な場所の説明を受けた。お若いけれどとても優秀な方だなぁと感銘を受け、豊かな時間をいただき感激。
真言宗豊山派の修行は、滝行のようなものはないのだけど、この時代に外との接触を一切絶って、スマホもテレビもラジオもなし、の40日間。一番辛かったのは肉じゃなくて甘いものが食べられないこと、糖分といえるものは数日に一度だけ出る果物だけ、修行が終わったら大和八木のミスドでドーナッツ食べよう!を合言葉にして同期と乗り越えた、修業後に返してもらったスマホを手にしたとき重く感じた、など。経験者にしかわからないことを、いろんな箇所に散りばめて。尚且つ様々ないわれや歴を随所で立ち止まって教えて下さった。このかたに長谷寺を案内していただけたことは、本当に幸運なことだと思えた。
本堂内舞台の磨かれた床は、桜の時期の薄いピンク、紅葉の時期の赤、雪が降れば真っ白、に染まるそうだ。
本堂外舞台でお経をあげていただき、ご本尊の説明と特別参拝の方法を伺って終了。ご本尊の十一面観音立像は、高さ12メートル。国宝なのに直接足を触ってお祈りができる。あたし達以外に誰もいない空間で、静かに願いを聞いていただいた。
あまりにも有名な回廊、萬灯籠の準備が進められていた。我が家も一つだけ、名前と願いを入れていただく寄付をした。ちなみに、今年のゆく年くる年に十数年ぶりに出るそうで、NHKのスタッフが準備をしておられた。
急な斜面を折れ曲がって龍が降りていく姿にも例えられる
花の寺として名を馳せる長谷寺、今は寒牡丹の季節だった
2人とも感動で興奮気味に長谷寺を後にした。途中大和八木で特急に乗り換えて京都に戻りホテル到着、しばし休んで夕食へ。偶然発見した特別参拝という機会に、心があらわれるとはこういうことに違いないと思いつつ、2日目が終わったのでありました。
女人高野!
四国に 西の高野と言われるお寺 太龍寺があります。
山全体がお寺のもので 昔の栄華がしのばれますが
登るには四国最大と言っても良い難所だったそうです。
しかし 今はロープウェーで登れます。
そのロープウェー できたのが平成4年だというので
30数年前までは 歩いて登っていたんだそうで ビックリです。
信仰の力ですかね。
女人高野ってどこも厳しいのかしら(苦笑)
死ぬほど階段を上り下りした後
そこそこ階段にある長谷寺に行ったので、今日は筋肉痛です(笑)
お寺の縁起を伺って、本堂でお経をあげていただき、
すっごく清々しい気持ちになりました。
今年は色々あったので、そのモヤモヤや気掛かりを全部引き受けてもらった気分です。
なんちゃって巡礼万歳、みたいな(笑)
こういう人とも場所ともの出会いがあれば何度も行きたくなるんでしょうね
kebaさんご夫妻が京都に惹かれる思いが伝わってきます
とにかくワンサカ人がいないこの時期 狙い目ですね
覚えておきます
旅先には筋肉痛対策の湿布持参ですねー
6月の奈良の長谷寺は空振りしましたけど(苦笑)
連休の翌週なんかに予定を入れれば少しは日本人旅行客が少ないかな
でも焼け石に水かなぁ〜みたいな悩みがありつつ
でもって、その時そのタイミングで自分が行きたい場所、
混んでいても「行きたかったんだ」と納得というか諦められる場所、
に行くことにして、比較的毎回楽しめてます。