2016年1月に出版された『上野千鶴子のサバイバル語録』を読む。 ↓
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902548
私は上野さんとほぼ同じ時代を生きてきて、これまでずっと思ってきたこと、
そして今、思っていることを、代弁してくださっている箇所がいくつもありました。
新たに気づかされたところもあります。
その中の一部を引用させて頂き、自分なりの言葉を付けさせて頂きます。
(1)サヨナラを言うために書く
書くという行為は、いつでも、思想にかたちを与え、それにケリをつけるためにある。
人はいわばサヨナラを言うために、それについて書くのである。
(この言葉を見た時に震えがきました。まさに私の気持ちを言い当てていると
思ったからです。 昨年から今年の初めにかけて、私はある時期の自分について、
取り憑かれたように書きました。 それは、あの時の自分にケリを
つけたかったのだと気づきました。 すっかり書いてしまったので、
もう何も思い遺すことはありません。清々しい気分です)
(2)あたしのメシも心配してほしい
風邪をひいて寝ている妻の枕元で、「メシの心配はしなくていい。オレは外で
食ってくるから」と言った夫の話である。
「あたしのメシはどうなるのよ!」と寝ている妻は言いたいところだろう。
こんな夫でも、妻から離婚されずにきたのが、これまでの日本の男だった。
(あの時のあなたへ。 お腹をすかした子供たちもいたのですよ)
(3)夫を人間として尊敬できるか
男として尊敬できなくてもOK、でも人間として尊敬できなければ、
それが関係の終わりです。ひとを見る目がなかったと己を呪い、すっぱり捨てましょう。
(4)不幸な母であることをやめる
不幸な母親は子供を不幸にします。どんなやり方であれ、まずあなたご自身が、
不幸であることをやめること。
(5)愛よりも理解がほしかった
母親は娘に「おまえを愛してる」と言うが、それは娘には「不条理」と聞こえるーー
お母さん、わたしはあなたから愛よりも理解がほしかったのよ。
(6)母娘対決のタイミングを逃すな
私は、18歳で家を出て、できるだけ親元に寄りつかなかったの。
私が43歳のときに 母は乳がんで亡くなった。介護もしたけど、
すでに母は弱者になっていたから 追い詰められない。対決の機会を逃しました。
だから若い娘たちに言いたいのは、親とちゃんとした大人の関係を作るためには、
母が強者のうちに対決しなさいということね。
(私が39歳になってすぐに、母が亡くなった。それまでもずっと病気だったので、
対決するなど思いも及ばなかった。だが、娘たちとは……まだ間に合う)
(7)追いつめられたとき、夫は助けてくれたか
人生でいちばんと言っていいほど大変な子育てのとき、相手が何の手助けもしてくれない
なんて、許せないじゃない。自分がいちばん追い詰められたときに関わってくれない
男なんかとセックスできるかって話よ(笑)。
(8)時間を一緒につぶしてくれるのが家族
時間を一緒につぶしてくれるのに、いちばん安直な相手は家族である。
子どもたちは、自分の人生の時間を、20年間ばかりわくわくどきどきさせてつぶしてくれた 相手だと思って、それ以上の期待をせずに感謝して送り出そう。
(遠く過ぎてしまってから、このことに気づきます。あんなにわくわくどきどき
させてくれたことが、最高の親孝行です)
(9)親業の最終目標
親業のゴールは、子どもからある日、「もうあなたは要らない」と言ってもらうこと。
(子どもから言われて、初めて自立できた気がします。ありがとう)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902548
私は上野さんとほぼ同じ時代を生きてきて、これまでずっと思ってきたこと、
そして今、思っていることを、代弁してくださっている箇所がいくつもありました。
新たに気づかされたところもあります。
その中の一部を引用させて頂き、自分なりの言葉を付けさせて頂きます。
(1)サヨナラを言うために書く
書くという行為は、いつでも、思想にかたちを与え、それにケリをつけるためにある。
人はいわばサヨナラを言うために、それについて書くのである。
(この言葉を見た時に震えがきました。まさに私の気持ちを言い当てていると
思ったからです。 昨年から今年の初めにかけて、私はある時期の自分について、
取り憑かれたように書きました。 それは、あの時の自分にケリを
つけたかったのだと気づきました。 すっかり書いてしまったので、
もう何も思い遺すことはありません。清々しい気分です)
(2)あたしのメシも心配してほしい
風邪をひいて寝ている妻の枕元で、「メシの心配はしなくていい。オレは外で
食ってくるから」と言った夫の話である。
「あたしのメシはどうなるのよ!」と寝ている妻は言いたいところだろう。
こんな夫でも、妻から離婚されずにきたのが、これまでの日本の男だった。
(あの時のあなたへ。 お腹をすかした子供たちもいたのですよ)
(3)夫を人間として尊敬できるか
男として尊敬できなくてもOK、でも人間として尊敬できなければ、
それが関係の終わりです。ひとを見る目がなかったと己を呪い、すっぱり捨てましょう。
(4)不幸な母であることをやめる
不幸な母親は子供を不幸にします。どんなやり方であれ、まずあなたご自身が、
不幸であることをやめること。
(5)愛よりも理解がほしかった
母親は娘に「おまえを愛してる」と言うが、それは娘には「不条理」と聞こえるーー
お母さん、わたしはあなたから愛よりも理解がほしかったのよ。
(6)母娘対決のタイミングを逃すな
私は、18歳で家を出て、できるだけ親元に寄りつかなかったの。
私が43歳のときに 母は乳がんで亡くなった。介護もしたけど、
すでに母は弱者になっていたから 追い詰められない。対決の機会を逃しました。
だから若い娘たちに言いたいのは、親とちゃんとした大人の関係を作るためには、
母が強者のうちに対決しなさいということね。
(私が39歳になってすぐに、母が亡くなった。それまでもずっと病気だったので、
対決するなど思いも及ばなかった。だが、娘たちとは……まだ間に合う)
(7)追いつめられたとき、夫は助けてくれたか
人生でいちばんと言っていいほど大変な子育てのとき、相手が何の手助けもしてくれない
なんて、許せないじゃない。自分がいちばん追い詰められたときに関わってくれない
男なんかとセックスできるかって話よ(笑)。
(8)時間を一緒につぶしてくれるのが家族
時間を一緒につぶしてくれるのに、いちばん安直な相手は家族である。
子どもたちは、自分の人生の時間を、20年間ばかりわくわくどきどきさせてつぶしてくれた 相手だと思って、それ以上の期待をせずに感謝して送り出そう。
(遠く過ぎてしまってから、このことに気づきます。あんなにわくわくどきどき
させてくれたことが、最高の親孝行です)
(9)親業の最終目標
親業のゴールは、子どもからある日、「もうあなたは要らない」と言ってもらうこと。
(子どもから言われて、初めて自立できた気がします。ありがとう)