日頃感じたこと、思ったこと事などを書きとめておきます。
野のアザミ
だんじり喧嘩(宮崎市佐土原町)
ここはかつての日向の国の中心地・佐土原(さどわら)。城下町だったが明治のはじめにお城を他所に移す転城を決行。そのため城下町の痕跡はほとんどなくなっているが、武士達がいなくなった分、商人町へと大変貌。たいそうにぎわう町になったが、それも昭和の初めまで。今はどこでもある田舎町だ。だが、伝わる祭りはどこより多い。
一番の祭りは佐土原夏祭りだろうか。毎年7月末に行われる。その中で約120年前から続いているのが、岸和田から伝わったというだんじり喧嘩。若い男衆が青団・赤団に別れ、みこし風の大太鼓が乗っただんじりをかついで、ひっくり返そうとぶつけ合う行事だ。だんじりの重さは約1トン。「サッサーイ」のかけ声の中、“ドデドン、ドデドン”とたたき続けられる大太鼓が勇ましい。
今年はてっきり青団が勝つものと思っていた。ぶつけあう前に並んだ姿は、青団の先頭に並ぶ者たちは、まるでどこかの国のラグビーチームのごとし。やってみなければ分からない。互角に組み合い、押し合いぶつけ合うこと約10分余り。観客席からも、「赤イケー、青頑張れー」と絶叫の応援が飛ぶ中、最後は赤団が青団のだんじりをひっくり返してしまった。たった10分ほどだったが、力の入ったぶつけ合いは長い長い10分でもあった。
あっという間に終る時もあるし、延々と続く時もあるが、今年のだんじり喧嘩は今までで最高におもしろかった。観客は老若男女、子どもからお年寄りまで多数。バスでの観戦もあった。来年は青団が雪辱を果たすべく、新たな作戦をねってくるだろう。青団も赤団も頑張れー!
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