日頃感じたこと、思ったこと事などを書きとめておきます。
野のアザミ
ミツバチが教えたツワブキのしくみ
2018-11-22 / 自然


冬が近づくと、野山には花が少なくなる。そういう中でひときわ目につくのは黄色い花が美しいツワブキの花だ。ギャラリーのまわりには幾つもツワブキがあり、今は花盛りなのだが、ミツバチがとまった花びらの写真をみて、「はてこれは・・・?」と思った。
花の中心部にニョキニョキと伸びたものが写っているのに気付いたのだ。
ということで、ツワブキの花について少しお勉強。一番外側の黄色い花びらのように見えるひとつひとつが、“舌状花”というそうだ。そういえば舌のようである。そのひとつを抜いてみるとよくわかるが、その中に小さな雌しべがある。雄しべはなく、2つに分かれた雌しべがあるだけだ。花びらの中心部は“筒状花”というそうだ。筒状の形をした花冠だ。花冠の先端は5つに裂け、その中心部から葯(やく:雄しべ先の花粉が入った袋)が伸びている。先に書いたニョキニョキがこれだ。その先端では隠れていた花柱が伸びて花粉を押し出し、花柱はさらに伸びて先端が2つに分かれていく。これまた雌しべで、ミツバチなどの助けで受粉する仕組みのようだ。
関心があれば、舌状花や筒状花を抜いてルーペなどで見てみることだ。自然界の仕組みに感心するかもしれない。今日は一匹のミツバチが知らなかった世界を教えてくれた。自然はすごい!
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