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砂浜を歩けば何かが見つかる






コロナウイルス感染拡大防止のため、友人らには会えないので、砂浜の状態の確認を兼ねて久しぶりに浜に出かけた。なにせわが町の砂浜は、かつて広い砂浜が続き、日本でも指折りのアカウミガメの産卵地だったはずだが、近年は侵食がはなはだしく、浜崖が出来て歩くのも危険なほどだった。しかし国が莫大な予算を付け、対症療法ではあるのだが、他所から土砂を運び入れる養浜や巨大サンドパックの埋設などで、見かけ上少しはよくなっている。地理的には、今年1月末にNHK・ドキュメント72時間「宮崎 ナゾの巨大魚を追え!」で放送された宮崎・石崎浜から石崎川を挟んだ北の海岸だ。再放送などで観る機会があれば見て欲しいが、この番組でも背景の浜崖が気になった。
ところですぐ北の海岸。いつもならサーファーの車を見かけるのに、この日は全く見かけず、代わって見かけたのは2、3の家族連れの車。そして、親子連れと子どもたちが数人、寄せる波ににぎやかに遊んでいるだけだった。
台風シーズンではないので、砂浜はきれいで、波打ち際まで緩やかなスロープを描いていた。往年の砂浜の状態に近く、この分なら5月から始まるアカウミガメの産卵もうまくいきそうだ。
ちょうど干潮時間帯だったので砂浜は広く、波に洗われた小石がリズミカルに並んでいた。台風後の砂浜は、流れ着いた流木やペットボトルなどでいっぱいだが、今回はそういうゴミ的なものはなく、小石や貝殻が並び、所々に風がつくった波紋が見られた。砂浜を歩けば何かが見つかるだ。
波打ち際から離れれば、ハマヒルガオの群生、そしてコウボウムギやハマボウフウなどの海浜植物。どれも砂浜には欠かせない植物だ。遠くに見えるな波打ち際では、夫婦と思われる二人連れが早くも潮干狩りを楽しんでいるようだった。河口に戻れば、のんびり釣り人。
コロナウイルスは都会を中心に大変な事態を生んでいるが、人と会えない分、いつもならできないことを見つけて過ごした方がよさそうだ。
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