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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの戯言(たわごと) その4

2020-07-28 16:02:28 | ビジネス・教育学習

◇今回は、国際自然保護連合(IUCN)が作成する「レッドリスト」について取り上げてみましょう。
◇今朝の毎日新聞の記事より、私も大好きな「ウナギ」や「マツタケ」のことを取り上げています。
◇近年、高級食材化していますので、「ウナギ」を食べるのは、「土用丑の日」の日だけにしています。
◇「マツタケ」に至っては、もう、食べた記憶が定かではない、消し去った食材なのですが・・・。

◇国際自然保護連合(IUCN)が作成する「レッドリスト」とは何かと言えば・・・。
◇エコ検定公式テキスト改訂7版の92ページの説明をまとめると・・・。
 ・国際自然保護連合(IUCN)は、本部がスイスにあり、1948年に設立された。
 ・地球の自然環境や、生物多様性を保全し、自然資源の持続的利用の実現を目的としている。
 ・そのための政策提言、啓発活動、他団体への支援を目的とする機関である。
 ・そのIUCNが作成し、野生生物の現状を知る手掛かりとなるのが、「レッドリスト」です。
 ・2017年3月公表の「レッドリスト」には、既知種173万種うち、91,523万種が評価されています。
 ・うち、25,821種が、絶滅危惧種として選定され、935種が絶滅、または野生絶滅になっています。

◇絶滅危惧種の分類は、水産庁の「ウナギをめぐる状況と対策」平成28年10月版よりまとめると・・・。
 ・絶滅危惧ⅠA類
  ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が 極めて高い種(ミナミマグロも入るようです。)
 ・絶滅危惧ⅠB類
  ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種(大西洋クロマグロも入るようです。)
 ・絶滅危惧Ⅱ類
  絶滅の危険が増大している種(メバチマグロも入るようです。)
◇マグロ好きの私には、とてもつらい話になっています・・・。

◇地球の自然環境や、生物多様性を保全し、自然資源の持続的利用の実現を目的とした場合に困ること。
◇それは、トレードオフの関係が生じることです。
◇ウナギの生息環境を調べていて困ったこと・・・。
 ・日本の河川は、台風期の洪水に備えるための「治水」という機能を考えている。
 ・一方、田畑で農家が効率的に水を給排水する「利水」という性格をもつことも考えている。
 ・そこで、1960年代から、管理がしやすく比較的強固なコンクリートで土手を固めるなどしてきた。
 ・ところが、鰻を保全する為には、コンクリートで「治水・利水」をするのは好ましくはない。
 ・石や土を積んだ取水堰にするなどする必要があり、「治水・利水」という観点からは、不便が生じる。
 ・こんなトレードオフの関係にあるのですが、さあ、皆さんなら、どうします?

◇ウナギは、完全養殖ができない生物です。
◇「しらす」を捕獲して、養殖場で養殖したものを、私たちは食しているのです。
◇親うなぎが、どこでどのようにして産卵するのか、謎のままなのです。
◇我々が、自然界と融合して生きてゆくことの難しさを、うなぎの事例でも考えさせられます。
◇自然と共に生きる「新しい日常」について、常に問題意識を持って考えていきたいものです。
◇そんな思考シミュレーションの手助けをする基礎知識が、「エコ検定」なのです。
◇「そんな戯言(たわごと)を聞き考えている暇はない。」と言わずに、耳を傾けていただきたいと思います。

2020年7月28日 by エコ検定普及勝手連「エコピープルおじさん」
コメント
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