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知っ得・建築法規「R5年二級建築士試験問題の要点整理」⑥

2023-09-27 08:32:40 | ビジネス・教育学習

◇来年度の二級建築士試験対策として、本年度(R5年)の問題の要点を整理していきます。
◇R5年試験問題と正答表については「公益財団法人建築技術教育普及センター」H.P.をご確認ください。
◇本ブログでの解説内容は、R5年(2023年)の試験問題の要点整理を図ります。
◇上記財団のホームページで、R5年の試験問題を一読してから、本解説をご覧いただければと思います。

◇「構造強度・構造計算」規定の過去の出題傾向
 ・二級建築士の構造強度の出題は、木構造が軸になっています。
 ・特に計算問題としては、令43条と令46条が出題の中心的分野になっています。
 ・R5年は出題サイクルから、令43条の柱の小径計算の出題を予測していましたが、やっぱり出ました。
 ・R6年は令46条の軸組計算が予測できますし、図形問題でなくとも、充分に予測可能な重要分野です。
 ・特に風圧力による必要軸組長さを求める図形計算問題は、これまで受講生の最大弱点分野の一つです。
 ・令42条の土台・基礎の出題も、正答での出題実績はなくとも、出題率が高い分野で、要注意です。
 ・木構造以外では、コンクリートブロック塀、鉄骨造の接合部、RC造の柱の構造が三大重要事項です。
 ・覚えることも大事ですが、問題文から法令集の該当条項を検索できる能力を育むことが大切です。
 ・また、法20条の法改正を控えて、R5年では、法20条の構造計算の必要性有無を問う問題が出ました。
 ・H30年以来の出題で、R6年での出題は無いと思いますが、改正法となるR7年出題はあると推察。
 ・また、構造計算分野では、積載荷重を軸とした外力に関する問題が、重点課題と考えています。

◇R5年の問題(No.6)の柱の小径計算問題の要点整理
 ・令43条1項の表 ⇒ 柱の小径計算の係数は、用途が保育所なので、表の左欄より選択
 ・建築物の重さは、表の(3)項より選択
 ・2階1/25:260㎝×1/25=10.4㎝を下回らないこと⇒回答の表の必要寸法最小値=10.5㎝
 ・1階1/22:280㎝×1/22=12.7㎝を下回らないこと⇒回答の表の必要寸法最小値=13.5㎝
 ∴「4」が適合する最小値(正答)となる。

◇R5年の問題(No.7)の要点整理
 1.必要なし。法6条1項二号に該当しない四号建築物なので、法20条1項二号、三号にも該当しない。
 2.必要なし。法6条1項二号に該当しない四号建築物なので、法20条1項二号、三号にも該当しない。
 3.必要なし。法6条1項三号に該当しない四号建築物なので、法20条1項二号、三号にも該当しない。
 4.必要なし。法6条1項三号に該当しない四号建築物なので、法20条1項二号、三号にも該当しない。
 5.構造計算が必要。鉄骨造2階建ての場合、法6条1項三号に該当し、法20条1項三号に該当する建築物として、構造計算を必要とする。

◇R5年の問題(No.8)の要点整理
 1.適合する。令68条1項、同2項:高力ボルト接合における相互間の中心距離は、径の2.5倍以上なので、24×2.5=60㎜以上とすればよく、径が24㎜の高力ボルト孔の
  径は、2㎜を超えてはならないとしているので、24+2=26㎜なので、適合する。
 2.適合する。令65条:柱以外の場合は、250以下と規定している。
 3.適合する。令78条の2第2項第一号、同二号:条文参照(条文通り)。
 4.適合する。令78条:条文参照(条文通り)。
 5.適合しない。令62条の4第3項:支店間距離の1/50以上を必要とする規定しているので、800㎝×1/50=16㎝以上なければならないので、15㎝では適合しない。

2023年9月27日 by shrs(シュルズ) 建築基準適合判定資格者、一級建築士
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